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【ツール・ド・フランス2020 第19ステージ結果速報】クラーウアナスンがラスト16km独走で今大会2度目の区間優勝!総合のゆくえは個人TTで決着
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部今大会2勝目クラーウアナスン
ブール・アン=ブレスからシャンパニョールまで166.5kmの移動ステージ。翌日はヴォージュ山塊での個人タイムトライアル、その翌日は旅の最終地点パリ、シャン=ゼリゼにたどり着く。
アクチュアルスタートのあと、ミハウ・クフィアトコフスキ(イネオス グレナディアーズ)らが参加したアタック合戦のあと、レミ・カヴァニャ(ドゥクーニンク・クイックステップ)が単独先頭、プロトンとのタイム差は3分前後。途中ギヨーム・マルタン(コフィディス)らの追走も出たがカヴァニャに追いつくことはできなかった。
マイヨ・ヴェールあらそいが激化するかと思われた4級山岳は特に変動なく、カヴァニャが先頭通過、タイム差は2分程度にまで縮まった。残り距離51.4kmで仕掛けたブノワ・コヌフロワ(アージェードゥーゼール・ラモンディアール)、ピエール・ロラン(B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト)、ルーク・ロウ(イネオス グレナディアーズ)がカヴァニャを追う。
中間スプリントポイントのメイン集団は、ポイント賞首位のサム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ)、次点ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)、ミケル・モルコフ(ドゥクーニンク・クイックステップ)、マッテオ・トレンティン(CCCチーム)の順で通過。そのまま加速をつけたグループは踏みやめず、メイン集団はペースアップをはかりスプリンター陣を吸収したあとでカウンターで飛び出す選手が続出。14人の追走が先頭4人に追いついた直後にメイン集団が全てを吸収、仕切り直しとなった。
アップダウンの地形を利用したアタックが何度かかかり、クフィアトコフスキ、ティム・デクレルク(ドゥクーニンク・クイックステップ)ら4人が抜け出す。グレッグ・ファンアーヴェルマート(CCCチーム)、オリバー・ナーセン(アージェードゥーゼール・ラモンディアール)、ベネット、サガンらのフループが追いかけ、先頭グループに合流。
残り距離16.8kmでトレンティンが仕掛け、吸収したあとでセーアン・クラーウアナスン(チームサンウェブ)が抜け出すことに成功、チェックする選手がおらず見送ってしまった。そのままクラーウアナスンは独走し今大会2度目の区間優勝を手に入れた。
53秒後にジャスパー・ストゥイヴェン(トレック・セガフレード)らの6人のグループが、その9秒後にマイヨ・ヴェールあらそいのベネット、サガン、トレンティンがフィニッシュ。ベネットはサガンに対し55ポイントリードを保ったままシャン=ゼリゼ決戦に結果を託す。
メイン集団はクラーウアナスンから7分38秒後にパレード走行しながらフィニッシュ。総合勢に変動はなく、すべては第20ステージの個人タイムトライアル次第となった。
「逃げのメンバーを見たら世界最強ライダーたちが混ざっているのに気がついた、彼らを倒すのは不可能だ......でも少しでも飛び出せたならうまくやれるかもしれない、そして希望通りになった!」(クラーウアナスン、勝利後インタビュー)
第19ステージ結果
1 セーアン・クラーウアナスン(チームサンウェブ/デンマーク)in 03h 36' 33''
2 ルカ・メズゲッツ(ミッチェルトン・スコット/スロベニア)+ 00h 00' 53''
3 ジャスパー・ストゥイヴェン(トレック・セガフレード/ベルギー)+ 00h 00' 53''
4 グレッグ・ファンアーヴェルマート(CCCチーム/ベルギー)+ 00h 00' 53''
5 オリバー・ナーセン(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/ベルギー)+ 00h 00' 53''
6 ニキアス・アルント(チームサンウェブ/ドイツ)+ 00h 00' 53''
7 ルーク・ロウ(イネオス グレナディアーズ/イギリス)+ 00h 00' 59''
8 サム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ/アイルランド)+ 00h 01' 02''
9 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)+ 00h 01' 02''
10 マッテオ・トレンティン(CCCチーム/イタリア)+ 00h 01' 02''
個人総合順位
1 プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィズマ/スロベニア)in 83h 29' 41''
2 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)+ 00h 00' 57''
