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【ジロ・デ・イタリア2021 レースレポート:第6ステージ】22歳ヴァルテルが生まれて初めてのマリア・ローザを射止めた「僕には山をこなせる脚がある。人生をかけて戦った」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかちなみに2018年ツール・ド・ラヴニールでは、とてつもない下り特攻で区間勝利と総合3位を実現させたマーダーだが、プロ入り後に下りで落車して以来、どうやらいまだ恐怖を克服できていないのだとか。「スーパーストロング」なモホリッチが側にいてくれたのは幸いだった。おかげで最終登坂の入り口、残り15.5km地点まで来ても、2分半の余裕は変わらなかった。
この長い下りを利用して、イネオス率いる集団から、ベッティオールが特攻を試みたこともあった。ジュリオ・チッコーネとロマン・バルデという、雨も下りも得意なクライマーも共鳴。後続を最大50秒ほど引き離した。ただ最終的に後者2人が「あれは戦術ミスだった」と認めたように、マリア・ローザが欲しいベッティオールが激しく活を入れ続けたにも関わらず、リードは再び減っていく。モホリッチ&マーダーとは対照的に、3人は山の麓で、メイン集団に回収された。
「あまりにエネルギーを浪費しすぎた。下りきったらすぐに最終登坂が始まると思っていたのに、実際はしばらく平地が続いたし、そこで向かい風を食らってしまった」(バルデ)
カタルドとモレマを含む4人になった先頭集団を、モホリッチは勇敢に引き続けた。先頭交代など一切要求しなかった。そして残り13.7km、後方へとゆっくり脱落していった。次は同僚から託された責任を、マーダーが果たす番だった。残り3.3kmで1人飛び立った。ほんの数百メートル後方では、ほぼ同じタイミングで、熾烈な総合バトルが勃発していた。
区間勝利のジーノ・マーダー
「独走に入ってすぐ、パリ〜ニースのことを考えた。もしかしたら同じことが起こってしまうかもしれない、と怖かった」(マーダー)
そう、3月のパリ〜ニース第7ステージでは、フィニッシュラインまであと20mのところで、後方から追い上げてきたプリモシュ・ログリッチに抜き去られた。あの日はラスト1kmのアーチをくぐり抜けた時、リードは20秒しかなかった。対するこの日は35秒。心配になって何度も振り返ったが、今度こそ逃げ切れた。ラスト100mは勝利を楽しむちょっとした余裕さえあった。
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