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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 レースレポート:第10ステージ】マイケル・ストーラーが独走勝利で今大会2勝目!マイヨ・ロホを掴んだエイキングが歓喜「言葉で上手く表すことができない」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか40秒を失った2019年ジロ第15ステージの下り落車や、2度の落車で総合優勝を逃した2021年パリ〜ニース、さらには途中棄権に追い込まれた2021年ツール第4ステージの悪夢が蘇る。ただこの日のログリッチは、すぐに立ち上がった。大きな怪我がないのは幸いだった。慎重に、しかし確実に下ってきたライバル3人に、そのまま捕らえられてしまったとしても。
ログリッチはマス、ロペス、ヘイグに回収され、さらに下りきった先で総合9位フェリックス・グロスシャートナー、総合11位アレクサンドル・ウラソフ、さらにはチームメートにして総合8位セップ・クスも合流してきた。最終的に区間勝者から11分49秒遅れで、ログリッチ集団は休息日明けのステージを締めくくった。ベルナルとイェーツがラインを越えたのは、37秒後だった。
「落車さえなければ、もっと上手くやれただろう。でもそれほど悪くはなかった」(ログリッチ)
前日までの1位ログリッチ、2位マス、3位ロペス、4位ヘイグまで、互いのタイム差は一切変わらぬまま、総合順位を2つずつ下げた。つまりログリッチの新たな立場は、総合首位エイキング、2位58秒差のマルタンに続く総合3位2分17秒差。いわゆるマイヨ・ロホの責務からは、再び解放されたことになる。
またベルナルもやはり順位を2つ下げ7位に後退したが、すぐ前を行く4人との距離は自ずと37秒開いた。イエーツは6位から9位に、ジュリオ・チッコーネは7位から11位に落ちた。代わりに8位クスが2人を追い越している。
文:宮本あさか
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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