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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 レースレポート:第16ステージ】これぞウルフパック!仲間のすさまじい献身でヤコブセンが区間3勝目!「すべてはみんなのおかげだ」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか残り2kmを切ると、やはりウルフパックが、4人で最前列へと駆け上がった。ただテクニカルなコーナーの連続に加えて、スピードバンプや中央分離帯の撤去跡が散りばめられた道で、先頭は目まぐるしく入れ替わった。ラスト1kmのアーチをくぐり抜けた直後には、ヤコブセン最終発射台のベルト・ファンレルベルフが、全員を置き去りに先行してしまったことさえあった。
それでも、ひどく短い最終ストレートを攻略し、フィニッシュラインへと真っ先に横切ったのはヤコブセンだった。ファンレルベルフの作り出した穴を埋めるため、早めの加速を強いられたメーウスの後輪から、残り100mで飛び出した。自らを大いに苦しめたトレンティンの追い上げも、もちろん、決して許さなかった(3位)。
スプリントフィニッシュを制したヤコブセン
「今日みなさんが目にしたものこそ、これぞウルフパック。僕は上りで脱落したけど、仲間たちは僕を待ち、集団へと引き戻してくれた。そして僕はレースを勝った。すべてはみんなのおかげだ。僕がすべきは短いスプリントだけで、あとは全部彼らがやってくれた」(ヤコブセン)
第13ステージではチームメートの勝利に「嬉しさ半分、悔しさ半分」だったヤコブセンだが、今区間は喜び半分、感謝半分、というところだろうか。1年前のポーランド一周での大事故から、自らを救い出してくれた3人の関係者に、今区間3勝目を捧げた。
「この3勝目の機会に、僕の復活に重要な役割を果たしてくれた3人に、感謝の気持を伝えたい。ナイメーヘン病院のドクター、チームドクター、そして整骨療法士に。この勝利はあなたたちのものだ」(ヤコブセン)
ヤコブセンの勝利はまた、グリーンジャージ用ポイントを新たに50pt積み重ねたことを意味する。ポイント賞2位トレンティンとの差は127pt、6位プリモシュ・ログリッチとの差は142pt。山岳大戦+タイムトライアルが待ち受ける残り5日間で、最大190pt収集可能だから、ジャージの行方はいまだ分からない。
赤いジャージの行方は、今後2日間で大きく見えてくる。マイヨ・ロホを7区間守り続けてきたエイキングの前に、厳しい山頂フィニッシュ2連戦が立ちはだかる。2位マルタンとの54秒差や、3位ログリッチとの1分36秒差は、どう動くだろうか。
「今日は戦術的に見れば、赤ジャージで過ごした中で、最も簡単な日だったと言えるかもしれない。明日のコバドンガは総合争いにとって決定的な役目を果たす。スタートから激しいレースになるはずだ」(エイキング)
文:宮本あさか
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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