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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 レースレポート:第16ステージ】これぞウルフパック!仲間のすさまじい献身でヤコブセンが区間3勝目!「すべてはみんなのおかげだ」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかプロトン
ところが残り76km、唯一の山岳を上っている最中に、雰囲気は一変する。逃げ集団とのタイム差は1分40秒。突如としてハーム・ファンフックとマキシム・ファンヒルスの2人が飛び出した。さらにはロット・スーダルのタンデム攻撃に倣って、5選手が後を追いかけはじめた。しかも、うち4人は、前方にチームメートが逃げている。もしも12人の逃げが出来上がった場合……5チームが2人ずつ送り込む計算だった。
プロトンは絶対に見逃すわけにはいかなかった。猛烈にスピードを上げると、早い段階で独走に切り替えたファンフックだけを先に行かせ、その他は全員きっちり回収。すると改めて静かな時間が戻ってきた。一時は40秒にまで縮まった先頭集団とのタイム差も、再び2分弱にまで広がった。10kmほど孤独に努力を続けた先で、ファンフックは無事に逃げ集団へと合流した。
そこから先は「山岳」は一切登場しなかった。しかし残り58km前後に、無印の、アルト・デ・サン・シプリアノが待ち受けていた。道は約4kmも上り続けるし、平均勾配はなんと5%!
ここでUAEチームエミレーツが大鉈を振り下ろした。いきなり集団前方へと駆け上がると、7人で隊列を組み上げた。そのままスピード全開。ピュアスプリンターたちを振り払い、マッテオ・トレンティンを勝たせるためだった。
想像もしていなかった奇襲に、多くの選手が後方へと吹き飛ばされた。UAEの狙い通り、遅れを取った40人ほどの集団には、グリーンジャージ姿のヤコブセンの姿もあった。UAEのスピードはますます増した。上りきった先では、30秒ものタイム差が生まれていた。
しかし、ウルフパックが、鮮やかな救助作戦を成功させる。第13ステージでは、最終盤にあまりにも速く牽引しすぎて、ヤコブセンを置き去りにしてしまったのだけれど……この日は数人が側に駆けつけると、エースを前方へと引っ張り上げた。UAEに協力を申し出るチームが皆無だったのも、ドゥクーニンクにとっては幸いだった。たった10kmほどの追走の果てに、無事にメイン集団へと合流を果たした。
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