人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
【ツール・ド・フランス2019 第17ステージ結果速報】欧州チャンピオンのトレンティンがラスト14km独走で区間優勝!総合勢は集団フィニッシュで変動なし
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部写真:ラスト14kmでのアタックを成功させ独走で区間優勝したトレンティン
アルプス決戦を翌日に控えた第17ステージはポン・デュ・ガールからギャップまでの200kmを移動する、いわゆる“逃げが容認されやすい”ステージ。アクチュアルスタートのあと、アタック合戦が繰り広げられ33人という巨大な先頭グループが形成された。中間スプリントポイントはアンドレア・パスクアロン(ワンティ・ゴペールサイクリングチーム)が先頭通過、続く4級山岳はトーマス・デヘント(ロット・スーダル)がポイントを獲得。
メイン集団は逃げに乗り損ねたトタルディレクトエネルジーが先頭グループの時速51.7km/hを追いかけていたためハイペースだったが、ドゥクーニンク・クイックステップに代わったあとはペースを落とし、タイム差はみるみる開き先頭グループの中からステージ優勝者が出ることが濃厚になった。
残り距離30km、うねった地形を利用して先頭グループにアタックが掛かり、何度かのやりとりで抜け出すことに成功した11選手がゴールを目指して速度をあげる。最初にアレクシー・グジャール(アージェードゥゼール ラ モンディアル)が置き去りにされ、残り距離16kmでアタックを仕掛けたベンジャミン・キング(チーム ディメンションデータ)とトーマス・スクーリー(EFエデュケーションファースト)がついていけなくなった。
ラスト14km、3級ラ・サンティネル峠の手前で抜け出したマッテオ・トレンティン(ミッチェルトン・スコット)に対し、グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(シーシーシーチーム)やディラン・トゥーンス(バーレーン・メリダ)、バウケ・モレマ(トレック・セガフレード)、ダニエル・オス(ボーラ・ハンスグローエ)らは静観、ピエールリュック・ペリション(コフィディス、ソリュシオンクレディ)だけが追走するも差は縮まらない。
トレンティンはそのまま快走を続け、追走グループからカスパー・アスグリーン(ドゥクーニンク・クイックステップ)が飛び出し猛追するも間に合わず、ガッツポーズを決めながらトレンティンは37秒のタイムギャップを持ってフィニッシュラインを越えた。メイン集団は翌日に体力を温存、のんびり20分10秒後に集団ゴール。また、レース中に小競り合いをしたトニー・マルティン(チーム ユンボ・ヴィスマ)とルーク・ロウ(チーム イネオス)は失格処分となった。
「独走での勝利は想像したことがなかった、何度も区間トップ10入りしていてやっと勝てた、素晴らしい瞬間だ」(トレンティン、勝利後インタビュー)
第17ステージ結果
1 マッテオ・トレンティン(ミッチェルトン・スコット/イタリア)in 04h 21' 36''
2 カスパー・アスグリーン(ドゥクーニンク・クイックステップ/デンマーク)+ 00h 00' 37''
3 グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(シーシーシーチーム /ベルギー)+ 00h 00' 41''
4 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード/オランダ)+ 00h 00' 41''
5 ディラン・トゥーンス(バーレーン・メリダ/ベルギー)+ 00h 00' 41''
6 ゴルカ・イサギーレ(アスタナ プロチーム/スペイン)+ 00h 00' 41''
7 ダニエル・オス(ボーラ・ハンスグローエ/イタリア)+ 00h 00' 44''
8 ピエールリュック・ペリション(コフィディス、ソリュシオンクレディ /フランス)+ 00h 00' 50''
9 トームス・スクウィンシュ(トレック・セガフレード/ラトビア)+ 00h 00' 50''
10 ヘスス・エラダ(コフィディス、ソリュシオンクレディ /スペイン)+ 00h 00' 55''
個人総合順位
1 ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)in 69h 39' 16''
2 ゲラント・トーマス(チーム イネオス/イギリス)+ 00h 01' 35''
3 ステフェン・クライスヴァイク(チーム ユンボ・ヴィスマ/オランダ)+ 00h 01' 47''
4 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 01' 50''
5 エガン・ベルナル(チーム イネオス/コロンビア)+ 00h 02' 02''
6 エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ/ドイツ)+ 00h 02' 14''
