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【ツール・ド・フランス2019 第10ステージ結果速報】逃げもスプリントも可能性のあるコースで総合勢がシャッフル!初出場のヴァンアールトが区間優勝!!
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部写真:ツール初出場のウァウト・ヴァンアールトが集団スプリントを制す
サン・フルールからアルビまでの217.5kmは「1mたりとも平地が存在しない」と恐ろしい評判のある中央山塊最終日。トニー・ガロパン(アージェードゥゼール ラ モンディアル)やミヒャエル・シェアー(シーシーシーチーム)を含む6選手の逃げグループが形成されるも、メイン集団は最大3分5秒のタイム差しか与えず大逃げを許さない構え。
ナトナエル・ベルハネ(コフィディス、ソリュシオンクレディ)が4つ全ての山岳ポイントを先頭通過し7ポイント加算、この日の敢闘賞を獲得した。中間スプリントポイントは、オッドクリスティアン・エイキング(ワンティ・ゴペールサイクリングチーム)が、集団はソンニ・コロブレッリ(バーレーン・メリダ)、ペーター・サガン、ダニエル・オス(共にボーラ・ハンスグローエ)の順番で通過。
残り距離73km、チーム イネオスとボーラ・ハンスグローエが風が吹きさらす地形を利用してペースアップ、プロトンは縦一列棒状になり先頭グループまで25秒まで迫ったが、3級山岳でまたタイム差は広がった。速いペースで緊張状態が続く中、ラスト38kmを切ったところでEFエデュケーションファーストがペースアップを仕掛けるとドゥクーニンク・クイックステップやチーム イネオスオスも参戦、メイン集団は3つに分断された。その3つ目の集団に総合4位につけるジョージ・ベネット(チーム ユンボ・ヴィスマ)が取り残され、9分41秒失い総合争いから脱落。
イネオスやモヴィスター チームが牽引するマイヨジョーヌグループがラスト25kmで先頭グループを吸収し、第2集団ではティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ)が自ら牽引して合流を目指したが、リッチー・ポート、バウケ・モレマ(共にトレック・セガフレード)、リゴベルト・ウラン(EFエデュケーションファースト)、ヤコブ・フグルサング、アレクシー・ルツェンコ(共にアスタナ プロチーム)らと共に1分40秒総合タイムを失った。
エリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ)、サガン、マイケル・マシューズ(チームサンウェブ)、カレブ・ユアン(ロット・スーダル)、コロブレッリらが揃っているマイヨジョーヌグループがフラムルージュをくぐり、サンウェブトレインでお膳立てされると最初にマッテオ・トレンティン(ミッチェルトン・スコット)がロングスパートを開始、ほぼ同時にウァウト・ヴァンアールト(チーム ユンボ・ヴィスマ)も加速すると一気にに先頭へ躍り出る、ヴィヴィアーニが並びかけるも僅差で区間優勝を果たした。
同タイムでフィニッシュしたゲラント・トーマスやエガン・ベルナル(共にチーム イネオス)が総合2位、3位へ浮上、ステフェン・クライスヴァイク(チーム ユンボ・ヴィスマ)は4位と、総合順位が大きく変動した。
「ツール・ド・フランスのステージ優勝だなんてとても信じられない。クライスヴァイクと共に先頭集団に留まれていたのは幸運だった。最後はとても緊張した、ラスト250mで行った、ヴィヴィアーニに1cm差をつけることができたのでとても嬉しい」(ヴァンアールト、勝利後インタビュー)
第10ステージ結果
1 ウァウト・ヴァンアールト(チーム ユンボ・ヴィスマ/ベルギー)in 04h 49' 39''
2 エリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ/イタリア)-
3 カレブ・ユアン(ロット・スーダル/オーストラリア)-
4 マイケル・マシューズ(チームサンウェブ/オーストラリア)-
5 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)-
6 ジャスパー・フィリプセン(UAEチームエミレーツ/ベルギー)-
7 ソンニ・コロブレッリ(バーレーン・メリダ/イタリア)-
8 マッテオ・トレンティン(ミッチェルトン・スコット/イタリア)-
9 オリバー・ナーセン(アージェードゥゼール ラ モンディアル/ベルギー)-
10 グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(シーシーシーチーム /ベルギー)-
・・・
11 ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)-
12 ゲラント・トーマス(チーム イネオス/イギリス)-
14 エガン・ベルナル(チーム イネオス/コロンビア)-
18 ステフェン・クライスヴァイク(チーム ユンボ・ヴィスマ/オランダ)-
19 エンリク・マス(ドゥクーニンク・クイックステップ/スペイン)-
20 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール ラ モンディアル/フランス)-
21 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)-
23 アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット/イギリス)-
25 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)-
27 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)-
44 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード/オランダ)+ 00h 01' 40''
45 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 01' 40''
48 リゴベルト・ウラン(EFエデュケーションファースト/コロンビア)+ 00h 01' 40''
49 リッチー・ポート(トレック・セガフレード/オーストラリア)+ 00h 01' 40''
50 アレクシー・ルツェンコ(アスタナ プロチーム/カザフスタン)+ 00h 01' 40''
51 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)+ 00h 01' 40''
