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サイクル ロードレース コラム 2020年8月27日

【ツール・ド・フランス2020:選手相関】プロトン猫派犬派動物事情

ツール・ド・フランス by 寺尾 真紀
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プロトン猫派犬派動物事情

動物をこよなく愛するフルームやティボー・ピノ

新城選手宅のコリンのようにレース会場で可愛い姿を見せてくれれば別だが、どの選手が動物と暮らしていて、はたまたそれは犬なのか猫なのか何か別の生き物なのか、レース中の姿から伺い知ることはできない。

遠征が多く、シーズン中とオフで2つの家を行き来する選手も多いため、動物との生活は難しいのか、と思いきや、それでも犬や猫、その他の生き物と暮らしている選手は結構いる。

今ツールの出場は見送りになってしまったが、猫派の代表として外せないのがクリス・フルーム。すっかり有名になってしまったペルシャ猫のココに、ライド中に見つけた子猫が加わった。2013年の来日中、本物を飼えないからと猫の置物を買って帰ったフルームだったが、その後ココを迎えることに。日本の猫カフェでのふれあいで猫好きに火が付いたのか…。ちなみに、ケニア育ちのフルームは、幼い頃はアフリカニシキヘビ(2匹)をペットとして育てていた。

ツール出場予定組だと、他にはアレクシ・ヴュイエルモやエドワード・トゥーンスらも猫派で、可愛い猫たちとの暮らしをSNSなどで垣間見ることができる。

ただし、プロトンで圧倒的多数を占めるのは犬派だ。

リッチー・ポート、トム・デュムラン、リゴベルト・ウラン、マルク・ソレル&エンリク・マスのモビスターコンビ、ワウト・プールス…

今年2月、「もしロッキーを見かけたらこの番号に知らせてください。僕や家族にとって、とても大事な犬なんです」とSNSで訴えたのはナイロ・キンタナ。このニュースはコロンビアで大きく取り上げられ、行方不明だった黒いミニチュアシュナウザーは無事発見された。家には、ロッキーのほかにシベリアン・ハスキーがいる。

総合系だけでなく、スプリンターのカレブ・ユアン、エリア・ヴィヴィアーニ、アンドレ・グライペルも、犬たちと暮らしている。屋外で大型犬と一緒に運動しているのか、と思うと、実際にはテリアやフレンチブルドッグなど小型犬の比率が高い。

犬派・猫派に加えて、両方と暮らしているのは、ニッコロ・ボニファツィオ、リリアン・カルメジャーヌなど。

犬猫以外に目を転じると、ウサギ派はロマン・シカール。ピエール・ラトゥールはロックダウン中に3羽のニワトリとの共同生活を始め(猫も一匹同居)、一番気の合うメンドリと時折「鷹狩りごっこ」をしている。

そして、忘れてならないのは、ティボー・ピノ。動物愛護派と言うべきか農場派と言うべきか、ヤギ、ヒツジ、ニワトリ、ロバ、猫…と30匹以上の生き物とともに暮らしているが、特にヤギたちに尋常ならぬ愛情を注いでおり、今年3月に生まれた子ヤギのキム名義でSNSのアカウントもある。ツールで不在の間は、近くに住む両親に世話を頼んでおり、毎朝動物たちの様子を聞く電話を欠かさないそうだ。

ちなみにその動物好きのピノが唯一手こずったのがラマで、これはアルテュール・ヴィショからのプレゼントだったが、気が荒く、ヤギたちと折り合いが悪かったため、近所の農家に貰われていった。この黒いラマはティボ・カカオと名付けられ、大切にされているという。

文:寺尾 真紀

代替画像

寺尾 真紀

東京生まれ。オックスフォード大学クライストチャーチ・カレッジ卒業。実験心理学専攻。デンマーク大使館在籍中、2010年春のティレーノ・アドリアティコからロードレースの取材をスタートした。ツールはこれまで5回取材を行っている。UCI選手代理人資格保持。趣味は読書。Twitter @makiterao

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