人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
【ツール・ド・フランス2021 第18ステージ結果速報】ピレネー伝統峠最終決戦、ポガチャルが圧巻の区間2連勝!山岳賞も首位へ!
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部ポガチャルがこの日も強さを見せステージ2連勝
ピレネー決戦最終日、4級2つのあとに伝統峠・超級トゥールマレーと10年ぶりに登場する超級リュズ・アルディダンを上る129.7kmの山岳ステージ。ファーストアタックで飛び出したショーン・ベネット(チーム クベカ・ネクストハッシュ)、マテイ・モホリッチ(バーレーン・ヴィクトリアス)、クリストファー・ユールイェンセン(チーム バイクエクスチェンジ)で集団は容認したように見えた。
4級山岳ポイントをユールイェンセンが先頭通過、ワウト・プールス(バーレーン・ヴィクトリアス)らの追走が出ては集団が吸収し、再びカウンターで飛び出す選手が続く。先頭とのタイム差は1分前後、ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)のアタックが決まり、ピエールリュック・ペリション(コフィディス)も追い、残り距離97kmで先頭グループに追いつくことができた、メイン集団は1分半後方。
ふたつ目の4級山岳ポイントと中間スプリントポイントをアラフィリップが先頭通過、メイン集団の中ではマーク・カヴェンディッシュ(ドゥクーニンク・クイックステップ)が先頭でポイントを積み重ねている。
アラフィリップとモホリッチの2人になった先頭グループが、UAEチームエミレーツが牽引開始したメイン集団に1分半のタイム差をつけ超級トゥールマレーに突入。ピエール・ラトゥール(チーム トタルエネルジーズ)の抜け出しにケニー・エリッソンド(トレック・セガフレード)加わり先頭グループを目指す。
ダヴィド・ゴデュ(グルパマFDJ)やルーベン・ゲレイロ(EFエデュケーション・NIPPO)のグループがラトゥールらの追走グループに追いつき、山頂手前5.5kmで先頭2人と合流成功。ゴデュのペースアップにアラフィリップとゲレイロ以外はついていけない。メイン集団ではディラン・ファンバーレ(イネオス グレナディアーズ)の牽引で総合4位につけるリゴベルト・ウラン(EFエデュケーション・NIPPO)が千切れていった。
山岳賞ジャージ着用中のプールスと1日着用したマイケル・ウッズ(イスラエル・スタートアップネイション)が山岳ポイント狙いでアタックするも、ラトゥールが山頂を先頭通過、プールスは4番目通過で10ポイント、ウッズは6ポイントを獲得。ダウンヒルは攻めたゴデュ以外をメイン集団が吸収、単独先頭ゴデュが超級リュズ・アルディダン登坂口に到着した時メイン集団から15秒のタイムギャプしか持てなかった。
ミハウ・クフィアトコフスキが牽引するイネオス山岳トレインのペースアップでナイロ・キンタナ(アルケア・サムシック)は遅れ、この日の敢闘賞のゴデュは吸収され、プールスやアレクセイ・ルツェンコ(アスタナ・プレミアテック)もついていけなくなった。
テイオ・ゲイガンハート(イネオス グレナディアーズ)の牽引が終わり、ラファウ・マイカ(UAEチームエミレーツ)が先頭に立つとさらに集団は縮小され残り距離3.3kmで仕事を終えるとマイヨ・ジョーヌ着用のタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)がこの日もアタック、一撃で集団を5人にまで減らした。
総合2位ヨナス・ヴィンゲゴーを守るセップ・クス(共にユンボ・ヴィスマ)がポガチャル・グループを牽引し リチャル・カラパス(イネオス グレナディアーズ)、エンリク・マス(モビスター チーム)がついていく。追走グループからダニエル・マーティン(イスラエル・スタートアップネイション)がアタック、区間優勝を目指す。
クスの牽引がフラムルージュで終わるとマスがアタック、誰も遅れることなくマスが再びアウトコーナーを利用して加速すると一瞬3人を突き放すことに成功、しかしポガチャルが加速し抜き去ると、そのまま後続を突き放し脚を緩める余裕を見せつつ片手ガッツポーズでピレネー山岳ステージ2連勝を決めた。2着ヴィンゲゴーと3着カラパスに2秒のタイム差+ボーナスタイムをつけている。
最終峠で山岳ポイント40を獲得したポガチャルは山岳賞でも首位に立ち、2年連続での総合首位、山岳賞首位、ヤングライダー賞首位の3冠に大きく前進、圧倒的強さを見せた2日間となった。
「この勝利は本当に嬉しい。トゥールマレーは本当にきつかった、最後は全力で上った、あとはITTに向かって集中して走りたい」ポガチャル、勝利後インタビュー
Cycle*2021 ツール・ド・フランス
ハイライト動画 第18ステージ
第18ステージ結果
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 03h 33' 45''
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 00' 02''
3 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 00' 02''
4 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 00' 13''
5 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)+ 00h 00' 24''
6 セップ・クス(アメリカ/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 00' 30''
7 セルヒオ・イギータ(コロンビア/EFエデュケーション・NIPPO)+ 00h 00' 33''
8 ベン・オコーナー(オーストラリア/AG2Rシトロエンチーム)+ 00h 00' 34''
