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サイクル ロードレース コラム 2021年6月29日

【ツール・ド・フランス2021 レースレポート:第3ステージ】ティム・メルリールが歓喜の区間勝利!落車続きの展開にエフデジGM「我々は変えなければならない」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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包帯だらけの身体で牽引するトニー・マルティン(中央)

包帯だらけの身体で牽引するトニー・マルティン(中央)

残り4km、下りカーブで、またしても痛々しい落車が発生する。昨大会覇者タデイ・ポガチャルは幸いにもすぐに走り出したが、スプリンターのアルノー・デマールは早くもスプリントの望みを絶たれた。バーレーン・ヴィクトリアスは数人が犠牲となり、特に前日まで総合6位につけていたジャック・ヘイグは、路上に倒れたまま動けない姿が今大会の見納めとなってしまった。

プロトンは滅多切りにされた。「タイム救済措置」の発動する残り3km地点に入る頃には、前線はもはや40人ほどしか残っていなかった。無我夢中でロット・スーダルが行軍を続け、総合勢の中では数少ない生き残りのリチャル・カラパスを連れ、イネオスのアシストも前線に踏みとどまった。

なにより複数を残していたアルペシンが、隊列を組みあげた。残り2kmからは光輝くようなマイヨ・ジョーヌが、獰猛なまでの牽引を披露する。前日チームメートの献身に支えられたファンデルプールは、この日はフラムルージュどまで、自らの持てる力を友たちのために存分に使った。あまりに凄まじい引きだったものだから、さらに集団は小さく引き千切られた。

世界最高峰ワールドチームではなく、プロチーム、いわゆる「2部チーム」のアルペシン列車は、最後まで最前列を突っ走った。しかも昨ブエルタのスプリント区間勝者のヤスパー・フィリップセンが、今ジロの初スプリントステージを制したティム・メルリールを引っ張るという、ハイレベルな組み合わせ。あらゆるビッグチームのスター選手がメルリールの後輪を争った。マイヨ・ヴェール7回のペーター・サガンに、グランツール区間11勝ユアン、ジロポイント賞経験者ナセル・ブアニ、さらにはツール現役最多通算30勝マーク・カヴェンディッシュ……。

ラスト300mは下り気味で、スピードメーターは上限まで降り切れていた。そして残り150m。今ステージ最後のクラッシュが起こる。右への緩いカーブを利用してサガンを追い抜きにかかったユアンが、突如として地面に滑り落ち、サガンもろともなぎ倒した。

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