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【ツール・ド・フランス2019 第18ステージ結果速報】キンタナが26km独走でクイーンステージを制す、ベルナルが総合2位へジャンプアップ!
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部写真:クイーンステージをナイロ・キンタナが独走し区間優勝!
2019年のツール・ド・フランスの勝敗を決めるアルプス3連戦の初日、アンブランからヴァロワールまで208km、3級1つ、1級1つ、超級2つの山岳を越えるクイーンステージ。アクチュアルスタートのあと、激しいアタック合戦が続き34選手での逃げグループができるまで1時間20分かかった。3級レ・ドモワゼル・コイフェはアレクシー・ルツェンコ(アスタナ プロチーム)、1級コル・ド・ヴァールはティム・ウェレンス(ロット・スーダル)、中間スプリントポイントはジャスパー・デブイスト(ロット・スーダル)が先頭通過。この下りでニコラス・ロッシュ(チームサンウェブ)とジョージ・ベネット(チーム ユンボ・ヴィスマ)が落車している。
超級イゾアールでは先頭グループから抜け出したグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(シーシーシーチーム)とジュリアン・ベルナール(トレック・セガフレード)が先行、山頂手前でダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・メリダ)とロメン・バルデ(アージェードゥゼール ラ モンディアル)が追い抜き、19kmの長いダウンヒルを9人で滑り降り、麓で追走の7選手が合流した。メイン集団は5分程度後方をモヴィスター チームやドゥクーニンク・クイックステップ、チーム イネオスがコントロール。
超級ガリビエの登り口まで先頭グループ16人の中で細かくアタックがかかり、この日敢闘賞のヴァンアーヴェルマート、セルジュ・パウエルス(シーシーシーチーム)、ルツェンコらの7人グループが先頭で全長23kmの長い登りへ突入。追走グループの中からウェレンスがついていけなくなり、ハイペースで登り続けた先頭グループからルツェンコがアタック、カウンターでナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム)が飛び出すとそのまま独走態勢へ。メイン集団の中からエガン・ベルナル(チーム イネオス)がアタックすると、アレハンドロ・バルデルデ(モヴィスター チーム)、エンリク・マス(ドゥクーニンク・クイックステップ)がチェックするも抜けだすことに成功、そのまま先行してゴール地を目指す。
キンタナがガリビエ峠の山頂を先頭通過、追走グループから抜け出したバルデが1分43秒後に通過して山岳賞首位に躍り出た。マイヨジョーヌグループでは山頂手前でゲラント・トーマス(チーム イネオス)のアタックで一気に突き放すとティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ)主導で追いかけるが、総合首位のジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)だけが置き去りにされた。
ダウンヒルでトーマスグループに追いついたアラフィリップは先行するベルナルを追う。ラスト26kmを独走したキンタナはそのままフィニッシュラインを越え、ツール通算3度目の区間優勝を果たし、個人総合順位を12位から7位へとジャンプアップに成功。1分35秒後にバルデが、3位にはスタートから果敢に攻めていたルツェンコが入っている。マイヨジョーヌグループは集団ゴール、1人先行したベルナルは総合タイムを32秒縮め、総合5位から2位へ順位をあげた。
「落車のあとで苦しんだけどタオルを投げたくなかった、ランダとバルベルデの総合成績のために力になりたい。今日は調子がいいと感じた、この美しい勝利は特別でとても嬉しい」(キンタナ、勝利後インタビュー)
第18ステージ結果
1 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)in 05h 34' 15''
2 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール ラ モンディアル/フランス)+ 00h 01' 35''
3 アレクシー・ルツェンコ(アスタナ プロチーム/カザフスタン)+ 00h 02' 28''
4 レナード・ケムナ(チームサンウェブ/ドイツ)+ 00h 02' 58''
5 ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・メリダ/イタリア)+ 00h 03' 00''
6 ティシュ・ベノート(ロット・スーダル/ベルギー)+ 00h 04' 46''
7 マイケル・ウッズ(EFエデュケーションファースト/カナダ)+ 00h 04' 46''
8 エガン・ベルナル(チーム イネオス/コロンビア)+ 00h 04' 46''
9 セルジュ・パウエルス(シーシーシーチーム /ベルギー)+ 00h 04' 46''
10 ステフェン・クライスヴァイク(チーム ユンボ・ヴィスマ/オランダ)+ 00h 05' 18''
・・・
11 エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ/ドイツ)+ 00h 05' 18''
12 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 05' 18''
13 ゲラント・トーマス(チーム イネオス/イギリス)+ 00h 05' 18''
14 ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)+ 00h 05' 18''
15 リゴベルト・ウラン(EFエデュケーションファースト/コロンビア)+ 00h 05' 18''
16 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 05' 18''
17 リッチー・ポート(トレック・セガフレード/オーストラリア)+ 00h 05' 18''
18 ワレン・バルギル(チーム アルケア・サムシック/フランス)+ 00h 05' 43''
19 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 06' 16''
