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サイクル ロードレース コラム 2021年8月30日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 レースレポート:第15ステージ】亡き父に捧げる勝利!ラファウ・マイカが88kmの独走劇で4年ぶり歓喜「今日は誰も待つつもりはなかった」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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また今区間に登場した4つの山岳を、マイカはすべて先頭で乗り越えた。山岳ポイントを28pt収集し、合計を29ptにのばした。ツール・ド・フランスで赤玉ジャージを2度持ち帰った経験を持つ一流のクライマーは、バルデ50pt、カルーゾ31ptに次ぐ山岳賞3位につける。

ラファウ・マイカが4年ぶりのブエルタ区間優勝

ラファウ・マイカが4年ぶりのブエルタ区間優勝

マイカが4年ぶりに勝利の喜びを味わった1分27秒後に、クライスヴァイクが自由な1日を終えた。連日通り攻撃的に攻めたDSMから、クリス・ハミルトンが3位に滑り込んだ。うんざりするほどドンパチを続けた前方集団内だったが、この3人以外に逃げ切れた選手はいなかった。

後方メイン集団では、アンテルマルシェ隊列が、堅実な作業を続けていた。やはりマイヨ・ロホを2日間着用したレイン・タラマエや、本来の総合エース格であるルイス・メインチェスやヤン・ヒルトが、エイキングのために惜しみなく力を尽くした。長らく逃げていたシモーネ・ペティッリも、最終盤には牽引役に加わった。最終峠の上りで総合15位デラクルスがアタックを仕掛けた時には、メインチェスがきっちり後輪へと飛びついた。

その背後で総合8位アダム・イェーツ加速すると、むしろ1週間後のマイヨ・ロホを争う本命たちが対応に回った。5位ミゲルアンヘル・ロペスが張り付き、3位ログリッチ自らが穴を埋めた。4位エンリク・マスや6位ジャック・ヘイグも当然のように追い付いてきた。

山頂へ向けて、イェーツが再びアタックを打った時には、もはや誰も急がなかった。なにしろ山の向こう側の、残り5.4kmは、極めて緩やかな下り坂。クライスヴァイクがいなくても大丈夫、と判断したユンボ・ヴィスマからサム・オーメンが牽引役に従事した。おかげでエイキングは問題なく流れについて行けたし、あとはイェーツから15秒遅れの集団で、フィニッシュラインを確実に越えるだけでよかった。

「最後の最後にようやくほっとすることができた。ひどくハードで、長い1日だった。でもチームが本当に良い仕事をしてくれた。彼らなしではマイヨ・ロホを守ることはできなかっただろう。最後は下りフィニッシュだったから、山頂を一旦越えてしまえば、安全だと分かっていたんだ」(エイキング)

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