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【ツール・ド・フランス2020 第5ステージ結果速報】ファンアールトが剛脚をみせる!アラフィリップ補給違反で20秒の罰則、アダム・イェーツが総合首位へ
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部シクロクロス世界一のワウト・ファンアールトはロードでも強さを見せる
ギャップからプリヴァまでの183Kmの移動ステージは、ミストラルが懸念されたためか逃げグループが形成さないままフィニッシュ地へ辿り着く。カスパー・アスグリーン(ドゥクーニンク・クイックステップ)とトーマス・デヘント(ロット・スーダル)のアタックが吸収されたあとは仕掛ける選手のいない、奇妙で不思議な雰囲気の中レースは続いた。
スタートから47.5km地点の中間スプリントポイントではサム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ)が先頭通過、ポイント賞首位のペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)を7ポイント上回りバーチャル・マイヨヴェールとなった。
4級山岳2つは山岳賞ジャージ着用のブノワ・コヌフロワ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)が争うことなくポイントを獲得。残り距離40kmになると集団の緊張感も高まり速度が上がっていく。セップ・クス(チーム ユンボ・ヴィズマ)の落車、リチャル・カラパス(イネオス グレナディアーズ)のパンクがあったものの、一行は一丸のまま進む。
ラスト9kmになるとイネオス グレナディアーズのトレインが高速で牽引、集団が縮小されたが主な総合を狙う選手は遅れることはなかった。救済措置が適応される残り距離3kmまでイネオスが牽くと、チームサンウェブの隊列が先頭へ。高速のままフラムルージュを抜けゴール手前り300mで発射したケース・ボル(チームサンウェブ)の後ろについていたワウト・ファンアールト(チーム ユンボ・ヴィズマ)が一気に加速しフィニッシュラインへ飛び込んだ、区間通算2勝目。
3着に入ったベネットはサガンに対し9ポイントの差をつけポイント賞首位へ。また、補給違反のあったジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)は20秒の罰則で16位まで順位を下げ、アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット)がマイヨ・ジョーヌに袖を通した。
「競技人生の中で一番楽なステージだったと思う、ただラストは風が強くてきつかった。自分には合ってるステージだったのでチャンスをくれたチームに感謝している、喜びを持って自分の仕事に戻れる」(ファンアールト、勝利後インタビュー)
第5ステージ結果
1 ワウト・ファンアールト(チーム ユンボ・ヴィズマ/ベルギー)in 04h 21' 22''
2 ケース・ボル(チームサンウェブ/オランダ)-
3 サム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ/アイルランド)-
4 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)-
5 ジャスパー・ストゥイヴェン(トレック・セガフレード/ベルギー)-
6 ルカ・メズゲッツ(ミッチェルトン・スコット/スロベニア)-
7 ブライアン・コカール(B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト/フランス)-
8 カレブ・ユアン(ロット・スーダル/オーストラリア)-
9 クレマン・ヴァントゥリーニ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)-
10 ユーゴ・オフステテール(イスラエル・スタートアップネイション/フランス)-
個人総合順位
1 アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット/イギリス)in 22h 28' 30''
2 プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィズマ/スロベニア)+ 00h 00' 03''
3 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)+ 00h 00' 07''
4 ギヨーム・マルタン(コフィディス/フランス)+ 00h 00' 09''
5 エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ/コロンビア)+ 00h 00' 13''
6 トム・デュムラン(チーム ユンボ・ヴィズマ/オランダ)+ 00h 00' 13''
7 ナイロ・キンタナ(チーム アルケア・サムシック/コロンビア)+ 00h 00' 13''
8 エスデバン・チャベス(ミッチェルトン・スコット/コロンビア)+ 00h 00' 13''
9 ミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)+ 00h 00' 13''
10 ロマン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)+ 00h 00' 13''
・・・
16 ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)+ 00h 00' 16''
ポイント賞
1 サム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ/アイルランド)123 pts
2 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)114 pts
3 アレクサンダー・クリストフ(UAEチームエミレーツ/ノルウェー)93 pts
山岳賞
1 ブノワ・コヌフロワ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)23 pts
2 ミヒャエル・ゴグル(NTTプロサイクリング/オーストリア)12 pts
3 プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィズマ/スロベニア)10 pts
新人賞
1 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)in 22h 28' 37''
2 エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ/コロンビア)+ 00h 00' 06''
3 エンリク・マス(モビスター チーム/スペイン)+ 00h 00' 15''
チーム総合順位
1 EFプロサイクリング(アメリカ)in 67h 26' 52''
2 トレック・セガフレード(アメリカ)+ 00h 00' 32''
3 チーム ユンボ・ヴィズマ(オランダ)+ 00h 00' 40''
敢闘賞
67 ワウト・プールス(チーム バーレーン・マクラーレン/オランダ)
第5ステージのリタイア
なし
Cycle*2020 ツール・ド・フランス
第5ステージ:ハイライト動画
コースマップ
第6ステージ 9月3日(木)午後8:55 - 深夜1:00/J SPORTS 4
[区間] ル・テイユ > モン・エグアル 191Km/年間170日は雨、240日は霧、265日は強風!
■コースの特徴
5つの山地巡りが待ち受ける2020年ツール。この日の最終盤に、早くも2つ目の山地、中央山塊へと足を踏み入れる。表向きは山頂フィニッシュではない。しかし実質的には、ラスト30kmほぼ上りっぱなしのステージだ。
146km地点の3級峠で足慣らしを済ませたら、163kmの3級峠ムレゼスからいよいよ勝負本番。あとは標高1560m地点のフィニッシュまで、息つく暇などない。なにしろ3級山頂を越えても、道を下らずに、そのまま次の1級リュゼット峠へと突入するのだ。登坂距離11.7km、平均勾配7.3%の山道を、ツールのプロトンは初めて上る。中盤に約9%のゾーンが2km続き、直後に11%が2km続く、かなりの激坂だ。山頂にはボーナスポイント(8秒、5秒、2秒)も配置されている。
実は序盤140kmだけなら、地形的には「平坦ステージ」。スタートから3時間ほどは、いわゆる平地を走る。ただしフランス本土で最も「秘境」度の高いアルデッシュ県の細道を、甘く見てはならない。来たるべき山場を睨んで、総合系チームが緊迫した場所取り合戦を繰り広げるはずだ。
ここで6日目の山岳ポイントは打ち止め。しかし山頂を越えても、上りは終わらない。ほんの軽く下った直後に、さらにフィニッシュまで続く8.3km、4%の山道が待っている!
もしも運が良ければ、初登場エグアル山のてっぺんでは、見事なパノラマが堪能できるだろう。アルプスからピレネーまで、さらには地中海まで見渡せる。ただし気象観測所が居を構えるこの山は……天候の悪さで知られている。年間170日は雨、240日は霧、265日は強風!時にモン・ヴァントゥ顔負けの暴風が吹き荒れるこの地では、つまり敵は、ライバルや勾配だけではない。
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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