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【Cycle*2022 パリ〜ニース:レビュー】ユンボ・ヴィスマの完全支配!呪縛から解き放たれたプリモシュ・ログリッチ「フランスで呪われてるなどとは、考えないようにしてた」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかファンアールトに支えられて走るログリッチ
残念ながらパンクで脱落したマルティネスは、このワウトの引く先頭集団に、2度と追いつくことができなかった。今大会最後の山岳、エズ峠でキンタナが3度の加速を切っても、ワウトを千切ることなど不可能だった。残り19kmでサイモンが切れ味鋭いアタックで飛び立つと、さすがに一瞬脱落しかけたけれど……すぐにログラのもとへと駆け上がり、喘ぎ苦しむエースを懸命に引いた。キンタナさえ力尽きる過酷な状況下で、ファンアールトは、ログラを支え続けた。
「総合首位を守るためにひたすらコントロールに徹した。予想よりも難しかったね。どうやらプリモシュの調子は最高ではなかったから、僕が、フィニッシュまで彼を連れて行かなきゃならないと考えて、集中し続けた」(ファンアールト)
エズの山頂で、サイモンとログリッチ&ファンアールトとの差は23秒。今大会最後のフィニッシュラインまでは15.3km。やはり最終日に逆転負けを喫した経験のあるサイモンは、テクニカルな下りを果敢に攻めた。一方でワウトは安全に、しかし高速で、ログリッチをニースまで連れ帰った。自らの区間勝利にはわずか9秒足りなかったけれど、同僚の総合首位保守には十分すぎるほどのタイムだった。ログリッチが総合29秒差で、黄色いジャージをとうとう自宅へと持ち帰った。
「英国人の散歩道」で両手を上げた英国人サイモンは、4年ぶり2度目の総合2位で終えた。高い攻撃力を披露しながら、不運に泣いたマルティネスは総合3位に、イネオスのチームメートにしてサイモンの兄弟アダムは4位に入った。
プロトン内でインフルエンザが流行し、パリを走り出した154人のうち、ニースまでたどり着けたのはわずか59人だった。新型コロナウイルス禍で不出場・チーム撤退が相次いだ2020年大会の61人よりも、完走者は少なかった。
文:宮本あさか
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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