人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2021年7月14日

【ツール・ド・フランス2021 第16ステージ結果速報】長距離独走勝利がこの日も成功、ワールドツアー初優勝に歓喜の涙を流したのはパトリック・コンラッド

ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部
  • Line
オーストリアナショナルチャンピオンジャージを着てグランツーつ初区間優勝をしたパトリック・コンラッド

オーストリアナショナルチャンピオンジャージを着てワールドツアー初優勝したパトリック・コンラッド

休息日明けのピレネー3日目、169kmの逃げきり勝利向け丘陵ステージ。防寒具に身を包んだ145選手がパレードランを開始、アンドラとの国境を越えフランスに入り0キロ地点手前で一時停止して防寒具を脱いでからアクチュアルスタート。最初にタイム差をつけたのはカスパー・アスグリーン(ドゥクーニンク・クイックステップ)、単独先頭となった。

長い下り基調の中、約1分半を先行するアスグリーンに追いつきたい選手が飛び出しては集団に吸収され、縦一列棒状になったまま2級峠へ突入。山頂手前3.3kmでアスグリーンにマティア・カッタネオ(ドゥクーニンク・クイックステップ)、ミハウ・クフィアトコフスキ(イネオス グレナディアーズ)が追いつき、山頂をカッタネオが先頭通過。

ダウンヒルで先頭3人を吸収し、再び逃げに乗りたい選手たちがペースアップ、ヤン・バークランツ(アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)、ファビアン・ドゥべ(チーム トタルエネルジーズ)、クリストファー・ユールイェンセン(チーム バイクエクスチェンジ)の先頭グループとソンニ・コルブレッリ(バーレーン・ヴィクトリアス)、マイケル・マシューズ(チーム バイクエクスチェンジ)らの追走グループが形成。メイン集団はペースを緩め、区間優勝のゆくえは先頭を走る3人と追走11人に委ねられた。

1級峠を上り始めると追走グループからオーストリアチャンピオンジャージ着用のパトリック・コンラッド(ボーラ・ハンスグローエ)がジャンプアップをはかり45秒先行するグループに合流、ユールイェンセンがついていけなくなり、山頂をコンラッドが先頭通過。

先頭3人が追走グループに30秒差をつけ2級峠を上り始め、山頂まで4.2km地点でコンラッドがアタック、ドゥべは千切れ、バークランツは追うもすぐに離されていった。コンラッドはそのまま残り距離36.5kmを脚を緩めず独走を続け2級峠を先頭通過、濡れた路面のダウンヒルも無事にこなし最終4級峠も耐え、全身で喜びを表しながら涙のガッツポーズでフィニッシュラインを越えた。

スプリントポイント収集で激しく争っていたコルブレッリ、マシューズの順で追走グループは42秒後に、マイヨジョーヌ・グループは13分49秒後に集団フィニッシュ。ギヨーム・マルタン(コフィディス)が総合タイム4秒失った以外は特に変動はなかった。

「初めてのワールドツアーの勝利が世界最高峰レースのツールでだなんて言葉がでない、しかも国内チャンピオンジャージで!モホリッチやモレマの独走勝利を見て、次のチャンスでは自分も早めに行こうと決めていた」コンラッド、勝利後インタビュー

Cycle*2021 ツール・ド・フランス

ハイライト動画 第16ステージ

第16ステージ結果
1 パトリック・コンラッド(オーストリア/ボーラ・ハンスグローエ)in 04h 01' 59''
2 ソンニ・コルブレッリ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 00' 42''
3 マイケル・マシューズ(オーストラリア/チーム バイクエクスチェンジ)+ 00h 00' 42''
4 ピエールリュック・ペリション(フランス/コフィディス)+ 00h 00' 42''
5 フランク・ボナムール(フランス/B&Bホテルズ)+ 00h 00' 42''
6 アレクサンデル・アランブル(スペイン/アスタナ・プレミアテック)+ 00h 00' 42''
7 トムス・スクインシュ(ラトビア/トレック・セガフレード)+ 00h 00' 45''
8 ヤン・バークランツ(ベルギー/アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)+ 00h 00' 45''
9 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマFDJ)+ 00h 00' 47''
10 ロレンツォ・ロータ(イタリア/アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)+ 00h 01' 03''