9 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 00' 34''
10 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 00' 40''
個人総合順位
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 75h 00' 02''
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 05' 45''
3 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 05' 51''
4 ベン・オコーナー(オーストラリア/AG2Rシトロエンチーム)+ 00h 08' 18''
5 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 08' 50''
6 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 10' 11''
7 アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン/アスタナ・プレミアテック)+ 00h 11' 22''
8 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)+ 00h 12' 46''
9 ペリョ・ビルバオ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 13' 48''
10 リゴベルト・ウラン(コロンビア/EFエデュケーション・NIPPO)+ 00h 16' 25''
ポイント賞
1 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス/ドゥクーニンク・クイックステップ)298 Pts
2 マイケル・マシューズ(オーストラリア/チーム バイクエクスチェンジ)260 Pts
3 ソンニ・コルブレッリ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)208 Pts
山岳賞
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)107 Pts
2 ワウト・プールス(オランダ/イスラエル・スタートアップネイション)88 Pts
3 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)82 Pts
ヤングライダー賞
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 75h 00' 02''
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 05' 45''
3 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマFDJ)+ 00h 18' 42''
チーム総合順位
1 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)in 225h 42' 33''
2 EFエデュケーション・NIPPO(アメリカ)+ 00h 40' 30''
3 イネオス グレナディアーズ(イギリス)+ 01h 09' 16''
敢闘賞
81 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマFDJ)
第18ステージのリタイア
なし
コースマップ
第19ステージ 7月16日(金) 午後9:00 - 深夜1:30/J SPORTS 4
[区間] ムランクス > リブルヌ 207km(平坦・難易度1)/大集団スプリントフィニッシュ必至
■コースの特徴
ピレネーを抜け出したプロトンが、最後の勝負地へ向け長距離移動。207kmかけてひたすら北上し、ボルドー近郊のリブルヌを目指す。
序盤に4級峠がひとつ待ち構える以外は、目につく難所は存在しない。翌日に個人タイムトライアルを控え、おそらく総合上位陣やTTスペシャリストたちはひたすら体力温存に努めるだろう。
つまり自動的に大集団スプリントフィニッシュが予想される。しかもラスト6.5kmは完全なる一直線。わずかなうねりをはらみ、ときどき立体交差をすり抜けるものの、なんとロータリーや交差点さえ登場しない。
ただ忘れてはならないのは、いまだ区間勝利を追い求める者たち...クライマー、スプリンター、TT巧者「以外」の選手にとって、正真正銘最後のチャンスであること。必ずや無理を承知で逃げを打つ者たちが現れる。3週間の疲労とリタイア・故障等の人員不足で、もしもスプリンターチームが追走に手間取った場合は..なにが起こるか分からない。
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
11月11日 午後7:00〜
-
Cycle* J:COM presents 2024 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム
11月2日 午後2:30〜
-
Cycle*2024 UCI世界選手権大会 男子エリート ロードレース
9月29日 午後5:25〜
-
10月12日 午後9:00〜
-
【先行】Cycle*2024 宇都宮ジャパンカップ サイクルロードレース
10月20日 午前8:55〜
-
【限定】Cycle* ツール・ド・フランス2025 ルートプレゼンテーション
10月29日 午後6:55〜
-
Cycle* J:COM presents 2024 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム 前夜祭スペシャル
11月1日 午後7:30〜
-
10月21日 午後9:00〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!