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サイクル ロードレース コラム 2020年9月17日

【ツール・ド・フランス2020 第17ステージ結果速報】ミゲルアンヘル・ロペスがツール初出場にて初区間優勝!総合勢は順位に変動があったがログリッチが総合首位をキープ

ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部
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ミゲルアンヘル・ロペス

急勾配のロズ峠を制したのはミゲルアンヘル・ロペス

前回大会王者のエガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ)と今大会幾度となく攻撃を仕掛けたシュテファン・キュング(グルパマ・エフデジ)がスタートラインにいない第17ステージ、標高2304mの山頂フィニッシュとなるロズ峠はツール初登場、急勾配に覆われた未知なる道はクイーンステージに相応しい難関コースとなっている。

アクチュアルスタートが切られると、大逃げを決めたいトーマス・デヘント(ロット・スーダル)らが飛び出し、激しいアタック合戦が繰り広げられた。スタートから16kmでデヘントが単独で抜け出した形になるもほどなく吸収された。次に25選手の逃げグループが形成され、さらにそこからリチャル・カラパス(イネオス グレナディアーズ)、レナード・ケムナ(ボーラ・ハンスグローエ)、ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)、ゴルカ・イサギレ(アスタナ プロチーム)、ダニエル・マーティン(イスラエル・スタートアップネイション)の5選手が飛び出し全開で回り始める。

中間スプリント、メイン集団ではポイント賞首位のサム・ベネット、ミケル・モルコフ(共にドゥクーニンク・クイックステップ)、ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)、マッテオ・トレンティン(CCCチーム)の順で通過し、ポイント差は広がった。

超級マドレーヌ峠に入るとケムナが遅れ、メイン集団はチーム バーレーン・マクラーレンがミケル・ランダのために牽引する。山頂をカラパスが先頭通過、メイン集団ではタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)が先頭通過し山岳ポイントを積み重ねヴァーチャルで山岳賞首位に躍り出た。

超級ロズ峠に入ると先頭グループのマーティンとアラフィリップが遅れ、イサギレを置き去りにしたカラパスが単独で山頂を目指す。残り距離4km、メイン集団ではダビ・デラクルス(UAEチームエミレーツ)の牽引でランダとリゴベルト・ウラン(EFプロサイクリング)はついていけなくなり、先頭を走るカラパスを吸収。

この日、一番の切れを見せたミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム)のアタックにセップ・クス(チーム ユンボ・ヴィズマ)がチェック、プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィズマ)がペースアップをはかるとポガチャルがついていけなくなった。ロペスは急勾配を単独でのぼりきり、ツール・ド・フランス初出場での初区間優勝を決めた。

ログリッチは15秒後に、ポガチャルはさらにその15秒後にフィニッシュ、ボーナスタイムを合わせ、40秒差から57秒差へとタイム差を広げた。総合4位だったロペスが3位浮上、ウランは3位から6位まで順位を落とし、リッチー・ポート(トレック・セガフレード)が6位から4位へ順位をあげた。

「とても嬉しい、家族にこの勝利を捧げたい、チームは最初から最後まで素晴らしい働きをしてくれた」(ロペス、勝利後インタビュー)

第17ステージ結果
1 ミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)in 04h 49' 08''
2 プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィズマ/スロベニア)+ 00h 00' 15''
3 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)+ 00h 00' 30''
4 セップ・クス(チーム ユンボ・ヴィズマ/アメリカ)+ 00h 00' 56''
5 リッチー・ポート(トレック・セガフレード/オーストラリア)+ 00h 01' 01''
6 エンリク・マス(モビスター チーム/スペイン)+ 00h 01' 12''
7 ミケル・ランダ(チーム バーレーン・マクラーレン/スペイン)+ 00h 01' 20''
8 アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット/イギリス)+ 00h 01' 20''
9 リゴベルト・ウラン(EFプロサイクリング/コロンビア)+ 00h 01' 59''
10 トム・デュムラン(チーム ユンボ・ヴィズマ/オランダ)+ 00h 02' 13''

