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【ツール・ド・フランス2019 第15ステージ結果速報】ラスト39kmで抜け出したサイモン・イェーツが区間優勝!アラフィリップは27秒タイムを落とす
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部写真:ラスト8.8km独走し区間2勝目を挙げたサイモン・イェーツ
休息日前のピレネー3戦目はリムーを出発し2級山岳1つ、1級山岳3つを登る185kmの山岳ステージ。アクチュアルスタートが切られると激しいアタック合戦が繰り広げられ、最初にできた逃げグループは9km進んだところでメイン集団に吸収、その後飛び出した20人も吸収され、2級コル・ド・モンセギュールの登りを利用したアタックで28人の逃げグループが形成。山頂をマイケル・ウッズ(EFエデュケーションファースト)、ヴィンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ)、ロメン・バルデ(アージェードゥゼール ラ モンディアル)の順で通過、中間スプリントポイントは逃げに乗っていたマイケル・マシューズ(チームサンウェブ)が20ポイントを加算した。
1級ポール・ド・レールではサイモン・イェーツ(ミッチェルトン・スコット)がペースを作り5人の先頭グループで山頂を目指す、メイン集団は4分後方でドゥクーニンク・クイックステップが牽引するも早々にエンリク・マスが遅れてしまった。25人に膨らんだ先頭グループではバルデが山頂を先頭通過し16kmの長いダウンヒルをやり過ごした。
登坂距離9.3kmの1級ミュール・ド・ペギュエールでシモン・ゲシェケ(シーシーシーチーム)が単独で抜け出すことに成功、メイン集団では激坂区間でミケル・ランダが先行するナイロ・キンタナ(共にモヴィスター チーム)のグループへの合流を目指し、ディラン・ファンバーレ、ジャンニ・モスコン、ミカル・クヴィアトコウスキー(チーム イネオス)がついていけなくなった。残り距離39km地点でゲシェケを追う第2グループからイェーツがアタック、ゲシェケが山頂を通過した直後に追いつき、ランダはマルク・ソレル、アンドレイ・アマドール(共にモヴィスター チーム)の助けを借りて25kmの霧で煙る下りを滑り降りる。
イェーツとゲシェケの2人は追走グループに対し1分半のアドバンテージを持って1級フォア・プラットダルビへ突入。ランダがキンタナのいる追走グループに合流、残り距離8.8km、イェーツがキレのあるアタックでゲシェケを置き去りにした。ランダは追走グループのペースアップをはかりバルデ、アレクシー・ルツェンコ(アスタナ プロチーム)、レナード・ケムナ(チームサンウェブ)以外はついていけなくなった。メイン集団ではジョージ・ベネット(チーム ユンボ・ヴィスマ)がハイペースを刻む。
ランダのペースにルツェンコ、バルデは脱落、先行していたゲシェケを追い抜いた。メイン集団ではダヴィ・ゴデュが先頭までのタイム差を2分まで縮め、残り距離6kmでティボー・ピノ(共にグルパマ・エフデジ)攻撃を仕掛けゲラント・トーマス(チーム イネオス)が遅れ、マイヨ・ジョーヌ着用のジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)もついていけなくなった。ピノがさらにペースをあげるとエガン・ベルナル(チーム イネオス)も置き去りにされた。
トーマスのグループがアラフィリップに合流し、ステフェン・クライスヴァイク(チーム ユンボ・ヴィスマ)とトーマスのアタックでアラフィリップは取り残された。イェーツは単独でそのまま山頂フィニッシュ、今大会2勝目を挙げた。ピノはランダに追いつき2位フィニッシュ、ランダがその後に続いた。トーマスは1分22秒遅れ、アラフィリップは1分49秒遅れでフィニッシュ、27秒タイム差を詰められた。
「区間2勝目をとても誇りに思う、このステージは最初から最後まで全力だった。山岳賞は狙ってなくてチームのアシストに専念する」(イェーツ、勝利後インタビュー)
第15ステージ結果
1 サイモン・イェーツ(ミッチェルトン・スコット/イギリス)in 04h 47' 04''
2 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 00' 33''
3 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 00' 33''
4 エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ/ドイツ)+ 00h 00' 51''
5 エガン・ベルナル(チーム イネオス/コロンビア)+ 00h 00' 51''
6 レナード・ケムナ(チームサンウェブ/ドイツ)+ 00h 01' 03''
7 ゲラント・トーマス(チーム イネオス/イギリス)+ 00h 01' 22''
8 ステフェン・クライスヴァイク(チーム ユンボ・ヴィスマ/オランダ)+ 00h 01' 22''
9 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 01' 22''
10 リッチー・ポート(トレック・セガフレード/オーストラリア)+ 00h 01' 30''
・・・
11 ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)+ 00h 01' 49''
14 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)+ 00h 01' 54''
15 ギヨーム・マルタン(ワンティ・ゴペールサイクリングチーム/フランス)+ 00h 02' 08''
18 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール ラ モンディアル/フランス)+ 00h 02' 58''
19 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)+ 00h 02' 58''