3 ミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)+ 00h 01' 27''
4 リッチー・ポート(トレック・セガフレード/オーストラリア)+ 00h 03' 06''
5 ミケル・ランダ(チーム バーレーン・マクラーレン/スペイン)+ 00h 03' 28''
6 エンリク・マス(モビスター チーム/スペイン)+ 00h 04' 19''
7 アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット/イギリス)+ 00h 05' 55''
8 リゴベルト・ウラン(EFプロサイクリング/コロンビア)+ 00h 06' 05''
9 トム・デュムラン(チーム ユンボ・ヴィズマ/オランダ)+ 00h 07' 24''
10 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター チーム/スペイン)+ 00h 12' 12''
ポイント賞
1 サム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ/アイルランド)319 pts
2 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)264 pts
3 マッテオ・トレンティン(CCCチーム/イタリア)250 pts
山岳賞
1 リチャル・カラパス(イネオス グレナディアーズ/エクアドル)74 pts
2 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)72 pts
3 プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィズマ/スロベニア)67 pts
新人賞
1 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)in 83h 30' 38''
2 エンリク・マス(モビスター チーム/スペイン)+ 00h 03' 22''
3 ヴァランタン・マデュアス(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 01h 35' 35''
チーム総合順位
1 モビスター チーム(スペイン)in 250h 35' 44''
2 チーム ユンボ・ヴィズマ(オランダ)+ 00h 24' 36''
3 チーム バーレーン・マクラーレン(バーレーン)+ 00h 58' 47''
敢闘賞
44 レミ・カヴァニャ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)
第19ステージのリタイア
4 ジョナタン・カストロビエホ(イネオス グレナディアーズ/スペイン)
27 ルーカス・ペストルベルガー(ボーラ・ハンスグローエ/オーストリア)
194 ミヒャエル・ゴグル(NTTプロサイクリング/オーストリア)
Cycle*2020 ツール・ド・フランス
第19ステージ:ハイライト動画
コースマップ
第20ステージ 9月19日(土)午後7:35 - 深夜2:15/J SPORTS 4
[区間]リュール > ラ・プランシュ・デ・ベルフィーユ 36.2Km(個人TT)/決戦の種目は個人タイムトライアル。
■コースの特徴
3週間前にニースから走り出したプロトンは、19日間かけて、3300km以上の野山を駆け巡ってきた。しかしこの36.2kmが、おそらく最も濃密だ。2020年ツールの総合争いの全てが、この短距離走の果てに決まる。
決戦の種目は個人タイムトライアル。ストップウォッチとの戦いがパリ到着前夜に組み込まれたのは、過去10年で6回。そのうち5回、表彰台の顔ぶれ、もしくは順番が入れ替わっている。2011年はマイヨ・ジョーヌ交代劇さえあった。つまりただでさえ極めて重要なステージである上に、なんと今年はプランシュ・デ・ベルフィーユ登坂が待ち受ける。2012年にツール初登場して以来、選手たちを震え上がらせてきた、いわゆる「激坂」だ!
1時間弱の全力疾走は、3つのパートに分けられる。第1部はティボー・ピノが生まれたリュール村から、9km地点でそのピノが現在暮らす(父上が村長を務める)メリゼ村を通過して、14.5kmの第1回計測地点まで。道は比較的真っ直ぐで、起伏もほとんどない。つまりスピードの出るパートだ。
第2部は30.3kmの第2計測地点プランシェ・レ・ミーヌまでの、緩やかな上りと下り。下りはヘアピンカーブが連続し、街中も通過するため、少々テクニカル。
そしてラスト第3部は、ひたすら登坂力を要する。プランシュ・デ・ベルフィーユの全長5.9kmの山道に入る前に、自転車を変える作戦を取る選手も多いだろう。平均勾配は8.5%。登坂口にいきなり13%の急勾配が待ち受け、中盤には9.5%ゾーンが2kmにも渡って続く。なによりフィニッシュ直前は20%!
一瞬でもよろめいたら、運悪くメカトラが発生したら..再出発は困難な急坂だ。だからこそ最終走者=マイヨ・ジョーヌが山頂のラインを越えるその瞬間まで、ジャージの行方は分からない。
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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