7 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 04' 54''
8 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 05' 00''
9 リゴベルト・ウラン(EFエデュケーションファースト/コロンビア)+ 00h 05' 33''
10 リッチー・ポート(トレック・セガフレード/オーストラリア)+ 00h 06' 30''
ポイント賞
1 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)309 pts
2 エリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ/イタリア)224 pts
3 ソンニ・コロブレッリ(バーレーン・メリダ/イタリア)203 pts
山岳賞
1 ティム・ウェレンス(ロット・スーダル/ベルギー)64 pts
2 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ/フランス)50 pts
3 トーマス・デヘント(ロット・スーダル/ベルギー)37 pts
新人賞
1 エガン・ベルナル(チーム イネオス/コロンビア)in 69h 41' 18''
2 ダヴィ・ゴデュ(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 13' 31''
3 エンリク・マス(ドゥクーニンク・クイックステップ/スペイン)+ 00h 42' 00''
チーム総合順位
1 トレック・セガフレード(アメリカ)in 208h 59' 41''
2 モヴィスター チーム(スペイン)+ 00h 08' 13''
3 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 00h 46' 23''
敢闘賞
107 マッテオ・トレンティン(ミッチェルトン・スコット/イタリア)
第17ステージのリタイア
7 ルーク・ロウ(チーム イネオス/イギリス)
78 ルイスレオン・サンチェス(アスタナ プロチーム/スペイン)
86 トニー・マルティン(ドイツ/チーム ユンボ・ヴィスマ/ドイツ)
143 セース・ボル(チームサンウェブ/オランダ)
Cycle*2019 ツール・ド・フランス 第17ステージ ハイライト
第18ステージ 7月25日(木) 午後5:45 - 深夜1:45/ J SPORTS 4
[区間] アンブラン > ヴァロワ―ル 208km(山岳)/「第106回大会のクイーンステージ」
■コースの特徴
アルプスの山岳ステージ初日。200kmを超える距離に加え、4つの山岳ポイントが待ち構える。頂上ゴールではないが、トータルの難易度から第106回大会のクイーンステージであることは確か。
アンブランをスタートし、エメラルド色の湖面を持つセールポンソン湖をめぐる。82.5km地点にある標高2109mのヴァル峠を越えるといよいよアルプス突入だ。ヴァル峠は中腹がとても厳しく、この時点で集団が大きく分かれる可能性がある。
133kmにはカテゴリー超級、標高2360mのイゾアール峠がある。草木が生えない岩石の傾斜地が荒涼と広がる景観は圧巻。2017年にはこのイゾアール峠がゴールになったステージが行われ、ワレン・ヴァルギルが区間優勝。その年の山岳王に輝いた。
最大の勝負どころは残り19km地点をピークとするガリビエ峠だ。標高2642mでカテゴリーはもちろん超級。新設されたボーナスポイント地点に指定され、1着通過選手に8秒、2着5秒、3着2秒が与えられ、個人総合成績から差し引かれる。だからもちろん総合優勝を争う選手はこのステージを重要視してくるはずだ。
今回のガリビエ峠は南麓のロータレ峠からアプローチするが、頂上の手前にツール・ド・フランス創始者アンリ・デグランジュの巨大な筒状のモニュメントがある。さらに北麓へ抜ける狭い一方通行のトンネルもあるが、今回は正規の峠を越えるルートが採用されている。
ガリビエ峠を通過するとゴールのヴァロワールまではダウンヒル。
■高低差図
J SPORTS 編集部
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
11月11日 午後7:00〜
-
Cycle*2024 UCI世界選手権大会 男子エリート ロードレース
9月29日 午後5:25〜
-
10月12日 午後9:00〜
-
Cycle* J:COM presents 2024 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム
11月2日 午後2:30〜
-
【先行】Cycle*2024 宇都宮ジャパンカップ サイクルロードレース
10月20日 午前8:55〜
-
【限定】Cycle* ツール・ド・フランス2025 ルートプレゼンテーション
10月29日 午後6:55〜
-
Cycle*2024 ブエルタ・ア・エスパーニャ 第17ステージ
9月4日 午後9:50〜
-
10月10日 午後9:15〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!