個人総合順位
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 66h 23' 06''
2 リゴベルト・ウラン(コロンビア/EFエデュケーション・NIPPO)+ 00h 05' 18''
3 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 05' 32''
4 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 05' 33''
5 ベン・オコーナー(オーストラリア/AG2Rシトロエンチーム)+ 00h 05' 58''
6 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 06' 16''
7 アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン/アスタナ・プレミアテック)+ 00h 07' 01''
8 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 07' 11''
9 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)+ 00h 08' 02''
10 ペリョ・ビルバオ(スペイン/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00h 10' 59''

ポイント賞
1 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス/ドゥクーニンク・クイックステップ)279 Pts
2 マイケル・マシューズ(オーストラリア/チーム バイクエクスチェンジ)242 Pts
3 ヤスパー・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・フェニックス)195 Pts

山岳賞
1 ワウト・プールス(オランダ/イスラエル・スタートアップネイション)74 Pts
2 マイケル・ウッズ(カナダ/イスラエル・スタートアップネイション)66 Pts
3 ナイロ・キンタナ(コロンビア/アルケア・サムシック)64 Pts

ヤングライダー賞
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 66h 23' 06''
2 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 05' 32''
3 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマFDJ)+ 00h 14' 13''

チーム総合順位
1 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)in 199h 35' 14''
2 EFエデュケーション・NIPPO(アメリカ)+ 00h 35' 42''
3 AG2Rシトロエンチーム(フランス)+ 00h 50' 26''

敢闘賞
74 パトリック・コンラッド(オーストリア/ボーラ・ハンスグローエ)

第16ステージのリタイア
41 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア/トレック・セガフレード)
175 アムントグレンダール・ヤンセン(ノルウェー/>チーム バイクエクスチェンジ)


コースマップ

第17ステージ 7月14日(水) 午後6:30 - 深夜1:15/J SPORTS 4
[区間] ミュレ > サン=ラリ=スラン コル・デュ・ポルテ 178.4km(山岳・難易度4)/フランス革命記念日

■コースの特徴
フランス選手たちが特別なモチベーションに燃える1日に、開催委員会はピレネーの超級山頂フィニッシュを用意した。果たして2017年ワレン・バルギル以来4年ぶりに、フレンチクライマーが革命記念日勝利を手に入れられるだろうか!?

2年ぶりのシャンゼリゼ軍事パレードが終了する頃、ツール一行はトゥールーズ郊外のミュレから走り出す。スタートから115kmは「平坦ステージ」と呼んでも過言ではなさそう。113.4km地点の中間スプリントでは、熾烈なマイヨ・ヴェール争いだって繰り広げられるに違いない。

地形は突然ガラリと変わる。ステージも残り60kmを切り、最初の山道を上り始めると、そこから先はもはや厳しい上りか下りしか存在しない。「クイーンステージ」の所在がいまいち分からない2021年大会だが、間違いなく、この日の最終盤は今大会随一の難度を誇る。

まずは史上51回目の登場で、21世紀に入って通過しなかったのはわずか4大会だけ..という常連1級ペイルスルド(登坂距離13.2km、平均勾配7%)に挑みかかる。続けざまに比較的新入りのヴァル・ルロン・アゼ(7.4km、8.3%)へ。ペイルスルドが勾配の安定しないがたがたの山道なら、ヴァル・ルロン・アゼは、九十九折の連なる序盤3kmに繰り返し10〜14%の難勾配が登場する。

締めくくりは超級ポルテ峠。全長16kmの長い山道が、自動車で到達できるフレンチピレネー最高峰の2215mへと誘う。平均勾配は8.7%。序盤に3kmに渡り10%前後の激勾配が続き、最後の1kmも10%超。3年前初登場時には登坂口で加速したナイロ・キンタナが、くねくねと魔界のようにうねる山道で、見事な独走勝利を手にしている。

高低差図

コースの特徴:宮本あさか

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