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【Cycle*2021 エシュボルン=フランクフルト:プレビュー】過去大会チャンピオンが集結。アルカンシェル候補たちが真剣勝負で足慣らし!
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか2019年大会の表彰台に上ったアッカーマン、デゲンコルブ、クリストフの3名
ドイツ自転車界にとって、待ちに待った日。長き伝統に則ってメーデー、つまり5月1日の祝日に開催することはできなかったけれど……2年ぶりにエシュボルン=フランクフルトが帰ってくる!ドイツ全体にとっても2年ぶりのUCIワールドツアー大会であり、しかも、2021年大会は、記念すべき創設60年目大会だ。
こんな素敵なアニバーサリーに、大会史上最多13のUCIワールドチームが駆けつける(+UCIプロチーム7)。2011年ジョン・デゲンコルブ、2014〜2018年アレクサンダー・クリストフ(2015年大会は中止)、2019年パスカル・アッカーマンと、過去この大会を制した3人の現役選手も勢揃い。
もちろんニルス・ポリッツやサイモン・ゲシュケ、エマヌエル・ブッフマン、リック・ツァベル(パパは優勝3回、本人は表彰台1回)等々、地元ドイツの有力選手もスタート地へと集結する。今季末での引退を発表している39歳アンドレ・グライペルにとっては、寂しいけれど、母国で走る最後の公式レースとなりそうだ。
晴れやかな記念大会は、チャンピオンたちの真剣勝負の機会でもある。なにより世界選手権個人タイムトライアルの当日、つまりロードレースまでちょうど1週間前に開催されるエシュボルン=フランクフルトは、アルカンシェル候補たちにとっての最後の足慣らしの場!
しかも今大会と隣国ベルギーの虹色争奪戦とは、求められる脚質はほぼ同じ。つまり急坂を立て続けに上れて、スプリントにとびきり強いこと。もちろん世界選手権には石畳対応力も求められるけれど……ご存知の通りデゲンコルプは元ルーベ覇者だし、クリストフは元フランドル王者だ。さらには2年前の世界王者(フランドル2位)マッズ・ピーダスンに、フランドル系もアルデンヌ系も行けるマイケル・マシューズ。石畳不毛の地スペインの希望イバン・ガルシア。来季はチームメートとして走るマイク・テウニッセンとクリストフ・ラポルト。そして驚異的な登坂力と石畳スプリントで、ちょうど1週間前に欧州チャンピオンになりたてほやほやのソンニ・コルブレッリもやって来る。
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