55 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 02' 09''
57 ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード/イタリア)+ 00h 02' 09''
132 ジョージ・ベネット(チーム ユンボ・ヴィスマ/ニュージーランド)+ 00h 09' 41''
個人総合順位
1 ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)in 43h 27' 15''
2 ゲラント・トーマス(チーム イネオス/イギリス)+ 00h 01' 12''
3 エガン・ベルナル(チーム イネオス/コロンビア)+ 00h 01' 16''
4 ステフェン・クライスヴァイク(チーム ユンボ・ヴィスマ/オランダ)+ 00h 01' 27''
5 エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ/ドイツ)+ 00h 01' 45''
6 エンリク・マス(ドゥクーニンク・クイックステップ/スペイン)+ 00h 01' 46''
7 アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット/イギリス)+ 00h 01' 47''
8 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)+ 00h 02' 04''
9 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)+ 00h 02' 09''
10 ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード/イタリア)+ 00h 02' 32''
・・・
11 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 02' 33''
12 パトリック・コンラッド(ボーラ・ハンスグローエ/オーストリア)+ 00h 02' 46''
13 リゴベルト・ウラン(EFエデュケーションファースト/コロンビア)+ 00h 03' 18''
14 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 03' 18''
15 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール ラ モンディアル/フランス)+ 00h 03' 20''
16 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)+ 00h 03' 22''
20 リッチー・ポート(トレック・セガフレード/オーストラリア)+ 00h 03' 59''
21 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 04' 15''
22 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード/オランダ)+ 00h 04' 25''
27 ジョージ・ベネット(チーム ユンボ・ヴィスマ/ニュージーランド)+ 00h 11' 01''
ポイント賞
1 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)229 pts
2 マイケル・マシューズ(チームサンウェブ/オーストラリア)167 pts
3 エリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ/イタリア)153 pts
山岳賞
1 ティム・ウェレンス(ロット・スーダル/ベルギー)43 pts
2 トーマス・デヘント(ロット・スーダル/ベルギー)37 pts
3 ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード/イタリア)30 pts
新人賞
1 エガン・ベルナル(チーム イネオス/コロンビア)in 43h 28' 31''
2 エンリク・マス(ドゥクーニンク・クイックステップ/スペイン)+ 00h 00' 30''
3 ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード/イタリア)+ 00h 01' 16''
チーム総合順位
1 モヴィスター チーム(スペイン)in 130h 45' 20''
2 トレック・セガフレード(アメリカ)+ 00h 01' 30''
3 ボーラ・ハンスグローエ(ドイツ)+ 00h 14' 59''
敢闘賞
152 ナトナエル・ベルハネ(コフィディス、ソリュシオンクレディ/エリトリア)
第10ステージのリタイア
なし
Cycle*2019 ツール・ド・フランス 第10ステージ ハイライト
第11ステージ 7月17日(水)午後8:55 - 深夜2:00/ J SPORTS 4
[区間] アルビ > トゥールーズ 167km/11年前と全く同じ場所のフィニッシュライン
■コースの特徴
マイヨ・ジョーヌ100周年大会も、すでにほぼ折り返し地点。南西フランスで第1回目の休息日を満喫したプロトンは、いよいよ大会3つ目の山岳地帯、ピレネーへと近づいていく。
ただし本格的な難関山岳ステージに突入する前に、改めてスプリンターにチャンスが与えられる。ステージ前半には2つの小さな山岳が組込まれ、全体的に軽いアップダウンはあるものの、ゆっくり体を休めた平坦巧者たちを苦しめることはないだろう。もちろん総合本命たちにとってはいわゆる「移動ステージ」。休息日で崩れたリズムを取り戻し、翌日から始まるピレネー越えに静かに備える。
1903年のツール第1回大会で早くも区間スタート&フィニッシュを迎え入れたトゥールーズにとって、今回が50回目のステージ開催。ただし「ばら色の町」が黄色に染まるのは、実に11年ぶりのこと。ツール初戴冠50周年を祝うエディ・メルクス(区間34勝)に続き、ツール史上2番目の区間勝利数30を誇るマーク・カヴェンディッシュが、キャリア2つ目の勝利を手にした2008年以来となる。
大雨の中でスプリントが争われた11年前と、全く同じ場所に、フィニッシュラインは引かれる。ただし前回は残り1km地点に直角コーナーが待ち構えていたのに対して、今回は最終2.5kmに危険なカーブは存在しない。大都市のど真ん中で、壮観なスプリントが繰り広げられるに違いない。
■高低差図
J SPORTS 編集部
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