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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 レースレポート:第4ステージ】生死の境を彷徨った男が仲間と掴んだ復活勝利!ファビオ・ヤコブセン「長い道のりだった」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかその下り突入直前、熾烈なせめぎあいの中で、1人の選手が地面に転がり落ちた。まさかのマイヨ・ロホ、タラマエだ!
「なにが起こったのかよく分からない。集団はすごく神経質になっていた。ある瞬間、右側で誰かがこんな風に蛇行して、僕に接触したんだ。そして僕は落車した」(タラマエ)
不幸中の幸い。上りでの単独落車だったせいか、すぐに自力で起き上がることができた。すり傷はいくつか出来たが、大きな怪我はなかった。なにより残り距離は2.2kmで、つまり「タイム救済措置」がとられるラスト3km圏内。焦って集団を追いかける必要もなかった。
上り最終盤に主導権を激しく争い、真っ先に下りへと突っ込んだのは、今季21勝中14勝が集団スプリントのアルペシンだった。隊列で猛烈にコーナーを攻め立て、例のラスト1kmの上りには、最終発射台と第2区間勝者フィリプセンが先頭で突っ込んだ。背後にはグルパマ3人組がピタリとつけていた。2日前の隊列分解の失敗を繰り返すまいと、この日は「互いに声を出し合い」(アルノー・デマール)、完璧なチームワークで勝負へと急いだ。
この5人の後ろに、残り1km、ほんの一瞬ながら小さな穴が出来た。それを埋めに走ったのがドゥクーニンク。自転車界屈指のスプリンターチームは「上りで前を封じられ、出口がなかった」(セネシャル)、「アルペシンとグルパマが前を独占し、上手く居場所を見つけられなかった」(ベルト・ファンレルベルフ)と、実は下りでは後手に回っていた。
「前から15〜20番目でダウンヒルに入った。そこからベルトが僕を前へと連れて行ってくれたんだ。おかげでゆるく右にカーブした内側からスプリントをスタートできた。デマールの後輪にうまく入れた。彼こそが倒すべき選手だと思っていた」(ヤコブセン)
その読み通り、グルパマ3人が最前列を奪い取った。ジロ区間2勝のベテラン、アルペシンのサーシャ・モードロが急加速で場の撹乱を試みても、デマール列車は決して乱れなかった。ラスト200mの緩いカーブを抜け出した直後、フレンチスプリンターは加速を切った。
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