20 リゴベルト・ウラン(EFエデュケーションファースト/コロンビア)+ 00h 02' 58''
21 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)+ 00h 03' 38''
個人総合順位
1 ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)in 61h 00' 22''
2 ゲラント・トーマス(チーム イネオス/イギリス)+ 00h 01' 35''
3 ステフェン・クライスヴァイク(チーム ユンボ・ヴィスマ/オランダ)+ 00h 01' 47''
4 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 01' 50''
5 エガン・ベルナル(チーム イネオス/コロンビア)+ 00h 02' 02''
6 エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ/ドイツ)+ 00h 02' 14''
7 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 04' 54''
8 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 05' 00''
9 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)+ 00h 05' 27''
10 リゴベルト・ウラン(EFエデュケーションファースト/コロンビア)+ 00h 05' 33''
・・・
11 リッチー・ポート(トレック・セガフレード/オーストラリア)+ 00h 06' 30''
13 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)+ 00h 08' 28''
15 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)+ 00h 11' 39''
17 ファビオ・アル(UAEチームエミレーツ/イタリア)+ 00h 14' 15''
18 ダヴィ・ゴデュ(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 14' 31''
19 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール ラ モンディアル/フランス)+ 00h 27' 12''
ポイント賞
1 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)284 pts
2 ソンニ・コロブレッリ(バーレーン・メリダ/イタリア)191 pts
3 エリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ/イタリア)187 pts
山岳賞
1 ティム・ウェレンス(ロット・スーダル/ベルギー)64 pts
2 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ/フランス)50 pts
3 トーマス・デヘント(ロット・スーダル/ベルギー)37 pts
新人賞
1 エガン・ベルナル(チーム イネオス/コロンビア)in 61h 02' 24''
2 ダヴィ・ゴデュ(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 12' 29''
3 エンリク・マス(ドゥクーニンク・クイックステップ/スペイン)+ 00h 33' 16''
チーム総合順位
1 モヴィスター チーム(スペイン)in 183h 28' 20''
2 トレック・セガフレード(アメリカ)+ 00h 30' 45''
3 チーム イネオス(イギリス)+ 00h 30' 54''
敢闘賞
65 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)
第15ステージのリタイア
なし
Cycle*2019 ツール・ド・フランス 第15ステージ ハイライト
第16ステージ 7月23日(火)午後8:55 - 深夜1:45/ J SPORTS 4
[区間] ニーム > ニーム 177km/「だからニームは集団ゴールになる」
■コースの特徴
2回目の休息日が明けるといよいよ最終週。中世の円形劇場やローマ神殿などが建ち並ぶニームを発着とする平たんステージで戦いがリスタートする。ニームは織物の町としても有名で、ジーンズ生地のデニム(デ・ニーム)はこの町の名前にちなんでつけられている。2017年にはブエルタ・ア・エスパーニャの開幕都市ともなった。
戦後のツール・ド・フランスでニームにゴールしたのはこれまで8回、スタートしたのは5回ある。2008年はマーク・カヴェンディッシュ、前回の2014年はアレクサンドル・クリストフがゴールスプリントで優勝している。「だからニームは集団ゴールになる」とクリスティアン・プリュドムも言及している。
前日の休息日もニームがホストし、しかもこの日はスタートとゴールも誘致。オクシタニー地域圏の観光都市として知られるだけに財力もある。ヴァカンス時期も本格化していて、国内外からニーム観光と合わせて多くのファンが到来する予感。スタートは歴史的建造物が残る町のど真ん中、ゴールは広い直線路を備えた郊外となる。
コースは96km地点にカテゴリー4級の丘陵があるだけで、ピレネー山脈を生き延びたスプリンターのためのステージとなりそうだ。注意すべきなのは気象条件だ。地中海にも近いこの一帯は気候が安定する7月後半になると気温40度にもなる猛暑に見舞われることも。選手の疲れもピークに達しているころで、過酷なレースとなる可能性があるだけに「つなぎのステージ」とは言わせない。
■高低差図
J SPORTS 編集部
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