個人総合順位
1 プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィズマ/スロベニア)in 74h 56' 04''
2 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)+ 00h 00' 57''
3 ミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)+ 00h 01' 26''
4 リッチー・ポート(トレック・セガフレード/オーストラリア)+ 00h 03' 05''
5 アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット/イギリス)+ 00h 03' 14''
6 リゴベルト・ウラン(EFプロサイクリング/コロンビア)+ 00h 03' 24''
7 ミケル・ランダ(チーム バーレーン・マクラーレン/スペイン)+ 00h 03' 27''
8 エンリク・マス(モビスター チーム/スペイン)+ 00h 04' 18''
9 トム・デュムラン(チーム ユンボ・ヴィズマ/オランダ)+ 00h 07' 23''
10 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター チーム/スペイン)+ 00h 09' 31''

ポイント賞
1 サム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ/アイルランド)278 pts
2 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)231 pts
3 マッテオ・トレンティン(CCCチーム/イタリア)218 pts

山岳賞
1 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)66 pts
2 プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィズマ/スロベニア)63 pts
3 ミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)51 pts

新人賞
1 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)in 74h 57' 01''
2 エンリク・マス(モビスター チーム/スペイン)+ 00h 03' 21''
3 ヴァランタン・マデュアス(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 01h 24' 17''

チーム総合順位
1 モビスター チーム(スペイン)in 224h 49' 23''
2 チーム ユンボ・ヴィズマ(オランダ)+ 00h 30' 07''
3 EFプロサイクリング(アメリカ)+ 01h 03' 21''

敢闘賞
41 ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)

第17ステージのリタイア
1 エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ/コロンビア)
54 シュテファン・キュング(グルパマ・エフデジ/スイス)
168 ミケル・ニエベ(ミッチェルトン・スコット/スペイン)
214 イェンス・デブシェール(B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト/ベルギー)

Cycle*2020 ツール・ド・フランス

第17ステージ:ハイライト動画

コースマップ

第18ステージ 9月17日(木)午後8:55 - 深夜1:30/J SPORTS 4
[区間]メリベル > ラ・ロシュ=シュル=フォロン 175Km(山岳)/最後のアルプス越え

■コースの特徴
山巡りの2020年ツールも、ついに最後のアルプス越え。5つの難峠がステージ全体に散らばり、累計獲得標高は4000mに達する!

誰にとっても最終決算の時。山岳ジャージ争いがいまだ決していない場合、この日が大量ポイント収集の最後のチャンスとなる。また諦めの悪いスプリンターたちは、スタート直後に中間ポイントを争うだろう。なにしろ制限時間次第では、この日の終わりまで、緑ジャージの持ち主が無事にパリまでたどり着けるか分からないのだ。

のこぎりの歯のように、ぎざぎざと起伏が連なる。スタートから約30km、1級ロズラン(18.6km、6.1%)の長い山道から、ひたすら上っては下る、上っては下る、の繰り返し。下りきった先に、谷間など一切存在しない。平坦な道でほっと一息つくことも、前を行くライバルに再合流することも、不可能だ。

その後は3級→2級→1級とこなし、いよいよ最後の山、いわば「ラスボス」の超級プラトー・デ・グリエールへ(ボーナスポイント)。登坂距離は6kmと短いが、勾配はひときわ厳しい平均11%、最大15%。しかも激坂を勢い良く駆け上がった先の、山頂から1800mは..砂利道だ!

第2次世界大戦で抵抗運動の中心地となったこの山は、2018年ツール初登場。2年前はフィニッシュまで90km以上も離れていたせいか、ショーを盛り上げはしたが、勝負を左右することはなかった。今回はフィニッシュまで30km。晴れていれば真っ白な砂埃が、雨ならところどころに水たまりができそうな未舗装路で、栄光へのアタックが決まるかもしれない。

最後に無印フルリー峠を経由したら、全長10kmの下りフィニッシュ。総合争いの選手にとって、山での「直接対決」は、ここで終了する。

高低差図

コースの特徴:宮本あさか

J SPORTS編集部

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