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サイクル ロードレース コラム 2021年6月29日

【ツール・ド・フランス2021 第3ステージ結果速報】連続する落車がプロトンを襲う、難を逃れたアルペシン・フェニックスがワンツーフィニッシュ、メルリールがツール初区間優勝

ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部
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古城横を通過するプロトン

古城横を通過するプロトン

今大会初の平坦ステージはロリアンからポンティヴィーまでの182.9km、4級山岳が2つ設定されている。アクチュアルスタートが切られるとミヒャエル・シェアー(AG2Rシトロエンチーム)、シリル・バルト、マキシム・シュヴァリエ(共にB&Bホテルズ)、繰り上がりで山岳賞ジャージを着用のイーデ・スヘリンフ(ボーラ・ハンスグローエ)が飛び出すことに成功、イエール・ワライス(コフィディス)が単独で追いつき5人での先頭グループが形成された。

37kmほど進んだところでロベルト・ヘーシンク(ユンボ・ヴィスマ)やゲラント・トーマス(イネオス グレナディアーズ)らが落車しへーシングはリタイア、トーマスは応急処置を行いルーク・ロウ、ディラン・ファンバーレ、ジョナタン・カストロビエホのサポートで集団復帰を果たした。

4級カドゥダル坂をスヘリンフが先頭通過し山岳ポイントレースで単独首位になると笑顔を見せながらメイン集団へと下がっていった。残り距離が少なくなると位置取り争いでプロトン内の緊張感が高まる、残り距離11.5kmでミゲルアンヘル・ロペス(モビスター チーム)、ダヴィド・ゴデュ、ヴァランタン・マデュアス(共にグルパマFDJ)が落車、直ぐにレースを再開させた。

連続したカーブの続く道でプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)が地面に叩きつけられ、チーム全員で傷だらけのエースを引き上げる。メイン集団はペースを落とさずうねる道をハイスピードでこなし、先行する3選手を吸収し左カーブでアルノー・デマール(グルパマFDJ)、ブライアン・コカール(B&Bホテルズ)、ダニエル・マクレー(アルケア・サムシック)らが落車。総合6位につけていたジャック・ヘイグ(バーレーン・ヴィクトリアス)がリタイアとなった。

縮小したメイン集団はフィニッシュ地を目指し、マイヨ・ジョーヌ着用のマチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)が先頭でフラムルージュを越え、3人体制のアルペシン・フェニックス隊列が加速、最終発射台ヤスパー・フィリプセンから飛び出したティム・メルリールがラスト150mのコーナーを曲がると番手につけていたカレブ・ユアン(ロット・スーダル)とペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)が落車、メルリールはそのまま先頭でフィニッシュラインを越えツール・ド・フランス初区間優勝、2着にフィリプセンが入っている。

タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)はメルリールから26秒遅れでフィニッシュ、落車で遅れたログリッチはポガチャルから56秒遅れでフィニッシュ。転倒したユアンは鎖骨骨折、救急搬送された。

「ジロでもツールでも勝てて夢のようだ。今朝マチューが牽引するから勝ちに行こうって言ってくれた、夢のような勝利」メルリール、勝利後インタビュー

Cycle*2021 ツール・ド・フランス

ハイライト動画 第3ステージ

第3ステージ結果
1 ティム・メルリール(ベルギー/アルペシン・フェニックス)in 04h 01' 28''
2 ヤスパー・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・フェニックス)-
3 ナセル・ブアニ(フランス/アルケア・サムシック)-
4 ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア/ドゥクーニンク・クイックステップ)-
5 ソンニ・コルブレッリ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)-
6 ジュリアン・アラフィリップ(フランス/ドゥクーニンク・クイックステップ)-
7 マチュー・ファンデルプール(オランダ/アルペシン・フェニックス)-
8 ケース・ボル(オランダ/チームDSM)-
9 アントニー・テュルジス(フランス/チーム トタルエネルジーズ)-
10 マキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ/チーム クベカ・ネクストハッシュ)-

個人総合順位
1 マチュー・ファンデルプール(オランダ/アルペシン・フェニックス)in 12h 58' 53''
2 ジュリアン・アラフィリップ(フランス/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 00h 00' 08''
3 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 00' 31''
4 ワウト・ファンアールト(ベルギー/ユンボ・ヴィスマ)+ 00h 00' 31''
5 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 00' 38''
6 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)+ 00h 00' 39''
7 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 00' 40''
8 ナイロ・キンタナ(コロンビア/アルケア・サムシック)+ 00h 00' 40''
9 ピエール・ラトゥール(フランス/チーム トタルエネルジーズ)+ 00h 00' 45''
10 セルヒオ・イギータ(コロンビア/EFエデュケーション・NIPPO)+ 00h 00' 52''

ポイント賞
1 ジュリアン・アラフィリップ(フランス/ドゥクーニンク・クイックステップ)80 Pts
2 マチュー・ファンデルプール(オランダ/アルペシン・フェニックス)62 Pts
3 ティム・メルリール(ベルギー/アルペシン・フェニックス)50 Pts

山岳賞
1 イーデ・スヘリンフ(オランダ/ボーラ・ハンスグローエ)5 Pts
2 マチュー・ファンデルプール(オランダ/アルペシン・フェニックス)4 Pts
3 アントニー・ペレス(フランス/コフィディス)3 Pts

ヤングライダー賞
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 12h 59' 32''
2 セルヒオ・イギータ(コロンビア/EFエデュケーション・NIPPO)+ 00h 00' 13''
3 ダヴィド・ゴデュ(フランス/グルパマFDJ)+ 00h 00' 13''

チーム総合順位
1 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)in 38h 59' 09''
2 ユンボ・ヴィスマ(オランダ)+ 00h 01' 33''
3 トレック・セガフレード(アメリカ)+ 00h 01' 43''

敢闘賞
127 ミヒャエル・シェアー(スイス/AG2Rシトロエンチーム)

第3ステージのリタイア
13 ロベルト・ヘーシンク(オランダ/ユンボ・ヴィスマ)
161 ジャック・ヘイグ(オーストラリア/バーレーン・ヴィクトリアス)


コースマップ

第4ステージ 6月29日(火) 午後9:00 - 深夜1:05/J SPORTS 4
[区間] ルドン > フジェール 150.4km(平坦・難易度1)/開幕の地に別れを告げる

■コースの特徴
ブルターニュで過ごす最後の日。ブルターニュ王国初代国王にゆかりの深いルドンから仮スタートを切り、紀元840年代の王国独立戦争の舞台となったバン・シュル・ウストを通ってから、本スタートのフラッグが振り下ろされる。

2日連続のスプリントチャンス。なにしろ行く手に山岳ポイントは皆無だ。ステージ距離は約150kmと短く、翌日は個人タイムトライアルだから、総合系選手やクライマーにとっては無理せず体力温存の1日となるだろうか。

しかもフィニッシュ地フジェールは、スプリントにゆかりの深い土地。2013年同地スタートはキッテルが、2015年同地フィニッシュはカヴェンディッシュが、2018年同地スタートはフルーネウェーヘンが勝ち取ってきた。ちなみに2021年のフィニッシュは、6年前と同じ場所に引かれる。つまりラスト1kmは微妙な上り下りと軽いうねりをはらむ。位置取りが極めて重要になる。

イル・エ・ヴィレーヌ県での1日を締めくくると、これにてツール一行はブルターニュの4県をすべて回り終えたことになる。開幕の地に別れを告げ、いよいよ本格的なフランス一周へと走り出していく。

高低差図

コースの特徴:宮本あさか

J SPORTS編集部

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