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【ツール・ド・フランス2019 第16ステージ結果速報】ニームでのスプリント勝負はユアンに軍配、区間2勝目!総合勢はフグルサングがリタイア
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部写真:初出場の今大会で区間2勝目を挙げたカレブ・ユアン
2度目の休息日を終えた第16ステージはニームから177kmぐるっと回ってニームへ戻る平坦ステージ。アクチュアルスタートの後に抜け出したアレクシー・グジャール(アージェードゥゼール ラ モンディアル)、ステファヌ・ロセット(コフィディス、ソリュシオンクレディ)に、追走のルーカス・ヴィシニオウスキー(シーシーシーチーム)、ラルスイティング・バク(チーム ディメンションデータ)、ポール・ウルスラン(トタルディレクトエネルジー)が合流した5人の逃げグループが容認された。
ヴェガールステイク・ラエンゲン(UAEチームエミレーツ)、トニー・マルティン(チーム ユンボ・ヴィスマ)、マキシム・モンフォール(ロット・スーダル)の3選手が集団をコントロール、各々のスプリンターで区間優勝を狙うためタイム差を最大2分15秒で抑えた。残り距離130kmの市街地でゲラント・トーマス(チーム イネオス)が逆エッジのような形で単独落車、バイク交換のあとで集団復帰している。
中間スプリントポイント、集団ではエリア・ヴィヴィアーニ、ミカエル・モルコフ(共にドゥクーニンク・クイックステップ)、ソンニ・コロブレッリ(バーレーン・メリダ)、ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)の順でポイントを加算、4級山岳はバクが先頭通過した。横風が懸念されたレース終盤、残り距離28kmで発生した集団落車に総合9位のヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム)が巻き込まれ、そのまま救急車に乗りリタイアしている。
集団は速度を上げ、細かい集団落車を繰り返しながら、残り距離2.5kmでこの日敢闘賞のグジャールらの先頭グループを吸収し、巨大なラウンドアバウトを幾つも抜けて、各チームのトレインがばらばらな状態でフラムルージュをくぐる。ラスト500mでドゥクーニンク・クイックステップが必勝パターンの隊列を組みヴィヴィアーニをゴール前へと運ぶも、先頭から7番目につけていたカレブ・ユアン(ロット・スーダル)がロングスプリントで一気に前に躍り出るとそのままの勢いでフィニッシュラインに飛び込んだ。ユアンはツール・ド・フランスデビューの今大会で区間2勝目、バルデとキンタナを除くおもな総合勢は集団フィニッシュをしている。
「本調子とはいえなかったが耐えて耐えて耐え抜いた、妻と娘のおかげでモチベーションは高かった。ツール・ド・フランスは出場するだけで夢だったのに2勝目だなんて信じられない」(ユアン、勝利後インタビュー)
第16ステージ結果
1 カレブ・ユアン(ロット・スーダル/オーストラリア)in 03h 57' 08''
2 エリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ/イタリア)-
3 ディラン・フルーネウェーヘン(チーム ユンボ・ヴィスマ/オランダ)-
4 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)-
5 ニッコロ・ボニファツィオ(トタルディレクトエネルジー/イタリア)-
6 マイケル・マシューズ(チームサンウェブ/オーストラリア)-
7 マッテオ・トレンティン(ミッチェルトン・スコット/イタリア)-
8 ジャスパー・ストゥイヴェン(トレック・セガフレード/ベルギー)-
9 アレクサンドル・クリストフ(UAEチームエミレーツ/ノルウェー)-
10 アンドレア・パスクアロン(ワンティ・ゴペールサイクリングチーム/イタリア)-
個人総合順位
1 ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)in 64h 57' 30''
2 ゲラント・トーマス(チーム イネオス/イギリス)+ 00h 01' 35''
3 ステフェン・クライスヴァイク(チーム ユンボ・ヴィスマ/オランダ)+ 00h 01' 47''
4 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 01' 50''
5 エガン・ベルナル(チーム イネオス/コロンビア)+ 00h 02' 02''
6 エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ/ドイツ)+ 00h 02' 14''
