人気ランキング
コラム一覧
【ツール・ド・フランス2020 第18ステージ結果速報】イネオスがチームの意地を見せる、クフィアトコフスキがツール初区間優勝でカラパスと肩組みフィニッシュ
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部チームの意地を見せたカラパスとクフィアトコフスキ
アルプス最終日は累計獲得標高は4000m、5つの峠をのぼる難関ステージ。スタートから14km地点にある中間スプリントポイントのため、ポイント賞首位のサム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ)、次点ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)、マッテオ・トレンティン(CCCチーム)を含む32名が飛び出し、ベネット、トレンティン、サガンの順で通過。ポイント賞は52ポイント差へひらいた。
1級ロズランでは山岳賞ジャージを狙うリチャル・カラパス(イネオス グレナディアーズ)とマルク・ヒルシ(チームサンウェブ)が飛び出し、ヒルシが山頂を先頭通過。追走からジャンプアップしたミハウ・クフィアトコフスキ(イネオス グレナディアーズ)、ペリョ・ビルバオ(チーム バーレーン・マクラーレン)、ニコラ・エデ(コフィディス)が合流し先頭5人で先を急ぐ、14名の追走が30秒後方に、メイン集団はチーム ユンボ・ヴィズマのコントロール下で3分半後方に続く。
2級セジーでエデがついていけなくなり、山頂をヒルシが連続で先頭通過し下りで単独落車、傷だらけの状態で先頭グループを追いかけるもタイム差は開いていき、山岳賞レースからは脱落。しかし今大会3度目の敢闘賞を獲得している。
その後はカラパスが順調に山岳ポイントを集め、超級プラトー・デ・グリエールで山岳賞首位へと躍り出た。ビルバオを上りで振り切ったカラパスとクフィアトコフスキは2人でフィニッシュ地を目指す。ミケル・ランダがワウト・プールス(共にチーム バーレーン・マクラーレン)が総合順位を上げるためメイン集団から抜け出し、リゴベルト・ウラン(EFプロサイクリング)が遅れ始め、山頂手前でタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)が山岳ポイントためのアタック、さらに未舗装区間でもペースアップをはかり、リッチー・ポートが前輪のパンクで取り残された。
さらにプリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィズマ)が加速するも、下りで集団はランダを含め一つに戻った。メカトラで30秒ほど遅れていたポートも仕事を終えて下がっていたトム・デュムランとワウト・ファンアールト(共にチーム ユンボ・ヴィズマ)がメイン集団まで引き上げた。
カラパスとクフィアトコフスキがメイン集団に対し3分のタイムギャップを持ってフラムルージュをくぐり、2人で肩を組んで互いの、チームの健闘を讃えながらフィニッシュラインへ。総合狙いで本大会に参加したイネオスはシフトチェンジしたあとで、区間勝利と山岳賞首位と盤石な強さを見せた。
1分51秒後にファンアールトがスプリントで他者を圧倒し3着でボーナスタイムを潰すことに成功、その2秒後にログリッチとポガチャルが同タイムフィニッシュ。1秒遅れてポート、ランダ、エンリク・マス(モビスター チーム)がフィニッシュ。総合5位のアダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット)と6位のウランと順位を入れ替えた。
「チーム全体とリチャルに感謝している。忘れることのない素晴らしい日になった、ラスト1kmは鳥肌が止まらなかった、ここ数日の頑張りが重なりがあった勝利」(クフィアトコフスキ、勝利後インタビュー)
第18ステージ結果
1 ミハウ・クフィアトコフスキ(イネオス グレナディアーズ/ポーランド)in 04h 47' 33''
2 リチャル・カラパス(イネオス グレナディアーズ/エクアドル)-
3 ワウト・ファンアールト(チーム ユンボ・ヴィズマ/ベルギー)+ 00h 01' 51''
4 プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィズマ/スロベニア)+ 00h 01' 53''
5 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)+ 00h 01' 53''
6 リッチー・ポート(トレック・セガフレード/オーストラリア)+ 00h 01' 54''
7 エンリク・マス(モビスター チーム/スペイン)+ 00h 01' 54''
8 ミケル・ランダ(チーム バーレーン・マクラーレン/スペイン)+ 00h 01' 54''
9 ダミアーノ・カルーゾ(チーム バーレーン・マクラーレン/イタリア)+ 00h 01' 54''
10 トム・デュムラン(チーム ユンボ・ヴィズマ/オランダ)+ 00h 01' 54''
個人総合順位
1 プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィズマ/スロベニア)in 79h 45' 30''
2 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)+ 00h 00' 57''
