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サイクル ロードレース コラム 2020年11月8日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 レースレポート:第17ステージ】奇妙なシーズンの、美しきフィナーレ。ログリッチが2年連続のマイヨ・ロホに「僕こそが最強で、僕らのチームこそが最強だった」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ダヴィ・ゴデュ

今大会2勝目をあげたダヴィ・ゴデュ

「ブルーノ(アーミライ)は今日もまた凄かった。こういった仕事に関して言えば、彼は間違いなく現役世界ナンバーワンレベル。平地は速いし、上れるし、下りさえ上手いんだから!」(ゴデュ)

UAE3人とアーミライ1人がせっせと引く逃げ集団の背後では、残り62km、モビスターがいよいよ動き始める。3つ目の山からのダウンヒルで、ユンボから主導権をむしり取ったのだ。しかも逃げた3人のうち、1人がメイン集団にわざわざ戻ってきて、6人でスピードアップを敢行した。おかげで雨に濡れたヘアピンカーブで小さな落車分断、カラパス遅れる……という緊迫する事態も発生したが、幸いにもすぐに状況は落ち着きを取り戻した。

この「前待ち」ならぬ「前落ち」作戦を、今区間のモビスターは2度採用した。つまり逃げからあえて下りてきた2選手と共に、牽引作業を続行しつつ、前との距離をじわじわと狭めていく。そして残り30km。タイム差は1分半にまで縮まった。5つ目の上りに差し掛かったタイミングで、満を持してマルク・ソレルが飛び出した!

「マルクの動きは区間勝利を狙うためのものであって、決して僕のためではなかった」(エンリク・マス)

今シーズンわずか2勝しか上げていない--しかも2勝ともにソレルの手によるもの--モビスターは、前区間に続き、あくまで勝利にこだわった。今度こそ本当に「前待ち」していたチームメートの助けを借りて、約10kmの追走の果てに、ソレルは逃げへと追いついた。

作業を終えたモビスターに代わって、ユンボが再びメインプロトンを静かに引いた。すでに総合20分以上もの遅れを喫していた第2ステージ勝者を、当然ながら追う必要はなかった。ちなみに決して「前待ち」要員ではなかったはずのソレルは、最終的には総合5位マスと、なによりログリッチの助けとなる。

ソレル合流直後の残り18km、小さな村を貫く石畳の急勾配を利用して、先頭集団からマーク・ドノヴァン、ジーノ・マーダー、ヨン・イサギレがまんまと抜け出した。そのまま逃げの友を突き放すと、全長11.4kmの最終峠へと、40秒差で飛び込んだ。

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