20 ギヨーム・マルタン(ワンティ・ゴペールサイクリングチーム/フランス)+ 00h 06' 47''
個人総合順位
1 ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)in 75h 18' 49''
2 エガン・ベルナル(チーム イネオス/コロンビア)+ 00h 01' 30''
3 ゲラント・トーマス(チーム イネオス/イギリス)+ 00h 01' 35''
4 ステフェン・クライスヴァイク(チーム ユンボ・ヴィスマ/オランダ)+ 00h 01' 47''
5 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 01' 50''
6 エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ/ドイツ)+ 00h 02' 14''
7 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)+ 00h 03' 54''
8 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 04' 54''
9 リゴベルト・ウラン(EFエデュケーションファースト/コロンビア)+ 00h 05' 33''
10 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 05' 58''
・・・
11 リッチー・ポート(トレック・セガフレード/オーストラリア)+ 00h 06' 30''
12 ワレン・バルギル(チーム アルケア・サムシック/フランス)+ 00h 07' 47''
13 ギヨーム・マルタン(ワンティ・ゴペールサイクリングチーム/フランス)+ 00h 15' 11''
14 ファビオ・アル(UAEチームエミレーツ/イタリア)+ 00h 16' 21''
15 ロマン・クロイツィゲル(チーム ディメンションデータ/チェコ)+ 00h 17' 00''
16 ダヴィ・ゴデュ(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 18' 37''
17 クサンドロ・ムーリッセ(ワンティ・ゴペールサイクリングチーム/ベルギー)+ 00h 22' 43''
18 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール ラ モンディアル/フランス)+ 00h 23' 39''
19 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)+ 00h 34' 23''
20 セバスティアン・レイヘンバッハ(グルパマ・エフデジ/スイス)+ 00h 35' 52''
ポイント賞
1 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)309 pts
2 エリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ/イタリア)224 pts
3 ソンニ・コロブレッリ(バーレーン・メリダ/イタリア)203 pts
山岳賞
1 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール ラ モンディアル/フランス)86 pts
2 ティム・ウェレンス(ロット・スーダル/ベルギー)74 pts
3 ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・メリダ/イタリア)60 pts
新人賞
1 エガン・ベルナル(チーム イネオス/コロンビア)in 75h 20' 19''
2 ダヴィ・ゴデュ(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 17' 07''
3 エンリク・マス(ドゥクーニンク・クイックステップ/スペイン)+ 00h 48' 11''
チーム総合順位
1 モヴィスター チーム(スペイン)in 226h 02' 13''
2 トレック・セガフレード(アメリカ)+ 00h 20' 38''
3 EFエデュケーションファースト(アメリカ)+ 00h 59' 11''
敢闘賞
111 グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(シーシーシーチーム/ベルギー)
第18ステージのリタイア
17 ルーカス・ペストルベルガー(ボーラ・ハンスグローエ/オーストリア)
147 ソーレン・クラーウアナスン(チームサンウェブ/デンマーク)
Cycle*2019 ツール・ド・フランス 第18ステージ ハイライト
第19ステージ 7月26日(金) 午後8:20 - 深夜2:00/ J SPORTS 4
[区間] サン・ジャン・ド・モーリエンヌ > ティニュ 126.5km/「5つの山岳を持つ難関コース」
■コースの特徴
アルプス2日目は距離こそ短めだが、5つの山岳を持つ難関コース。とりわけ今大会最高峰の標高2770m、カテゴリー超級のイズラン峠が待ち構え、さらに頂上ゴールと言ってもいいティニュへ。タイム差がつきやすいコース設定だ。コースの大部分で、イタリアとの国境線となる大岸壁を進行方向右側に見ながらの一大スペクタクルが楽しめそう。
3つ目の山岳ポイント、標高1746mのマドレーヌ峠は牧歌的なアルプスの大草原を駆け上がるルートで、ツール・ド・フランスの中でもとりわけ美しい景色を見せてくれる。そしてマイヨ・ジョーヌをめぐる戦いの鍵を握るイズラン峠へ。
今大会は特定の8区間のコース終盤にある丘や峠にボーナスタイムを設定した。1着通過選手に8秒、2着5秒、3着2秒が与えられ、個人総合成績から差し引かれる。第19ステージはこのイズラン峠にボーナスタイムが設定され、これがこの大会最後のボーナス地点となる。
イズラン峠はツール・ド・フランスが通過する山岳の中でも随一を誇る標高の高さがあり、ここがコースに設定されたときはたいてい最高地点となる。今回もボーナスタイムとは別に「アンリ・デグランジュ記念賞」が設定され、トップでここを通過した選手に贈られる。
ティニュはアルプスのスキーリゾートで、山岳ポイントはゴール手前2km地点に設定。最後の2kmはほぼ平たん路となりゴールする。
■高低差図
J SPORTS 編集部
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