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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 レースレポート:第12ステージ】クレイジーなほどの勾配を、凄まじいパワーでねじ伏せたヒュー・カーシー「観客が望むものがすべて揃った」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか下りの犠牲者はフォルモロだけではない。メイン集団ではイネオスの頼れるアンドレイ・アマドールさえ、地面に転がり落ちた。それほどモビスターの刻むリズムは強烈だった。なにしろ前で逃げていたイマノル・エルビティを早々と呼び戻し、濡れ落ち葉の散らばる危険な坂道を、高速で駆け下りたのだ。UAE勢を飲み込む頃には、先頭集団との差はすでに1分に縮まっていた。4つ目コルダル峠の中腹まで、モビスターの激しい突進は続けられた。
最大21人だった逃げは、この平均勾配9.3%のコルダル峠で、いつしか3人にまで絞り込まれた。ルイスレオン・サンチェスとマティア・カッタネオ、そして今区間最後のポイントチャンスに全力を注いだマルタンだけが、そのまま先頭でアングリルへ突入する名誉を手に入れることになる。
すでに45秒差にまで接近していたメイン集団でも、やはり同じ山道でふるいわけが進んだ。勾配が14%に跳ね上がるゾーンでは、突如としてフルームが「リッチー」カラパスを連れてペースアップを敢行したことさえあった。調子がいまだベストには程遠いとは言え、グランツール総合7勝の大チャンピオンの鋭い加速で、2人の背後には一瞬大きな空白が生まれた!
そして、これをきっかけに、ユンボが主導権を取り戻しに走った。山頂間際で黄色い隊列を組み上げると、集団を完璧なるコントロール下においた。最後の勝負峠に入る頃には、30人ほどの小集団の先頭に、ログリッチと5人のアシストたちがきっちり並んでいた。
「チームはまたしてもすごく強かったし、とてつもなく圧倒的だった。全員が非常にハイレベルな走りを実現した」(ログリッチ)
すでに今季幾度となく驚異的な走りを披露してきたユンボは、アングリルに入ってからも、衝撃的なほどのチーム力を発揮する。まずは残り10.5kmで逃げをすべて回収しつつ、淡々と集団を小さく削っていった。後方からひとり、またひとり、と脱落していく。2017年大会では人生最後の勝利へと突き進むアルベルト・コンタドールに最後まで同伴した総合6位マルク・ソレルは、今回は山の麓であっさり千切れた。
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