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サイクル ロードレース コラム 2021年8月25日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 レースレポート:第10ステージ】マイケル・ストーラーが独走勝利で今大会2勝目!マイヨ・ロホを掴んだエイキングが歓喜「言葉で上手く表すことができない」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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海沿いの雄大な景観の中を走る

海沿いの雄大な景観の中を走る

「ひらめきを感じて、逃げに飛び乗った。総合順位を上げようなんて考えてもいなかったし、そもそも逃げが最後まで行くとは想像してなかった。でもタイム差が広がっていくのを見て、当然マイヨ・ロホを考え始めた」(マルタン)

タイム差はその後も拡大する一方だった。昨秋の山岳賞マルタンを暫定2位に押し上げつつ、最終的には14分近くまで広がった。当然ながら、これは、逃げ切りを意味した。複数人を送り込んだチームを中心に、勢力的に先頭交代を続けてきた巨大な逃げ集団は、残り39kmで早くもステージ争いモードへと切り替えた。

区間を勝ちたいなら、残り27kmから始まる2級峠を解決せねばならない。だからこそ上れるスプリンター、マッテオ・トレンティンとアレクサンデル・アランブルは、早めに仕掛けることにした。麓までいまだ12kmも残っているというのに、勢い良く前へと飛び出した。しばらく先でフロリス・デティエとヘスス・エラダも合流し、約30秒差で上りへと飛び込んだ。

しかし、上りが始まるやいなや、4人はあえなく引きずり降ろされる。変わってルイ・オリヴェイラが先行を試み、エリッソンドが後を追った。やはり上れてスプリントもできるコルトのために、EFは追走を企てたし、ドゥクーニンク・クイックステップのパンチャー2人、つまりアンドレア・バジオーリとマウリ・ファンセヴェナントも積極的に立ち回った。グランツール大逃げ2勝のリリアン・カルメジャーヌや、そんな先輩から逃げのノウハウを学んだというクレモン・シャンプッサンも攻撃的に走った。

山道の終盤4kmに入ると、勾配は跳ね上がる。そのタイミングを逃さなかった。残り19.5km、ストーラーが大きな加速を切った。第7ステージでも、やはり、勾配が平均10%超に跳ね上がる瞬間を狙った。この日は約11%が1kmに渡り続くゾーンを突いた。追いすがるシャンプッサンを振り払い、強い向かい風の中、力強く独走態勢へと持ち込んだ。

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