7 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 04' 54''
8 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 05' 00''
9 リゴベルト・ウラン(EFエデュケーションファースト/コロンビア)+ 00h 05' 33''
10 リッチー・ポート(トレック・セガフレード/オーストラリア)+ 00h 06' 30''
・・・
11 ワレン・バルギル(チーム アルケア・サムシック/フランス)+ 00h 07' 22''
12 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)+ 00h 09' 30''
13 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)+ 00h 11' 39''
14 ロマン・クロイツィゲル(チーム ディメンションデータ/チェコ)+ 00h 12' 06''
15 ギヨーム・マルタン(ワンティ・ゴペールサイクリングチーム/フランス)+ 00h 13' 42''
ポイント賞
1 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)309 pts
2 エリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ/イタリア)224 pts
3 ソンニ・コロブレッリ(バーレーン・メリダ/イタリア)203 pts
山岳賞
1 ティム・ウェレンス(ロット・スーダル/ベルギー)64 pts
2 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ/フランス)50 pts
3 トーマス・デヘント(ロット・スーダル/ベルギー)37 pts
新人賞
1 エガン・ベルナル(チーム イネオス/コロンビア)in 64h 59' 32''
2 ダヴィ・ゴデュ(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 13' 31''
3 エンリク・マス(ドゥクーニンク・クイックステップ/スペイン)+ 00h 42' 00''
チーム総合順位
1 モヴィスター チーム(スペイン)in 195h 19' 44''
2 トレック・セガフレード(アメリカ)+ 00h 30' 45''
3 チーム イネオス(イギリス)+ 00h 30' 54''
敢闘賞
36 アレクシー・グジャール(アージェードゥゼール ラ モンディアル/フランス)
第16ステージのリタイア
71 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)
146 ウィルコ・ケルデルマン(チームサンウェブ/オランダ)
Cycle*2019 ツール・ド・フランス 第16ステージ ハイライト
第17ステージ 7月24日(水)午後8:55 - 深夜1:45/ J SPORTS 4
[区間] ポン・デュ・ガール > ギャップ 200km/「世界遺産のポン・デュ・ガールをスタート」
■コースの特徴
2000年前、ニームに水を運ぶために作られたローマ時代の水道橋、世界遺産のポン・デュ・ガールをスタートするステージ。「ポン」は橋という意味。ガールは県名。この日のスタートは世界随一の観光大国フランスの魅力を確認する上でも必見。
コースは南仏のプロヴァンス地方を縦断。天気がよければセミ時雨が聞こえるはずで、猛暑に見舞われるケースもあるだろう。序盤にローヌ川とマルセイユへの大動脈A7高速(太陽への道)を越え、スプリントポイントとなっているヴェゾン・ラ・ロメーヌ(62km地点)を通過するとオート・アルプ県への上り坂になる。
104.5km地点を頂点とするカテゴリー4級の丘陵があり、しばらくすると下り基調に。残り10km地点からカテゴリー3級の峠となり、アルプスとプロヴァンスの交流地点になるギャップにゴールする。
ギャップは戦後だけで18回もゴール地点になっている伝統的なゴール地点。2003年はアレクサンドル・ヴィノクロフ、2013年はルイ・コスタと金メダリストや世界チャンピオンなど実績のある選手がステージ優勝を果たしている。
クリスティアン・プリュドムの予想によれば、「少人数の逃げが決まり、残り10kmの山岳ポイントでステージ優勝をめぐる戦いが熱くなる」という。翌日からはアルプス3連戦。マイヨジョーヌを争う総合成績の上位選手は体力温存か。それだけに総合成績を脅かさない選手たちの逃げは容認されやすい。そのためこのステージを虎視眈々とねらっている伏兵も多いはずだ。
■高低差図
J SPORTS 編集部
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