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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 レースレポート:第17ステージ】奇妙なシーズンの、美しきフィナーレ。ログリッチが2年連続のマイヨ・ロホに「僕こそが最強で、僕らのチームこそが最強だった」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかところがステージ序盤は深追いしなかったボーラが、ここで改めて追走作業に取り掛かる。すでに30人ほどに小さくなった集団先頭に、アンドレアス・シリンガーが駆け上がると、急激なスピードアップに転じたのだ。猛烈な牽引は3km近くも続いた。まさかのユンボ勢を2人吹き飛ばすほどの威力だった。
やはりトップ10圏外陥落の危機にあるアレクサンドル・ウラソフは、むしろ自らの加速で対応した。ボーラは慌てたが、利害関係にないユンボは無視を決め込んだ。ログラの最終山岳アシスト、セップ・クスが落ち着いて集団先頭に立ち、状況を上手く収めにかかる。しかし残り4.5km、ログリッチの真のライバルたちが最終攻撃を開始すると、その頼みのクスさえも脚が止まる。
真っ先に大きな一発を振り下ろしたのはカーシーだった。「表彰台確保ではなく、その上を狙う」との宣言通り、アングリル王者は遠くからアタックに転じた。カラパスも好機とばかり加速した。マーティンは早くも遅れ気味になるが、マスは踏みとどまった。ログラは問題なく自らのきっちり穴を埋めた。
マイヨ・ロホの周りにアシストがもはや残っていないと知るや、カーシーはさらに2度、加速を畳み掛けた。しかしマイヨ・ロホを振り払うことはできない。
決定機を打ったのはカラパスだ。フィニッシュまで残り3kmのアーチの手前で、重たい一撃を打ち込んだ。「いまだ勝機はある」と揺るぎない信念を抱いた昨季ジロ総合覇者は、45秒差を逆転するために、単独で山頂へと急ぎ始めた。
「常にすべてが自分のコントロールできる状況にあったわけではない。でも冷静に、自分のするべきことをするだけだった」(ログリッチ)
こう腹をくくり、黙々と追いかけ始めたログリッチに、救いの神が現れる。ステージ序盤に34人の巨大な逃げ集団に潜り込み、山頂3km地点まで粘り続けていたホフステッドが、目の前にいたのだ!なんという最高のタイミング。
「ありがたかった。どんなに短い距離だろうが、彼がしてくれた最高の仕事だよ」(ログリッチ)
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