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【ツール・ド・フランス2020 第10ステージ結果速報】海岸線の平坦ステージ、サム・ベネットがサガンとユアンを抑え区間優勝、ポイント賞首位へ
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部念願のツールで区間優勝したベネット
休息日を終え2週目初日はオレロン島からレ島へ、海沿いを延々とゆく平坦ステージ。アクチュアルスタートで飛び出したタイムトライアル巧者のシュテファン・キュング(グルパマ・エフデジ)とミヒャエル・シェアー(CCCチーム)を見送るとプロトンは即座に蓋をする、海風をうまく味方につけるのは逃げた2人か集団か。
50kmを消化した時点での平均時速は49.03km/h、海からの風がいつプロトンに襲いかかるのか、トーマス・デヘント(ロット・スーダル)を筆頭にドゥクーニンク・クイックステップらもゴール地にてエーススプリンターで勝負すべく、逃げの2人に対し最大で2分のタイム差しか与えないまま、残り距離100kmで吸収した。
苛烈な位置取り合戦が高速巡航で行われ続け、大きな集団落車が幾度となくおこり、ロベルト・ヘーシンク(チーム ユンボ・ヴィズマ)、トムス・スクインシュ(トレック・セガフレード)、ギヨーム・マルタン(コフィディス)、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)、ブライアン・コカール(B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト)らがダメージを受け、サム・ビューリー(ミッチェルトン・スコット)はリタイアしている。
中間スプリントポイントはマッテオ・トレンティン(CCCチーム)、ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)、サム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ)の順番で通過。ラスト20kmからの横風が懸念されたエリアではイネオス グレナディアーズ、チーム ユンボ・ヴィズマが高速で牽引し、プロトンは3つに分断され落車もあり混乱した状態で橋へ突入。強い向かい風でペースは落ち着き、遅れていた選手が集団に戻り、キュングが再びアタックを決め敢闘賞を手に入れた。
モビスター チーム、チームサンウェブのトレインが時速50kmで集団をフィニッシュ地点まで導く、ミケル・モルコフ(ドゥクーニンク・クイックステップ)のリードアウトで発射したベネットがスプリント、背後につけていたカレブ・ユアン(ロット・スーダル)、サガンが追い上げるも届かず。ベネットはツール・ド・フランス初区間優勝を決め、ポイント賞首位に返り咲いた。
「ツールでの区間優勝をずっと夢見ていた、向かい風が強く待ちすぎたかもしれないと思った、遅すぎたと......、みんなにもチームにも感謝します」(ベネット、勝利後インタビュー)
第10ステージ結果
1 サム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ/アイルランド)in 03h 35' 22''
2 カレブ・ユアン(ロット・スーダル/オーストラリア)-
3 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)-
4 エリア・ヴィヴィアーニ(コフィディス/イタリア)-
5 マッズ・ピーダスン(トレック・セガフレード/デンマーク)-
6 アンドレ・グライペル(イスラエル・スタートアップネイション/ドイツ)-
7 ブライアン・コカール(B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト/フランス)-
8 ケース・ボル(チームサンウェブ/オランダ)-
9 ジャスパー・ストゥイヴェン(トレック・セガフレード/ベルギー)-
10 ルカ・メズゲッツ(ミッチェルトン・スコット/スロベニア)-
個人総合順位
1 プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィズマ/スロベニア)in 42h 15' 23''
2 エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ/コロンビア)+ 00h 00' 21''
3 ギヨーム・マルタン(コフィディス/フランス)+ 00h 00' 28''
4 ロマン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)+ 00h 00' 30''
5 ナイロ・キンタナ(チーム アルケア・サムシック/コロンビア)+ 00h 00' 32''
6 リゴベルト・ウラン(EFプロサイクリング/コロンビア)+ 00h 00' 32''
7 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)+ 00h 00' 44''
8 アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット/イギリス)+ 00h 01' 02''
9 ミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)+ 00h 01' 15''
10 ミケル・ランダ(チーム バーレーン・マクラーレン/スペイン)+ 00h 01' 42''
ポイント賞
1 サム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ/アイルランド)196 pts
2 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)175 pts
3 ブライアン・コカール(B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト/フランス)129 pts
山岳賞
1 ブノワ・コヌフロワ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)36 pts
2 ナンズ・ピーターズ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)31 pts
3 マルク・ヒルシ(チームサンウェブ/スイス)26 pts
新人賞
1 エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ/コロンビア)in 42h 15' 44''
2 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)+ 00h 00' 23''
3 エンリク・マス(モビスター チーム/スペイン)+ 00h 01' 41''
チーム総合順位
1 モビスター チーム(スペイン)in 126h 53' 01''
2 EFプロサイクリング(アメリカ)+ 00h 05' 12''
3 トレック・セガフレード(アメリカ)+ 00h 05' 27''
敢闘賞
54 シュテファン・キュング(グルパマ・エフデジ/スイス)
第10ステージのリタイア
163 サム・ビューリー(ミッチェルトン・スコット/ニュージーランド)
197 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(NTTプロサイクリング/イタリア)
Cycle*2020 ツール・ド・フランス
第10ステージ:ハイライト動画
コースマップ
第11ステージ 9月9日(水)午後8:55 - 深夜1:30/J SPORTS 4
[区間] シャトライヨン=プラージュ > ポアティエ 167Km/最も長い直線フィニッシュ
■コースの特徴
3週間の戦いの折り返し地点。海辺から始まった2020年ツールは、この日のスタート地を最後に、海とは完全に別れを告げる。つまり山だらけの戦いに戻る前に……もう1度、スプリンターたちにチャンスが巡ってくる。
9月に入り、海水浴客のすっかり減ったプラージュ=ビーチから、プロトンは内陸へと進路を取る。ただしステージ半ばでマレ・ポワトゥヴァン地方自然公園、いわゆる湖水地方を横断する。もう1つの「水辺の風景」を楽しむことができる。
公園を抜けた直後に、今ステージ唯一の山岳ポイント(4級)を通過。その後も小さな起伏は点在するものの、平地巧者たちを苦しめるほどではない。どうやら逃げ選手たちがやりたい放題するのは、難しそうだ。なにしろこの日を逃せば、「ピュア」スプリンターにとって、チャンスは19ステージまで巡ってこない。しっかり隊列を組み上げて、集団制御に励むに違いない。
26年ぶりのポワティエ到着は、今ツールで「最も長い直線フィニッシュ」で締めくくられる。全長1.5kmのロングストレートで繰り広げられる、勇壮な大集団スプリントに期待しよう。
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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