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【ツール・ド・フランス2020 第4ステージ結果速報】登りスプリントで圧倒的な強さを見せたログリッチがステージ勝利、総合3位へジャンプアップ
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部圧倒的な強さで登りスプリントを制したログリッチ
大会4日目は1級オルシエール=メルレット峠の山頂フィニッシュ、総合勢の行方を占う序盤の重要ステージ。0kmファーストアタックでアレクシー・ヴィエルモ(アージェードゥーゼール・ラモンディアール)、クリスツ・ニーランズ、ニルス・ポリッツ(共にイスラエル・スタートアップネイション)、ティシュ・ベノート(チームサンウェブ)、カンタン・パシェ(B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト)、マチュー・ブルゴドー(トタル・ディレクトエネルジー)の6選手が逃げに乗った。
ヴィエルモの総合タイムが+3分53秒のため、メイン集団は最大4分のタイム差でレースをコントロール。パシェが設定された5つの山岳のうち、3つの山岳ポイントを先頭通過、残り距離20kmでこの日敢闘賞のニーランズが独走を開始、大逃げを試みるもラスト7.5km地点でカスパー・アスグリーン(ドゥクーニンク・クイックステップ)が牽引するメイン集団に吸収された。
緊張感の高まる中、各チーム横並びで互いを牽制しながらも主導権を握ろうとする動きはおこらない。ラスト4.5km、ピエール・ロラン(B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト)のアタックで速度があがりダニエル・マーティン(イスラエル・スタートアップネイション)やグレッグ・ファンアーヴェルマート(CCCチーム)がついていけなくなる。ドゥクーニンク・クイックステップの最後のアシストボブ・ユンゲルスが剥がれるとワウト・ファンアールト(チーム ユンボ・ヴィズマ)が残り3.4kmからハイペースでプロトンを縮小させながらラスト1.5kmまで牽引。続いてセップ・クスがエースのプリモシュ・ログリッチ(共にチーム ユンボ・ヴィズマ)を導く。
ラスト500mでギヨーム・マルタン(コフィディス)がアタックするとログリッチは自らチェック。残り200mでミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム)がロングスプリントを仕掛けると、ログリッチが圧倒的な強さで後続を引き離しそのままフィニッシュラインへ飛び込んだ。区間通算3勝目、総合順位も3位までジャンプアップさせている。
マイヨ・ジョーヌ着用のジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)も同タイム5位に入り、総合首位をキープ。中間スプリントポイントでサム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ)にポイント数で並ばれたペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)は総合順位で上回りマイヨ・ヴェールをキープしている。
「ペースの速い日で難しいステージだった。チームメートがたくさんいてくれて助かった、みんなの勝利だ。ドーフィネでの怪我の影響があったけど、無事にレースに戻れてよかった」(ログリッチ、勝利後インタビュー)
第4ステージ結果
1 プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィズマ/スロベニア)in 04h 07' 47''
2 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)-
3 ギヨーム・マルタン(コフィディス/フランス)-
4 ナイロ・キンタナ(チーム アルケア・サムシック/コロンビア)-
5 ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)-
6 ミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)-
7 エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ/コロンビア)-
8 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ/フランス)-
9 ミケル・ランダ(チーム バーレーン・マクラーレン/スペイン)-
10 アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット/イギリス)-
個人総合順位
1 ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)in 18h 07' 04''
2 アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット/イギリス)+ 00h 00' 04''
3 プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィズマ/スロベニア)+ 00h 00' 07''
4 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)+ 00h 00' 11''
5 ギヨーム・マルタン(コフィディス/フランス)+ 00h 00' 13''
6 エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ/コロンビア)+ 00h 00' 17''
7 トム・デュムラン(チーム ユンボ・ヴィズマ/オランダ)+ 00h 00' 17''
8 エスデバン・チャベス(ミッチェルトン・スコット/コロンビア)+ 00h 00' 17''
9 ナイロ・キンタナ(チーム アルケア・サムシック/コロンビア)+ 00h 00' 17''
10 ミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)+ 00h 00' 17''
ポイント賞
1 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)83 pts
2 サム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ/アイルランド)83 pts
3 アレクサンダー・クリストフ(UAEチームエミレーツ/ノルウェー)80 pts
山岳賞
1 ブノワ・コヌフロワ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)21 pts
2 ミヒャエル・ゴグル(NTTプロサイクリング/オーストリア)12 pts
3 プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィズマ/スロベニア)10 pts
新人賞
1 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)in 18h 07' 15''
2 エガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ/コロンビア)+ 00h 00' 06''
3 エンリク・マス(モビスター チーム/スペイン)+ 00h 00' 15''
チーム総合順位
1 EFプロサイクリング(アメリカ)in 54h 22' 46''
2 トレック・セガフレード(アメリカ)+ 00h 00' 32''
3 アスタナ プロチーム(カザフスタン)+ 00h 00' 40''
敢闘賞
175 クリスツ・ニーランズ(イスラエル・スタートアップネイション/ラトビア)
第4ステージのリタイア
なし
Cycle*2020 ツール・ド・フランス
第4ステージ:ハイライト動画
コースマップ
第5ステージ 9月2日(水)午後8:55 - 深夜1:30/J SPORTS 4
[区間] ギャップ > プリヴァ 183Km/注意すべきは「ミストラル」
■コースの特徴
アルプスの中継地としておなじみのギャップから走り出し、東へとひたすら向かういわゆる「移動ステージ」。スプリンター向きと呼ばれてはいるけれど……この地方独特の強風+軽い上りフィニッシュが、展開をひっくり返してしまう可能性は大いにある。
前夜本格的に踏み込んだばかりのアルプスをあっさり抜け出して、プロトンは次なる山地=中央山塊へと急ぐ。スタート直後こそほんの少しの上り基調ながら、その後はほぼ下り気味。自ずとスピードは上がるはずだ。
注意すべきは「ミストラル」。なにしろステージ半ばまで、プロトンの進行方向手前左手には、延々とモン・ヴァントゥの禿げ上がった神々しい姿が拝める。つまり風が強い地方であるということ。果たして選手たちの背中を押す追い風か、それとも嫌な横風か。いずれにせよ40km地点、65km地点の軽いコース変更と……なにより80km地点と100km地点の「直角」カーブで、風向きは大きく変わる。もしも強風が吹き荒れていれば、いくつかのチームが必ずや分断を試みるはずだ。
後半に待ち構える2つの4級峠は、風さえ吹いていなければ、スプリンターたちにとって大した難関ではない。たとえ2つ目の山頂からフィニッシュまで、わずか16kmしか離れていないとしても。ただしラスト数キロは「フォー・プラ・モンタン」、日本語で言えば「平坦とは名ばかりの上り基調」。いずれにせよ強力な脚を持つスプリンターでなければ、史上2度目のプリヴァス区間を勝ち取ることなどできないのだ。
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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