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【ツール・ド・フランス2019 第11ステージ結果速報】集団スプリントを制したのはカレブ・ユアン、全3大ツールでステージ制覇!
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部写真:今大会10人目の区間優勝者となったのはカレブ・ユアン
休息日明けの第11ステージはアルビからトゥールーズまで167kmの平坦ステージ。アクチュアルスタートで飛び出したリリアン・カルメジャーヌ(トタルディレクトエネルジー)、ステファヌ・ロセット、アントニー・ぺレス(共にコフィディス、ソリュシオンクレディ)、アイメ・デヘント(ワンティ・ゴペールサイクリングチーム)4選手の逃げをメイン集団は容認し、タイム差を3分程度で終始コントロール。
2つ設定された山岳ポイントをぺレスが、中間スプリントポイントもペレスが先頭通過しメイン集団ではエリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ)、ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)、ソンニ・コロブレッリ(バーレーン・メリダ)の順でポイントを重ねた。
吹きさらしの田園地帯で強い横風の影響が出るとの情報がプロトンに広がり、緊張感が高まった状態で走行していた残り距離31kmで集団落車が発生。肩甲骨を骨折したニキ・テルプストラ(トタルディレクトエネルジー)はそのままリタイア、巻き込まれたジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード)は12分以上タイムを失い、総合10位から29位まで順位を落とした。ほか、ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム)やリッチー・ポート(トレック・セガフレード)らが遅れたものの、5km程度の走行で追いついている。
ラスト11kmで先頭グループのデヘントのアタックでペレスがついて行けず、カルメジャーヌ、ロセットも置き去りにして独走を開始。ゴールまで4.5km地点でメイン集団に吸収されたがデヘントは敢闘賞を獲得した。チーム ユンボ・ヴィスマやロット・スーダルの牽引でトゥールーズの街中を滑るようにプロトンは進む。左へ大きく曲がるカーブもやり過ごし、ミカエル・モルコフ(ドゥクーニンク・クイックステップ)が先頭でフラムルージュをくぐり、残り250mでディラン・フルーネウェーヘン(チーム ユンボ・ヴィスマ)がスプリントを開始、その後ろにつけていたカレブ・ユアン(ロット・スーダル)も加速するとフィニッシュライン上でユアンがフルーネウェーヘンを差し、ツール区間初優勝、3つのグランツール全てで区間優勝した選手となった。
「信じられない。今までも勝利に近づいたけれど勝てなかったけど、チームは信頼し続けてくれた、自分もチャンスがくれば必ず勝てると信じていた。オーストラリアからテレビで見ていたツールで勝つことができただなんて、これ以上の夢はない」(ユアン、勝利後インタビュー)
第11ステージ結果
1 カレブ・ユアン(ロット・スーダル/オーストラリア)in 03h 51' 26''
2 ディラン・フルーネウェーヘン(チーム ユンボ・ヴィスマ/オランダ)-
3 エリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ/イタリア)-
4 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)-
5 イェンス・デブシェール(チーム カチューシャ・アルペシン/ベルギー)-
6 ソンニ・コロブレッリ(バーレーン・メリダ/イタリア)-
7 ジャスパー・フィリプセン(UAEチームエミレーツ/ベルギー)-
8 セース・ボル(チームサンウェブ/オランダ)-
9 アレクサンドル・クリストフ(UAEチームエミレーツ/ノルウェー)-
10 ワレン・バルギル(チーム アルケア・サムシック/フランス)-
・・・
169 ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード/イタリア)+ 00h 12' 03''
個人総合順位
1 ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)in 47h 18' 41''
2 ゲラント・トーマス(チーム イネオス/イギリス)+ 00h 01' 12''
3 エガン・ベルナル(チーム イネオス/コロンビア)+ 00h 01' 16''
4 ステフェン・クライスヴァイク(チーム ユンボ・ヴィスマ/オランダ)+ 00h 01' 27''
5 エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ/ドイツ)+ 00h 01' 45''
6 エンリク・マス(ドゥクーニンク・クイックステップ/スペイン)+ 00h 01' 46''
7 アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット/イギリス)+ 00h 01' 47''
8 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)+ 00h 02' 04''
9 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)+ 00h 02' 09''