3 ミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)+ 00h 01' 27''
4 リッチー・ポート(トレック・セガフレード/オーストラリア)+ 00h 03' 06''
5 ミケル・ランダ(チーム バーレーン・マクラーレン/スペイン)+ 00h 03' 28''
6 エンリク・マス(モビスター チーム/スペイン)+ 00h 04' 19''
7 アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット/イギリス)+ 00h 05' 55''
8 リゴベルト・ウラン(EFプロサイクリング/コロンビア)+ 00h 06' 05''
9 トム・デュムラン(チーム ユンボ・ヴィズマ/オランダ)+ 00h 07' 24''
10 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター チーム/スペイン)+ 00h 12' 12''
ポイント賞
1 サム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ/アイルランド)298 pts
2 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)246 pts
3 マッテオ・トレンティン(CCCチーム/イタリア)235 pts
山岳賞
1 リチャル・カラパス(イネオス グレナディアーズ/エクアドル)74 pts
2 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)72 pts
3 プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィズマ/スロベニア)67 pts
新人賞
1 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)in 79h 46' 27''
2 エンリク・マス(モビスター チーム/スペイン)+ 00h 03' 22''
3 ヴァランタン・マデュアス(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 01h 35' 35''
チーム総合順位
1 モビスター チーム(スペイン)in 239h 23' 11''
2 チーム ユンボ・ヴィズマ(オランダ)+ 00h 24' 36''
3 チーム バーレーン・マクラーレン(バーレーン)+ 00h 58' 47''
敢闘賞
204 マルク・ヒルシ(チームサンウェブ/スイス)
第18ステージのリタイア
172 アンドレ・グライペル(イスラエル・スタートアップネイション/ドイツ)
Cycle*2020 ツール・ド・フランス
第18ステージ:ハイライト動画
コースマップ
第19ステージ 9月18日(金)午後8:55 - 深夜1:45/J SPORTS 4
[区間]ブール・アン=ブレス > シャンパニョール 166.5Km/できる限り体力温存に務めるべき1日
■コースの特徴
最後の勝負地ヴォージュ山塊へと大急ぎで接近する、いわゆる「移動ステージ」。前夜までアルプスで激しいバトルを繰り広げた総合勢にとっては、翌日の個人タイムトライアルのために、できる限り体力温存に務めるべき1日となる。
むしろタイムトライアル巧者でも、パリで勝てるピュアスプリンターでもない、そんな選手が頑張るべき日。逃げ男、パンチャー、ルーラー、そして「上れる」という枕詞のつく頑丈なスプリンター。様々な脚質の選手が、最後の区間勝利のチャンスに向けて、勝負を打つ。
行く手に待ち受ける難所は、4級峠がひとつだけ。ただしスタートから北へと一直線で上がった後、コースは西へと進行方向を変える。ここまでアルプス→中央→ピレネー→中央→ジュラ→アルプスと山地を巡ってきたプロトンは、またしてもジュラ山脈へ足を踏み入れる。つまりステージ後半は細かな起伏がいっぱいだ。
ぐるりと円を描くようにジュラ山脈の裾野を巡ったら、「ジュラの真珠」シャンパニョルへとたどりつく。マイヨ・ジョーヌ決着まで、あと24時間に迫っている。
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
Cycle* UCIシクロクロス ワールドカップ 2025/26 第1戦 ターボル(チェコ)
11月23日 午後10:10〜
-
Cycle* UCIシクロクロス ワールドカップ 2025/26 第2戦 フラマンヴィル(フランス)
11月30日 午後11:00〜
-
Cycle* J:COM presents 2025 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム
11月9日 午後2:30〜
-
【2025シーズン一挙配信!】史上初のアフリカ開催!Cycle*2025 UCI世界選手権大会 男子エリート ロードレース
9月28日 午後4:40〜
-
10月11日 午後9:00〜
-
【2025シーズン一挙配信!】Cycle*2025 パリ~ルーベ
4月13日 午後6:05〜
-
【2025シーズン一挙配信!】Cycle*2025 ツアー・ダウンアンダー 第1ステージ
1月21日 午後12:30〜
-
Cycle*2025 宇都宮ジャパンカップ サイクルロードレース
10月19日 午前8:55〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!
