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サイクル ロードレース コラム 2021年6月30日

【ツール・ド・フランス2021 第4ステージ結果速報】トラブルなしのスプリント勝負でマーク・カヴェンディッシュがみごとな復活勝利!!

ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部
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復活劇を見せたカヴェンディッシュと祝福するマシューズ

復活劇を見せたカヴェンディッシュと祝福するマシューズ

翌日に27.2kmの個人タイムトライアルを控えた平坦ステージ、ルドンからフジェールまで山岳ポイントがひとつもない150.4kmの旅。

落車が相次いだ昨日のコース設定に対し抗議の意味を込め、アクチュアルスタートが切られてもアタックはせずプロトンは一時停止。その後10km程度の距離を速度を抑えた走行を行なった。抗議の主な内容はUCI(国際自転車競技連合)とA.S.O(アモリー・スポーツ・オーガニゼーション※ツール・ド・フランスなどの主催者)に対話の場を要求するための主張だった。

ブレント・ファンムール(ロット・スーダル)とピエールリュック・ペリション(コフィディス)の2選手がプロトンから飛び出すとレースが開始され、タイム差は最大でも3分弱。中間スプリントポイントはファンムール、ペリションの順で通過し集団ではマーク・カヴェンディッシュ(ドゥクーニンク・クイックステップ)が先頭通過している。

残り距離14kmでステージ優勝を目指しファンムールが独走を開始、集団とのタイム差は42秒。メイン集団はボーラ・ハンスグローエ隊列とイネオス グレナディアーズ隊列が先頭でフィニッシュ地を目指す。残り距離7kmでタイム差は1分、個人タイムトライアル巧者のファンムールが逃げ切れる可能性が高まってきた。

残り距離3kmで30秒、総合勢チームが役割を終えアルペシン・フェニックスやチームDSM、トレック・セガフレードのトレインが速度を上げ、フラムルージュはマイヨ・ヴェール着用のジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)が集団先頭で先行するファンムールを追う。

ゴール手前150mでファンムールを捉え、最終発射台から飛び出したヤスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス)の番手につけたカヴェンディッシュがケース・ボル(チームDSM)との間から飛び出しカヴェンディッシュが先頭でフィニッシュラインへ飛び込んだ。カヴェンディッシュはツール・ド・フランス区間31勝目、最強スプリンターの復活勝利にチームの枠を超えてプロトン中が祝福をした。

「ここにいることに感謝したい、このレースには戻れないと思っていた。マイヨ・ヴェールを着た世界チャンピオンが自分のために牽引してくれた、多くの人が信じてくれた。困難に直面している人たちに伝えたい、あきらめなければ戻ってくることができると」カヴェンディッシュ、勝利後インタビュー

Cycle*2021 ツール・ド・フランス

ハイライト動画 第4ステージ

第4ステージ結果
1 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス/ドゥクーニンク・クイックステップ)in 03h 20' 17''
2 ナセル・ブアニ(フランス/アルケア・サムシック)-
3 ヤスパー・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・フェニックス)-
4 マイケル・マシューズ(オーストラリア/チーム バイクエクスチェンジ)-
5 ペーター・サガン(スロバキア/ボーラ・ハンスグローエ)-
6 ケース・ボル(オランダ/チームDSM)-
7 クリストフ・ラポルト(フランス/コフィディス)-
8 マッズ・ピーダスン(デンマーク/トレック・セガフレード)-
9 ボーイ・ファンポッペル(オランダ/アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)-
10 アンドレ・グライペル(ドイツ/イスラエル・スタートアップネイション)-

個人総合順位
1 マチュー・ファンデルプール(オランダ/アルペシン・フェニックス)in 16h 19' 10''
2 ジュリアン・アラフィリップ(フランス/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 00h 00' 08''
3 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 00' 31''
4 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 00' 31''
5 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 00' 38''
6 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)+ 00h 00' 39''
7 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 00' 40''
8 ナイロ・キンタナ(コロンビア/アルケア・サムシック)+ 00h 00' 40''
9 ピエール・ラトゥール(フランス/チーム トタルエネルジーズ)+ 00h 00' 45''
10 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマFDJ)+ 00h 00' 52''

ポイント賞
1 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス/ドゥクーニンク・クイックステップ)89 Pts
2 ジュリアン・アラフィリップ(フランス/ドゥクーニンク・クイックステップ)82 Pts
3 マイケル・マシューズ(オーストラリア/チーム バイクエクスチェンジ)78 Pts

山岳賞
1 イーデ・スヘリンフ(オランダ/ボーラ・ハンスグローエ)5 Pts
2 マチュー・ファンデルプール(オランダ/アルペシン・フェニックス)4 Pts
3 アントニー・ペレス(フランス/コフィディス)3 Pts

ヤングライダー賞
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 16h 19' 49''
2 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマFDJ)+ 00h 00' 13''
3 セルヒオ・イギータ(コロンビア/EFエデュケーション・NIPPO)+ 00h 00' 13''

チーム総合順位
1 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)in 49h 00' 00''
2 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)+ 00h 01' 33''
3 トレック・セガフレード(アメリカ)+ 00h 01' 43''

敢闘賞
158 ブレント・ファンムール(ベルギー/ロット・スーダル)

第4ステージのリタイア
151 カレブ・ユアン(オーストラリア/ロット・スーダル)


コースマップ

第5ステージ 6月30日(水) 午後6:50 - 深夜1:30/J SPORTS 4
[区間] シャンジェ > ラヴァル・エスパス・マイエンヌ 27.2km(個人TT・難易度6)/グルパマ・FDJ名物監督マルク・マディオのお膝下

■コースの特徴
今大会のマイヨ・ジョーヌ争いを大きく左右すると言われるのが、2度の個人タイムトライアル。なにしろ1大会で2度の独走種目が組み込まれるのは4年ぶりで、しかも2度の総計が58kmというのは、2013年大会の65km以来の長さ。しかも2度ともに、いわゆるスペシャリスト向けコースで、つまり線の細いクライマーにとっては鬼門となる。

この日の全長27.3kmのコースは、決して一定走行リズムで淡々と走れるタイプの道ではない。道は常に軽いうねりと微妙なアップダウンをはらむ。しかもスタート直後は2kmほど上り基調だから、走り出しのスピード配分には特に気を配らねばならない。開催委員会の計算によれば32分程度の全力疾走。8.8km地点で第1計測が、17.2km地点で第2計測が行われる。

フィニッシュ地のエスパス・マイエンヌは、2024年パリ五輪・パラリンピック複数競技の練習・合宿拠点に指定された競技場。屋外にはもちろん、全長250mの自転車バンクもあり。なにしろマイエンヌ県はトラック世界選手権7冠フランソワ・ペルヴィスの地元であり、なによりグルパマ・FDJ名物監督マルク・マディオのお膝下なのだ!

高低差図

コースの特徴:宮本あさか

J SPORTS編集部

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