10 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 02' 33''
・・・
11 パトリック・コンラッド(ボーラ・ハンスグローエ/オーストリア)+ 00h 02' 46''
12 リゴベルト・ウラン(EFエデュケーションファースト/コロンビア)+ 00h 03' 18''
13 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 03' 18''
14 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール ラ モンディアル/フランス)+ 00h 03' 20''
15 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)+ 00h 03' 22''
19 リッチー・ポート(トレック・セガフレード/オーストラリア)+ 00h 03' 59''
20 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 04' 15''
21 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード/オランダ)+ 00h 04' 25''
22 ダヴィ・ゴデュ(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 04' 32''
23 アレクシー・ルツェンコ(アスタナ プロチーム/カザフスタン)+ 00h 04' 34''
24 ファビオ・アル(UAEチームエミレーツ/イタリア)+ 00h 05' 57''
29 ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード/イタリア)+ 00h 14' 35''
ポイント賞
1 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)257 pts
2 エリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ/イタリア)184 pts
3 ソンニ・コロブレッリ(バーレーン・メリダ/イタリア)174 pts
山岳賞
1 ティム・ウェレンス(ロット・スーダル/ベルギー)43 pts
2 トーマス・デヘント(ロット・スーダル/ベルギー)37 pts
3 ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード/イタリア)30 pts
新人賞
1 エガン・ベルナル(チーム イネオス/コロンビア)in 47h 19' 57''
2 エンリク・マス(ドゥクーニンク・クイックステップ/スペイン)+ 00h 00' 30''
3 ダヴィ・ゴデュ(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 03' 16''
チーム総合順位
1 モヴィスター チーム(スペイン)in 142h 19' 38''
2 トレック・セガフレード(アメリカ)+ 00h 01' 30''
3 ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 00h 14' 59''
敢闘賞
193 アイメ・デヘント(ワンティ・ゴペールサイクリングチーム/ベルギー)
第11ステージのリタイア
177 ニキ・テルプストラ(トタルディレクトエネルジー/オランダ)
188 リック・ツァベル(チーム カチューシャ・アルペシン/ドイツ)
Cycle*2019 ツール・ド・フランス 第11ステージ ハイライト
第12ステージ 7月18日(木)午後8:55 - 深夜1:30/ J SPORTS 4
[区間] トゥールーズ > バニェール・ド・ビゴール 209.5Km(山岳)/ピレネー山脈の山岳ステージ
■コースの特徴
大会はいよいよ中盤の勝負どころ、ピレネー山脈の山岳ステージへ。航空宇宙産業が盛んで、ピンク色の建造物が多いことから「バラの町」と呼ばれるトゥールーズをスタート。コース前半のオート=ガロンヌ県はフランスの中で最もひまわり畑が多く、丘一面に広がる黄色いじゅうたんの中をカラフルなジャージに身を包んだ選手たちが突き進んでいくはずだ。
146km地点を頂点とするカテゴリー1級のペイルスールド峠(標高1569m)は、トゥールマレー、アスパン、オービスクとともに大会に初めて設定された4つの厳しい峠のひとつ。さらに179km地点を頂点とするウルケット=ダンシザン(標高1564m、登坂距離9.9km、平均勾配7.5%)が待ち構えるのがこの日の難しさを増している。
ウルケット=ダンシザンはカテゴリー1級ながら、今年から新設されたボーナスポイントとなっていて、1着通過選手に8秒、2着5秒、3着2秒が与えられ、個人総合成績から差し引かれる。そのため総合優勝や表彰台を争う選手らがここで先着を争うのは必至。
ウルケット=ダンシザンを通過すると30kmに及ぶ下り基調のコースとなる。翌日に重要な個人タイムトライアルが控えているだけに、有力選手は体力温存のための集団走行を選択する可能性が高いが、ステージ優勝をねらって勝負を仕掛ける選手も第1集団に加わっているはずだ。中間スプリントポイントはバニェール・ド・リュション、ゴールはバニェール・ド・ビゴールという町の名前だが、「バニェール」は温泉街につけられる名称だ。
■高低差図
J SPORTS 編集部
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