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【ツール・ド・フランス2019 第9ステージ結果速報】インピーがベノートとの一騎打ちに競り勝ち念願のステージ優勝を果たす!
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部写真:脚質の違いを見せたダリル・インピーが自身初のツール区間優勝
中央山塊2日目、サン・テティエンヌを出発し3つの山岳ポイントと無数のアップダウンを繰り返し170.5km先のブリウドを目指す第9ステージ。花火と共にアクチュアルスタートが切られるとニルス・ポリッツ(チーム カチューシャ・アルペシン)が飛び出して独走状態に入り、集団がペースアップして数秒後方で活性化した状態が続く。10kmほど進んだところでアレッサンドロ・デマルキ(シーシーシーチーム)が落車、そのまま救急車で搬送されリタイアとなった。
ポリッツが吸収されるとカウンターで飛び出した14人の選手の逃げグループが容認され、ジョイントに成功したマルク・ソレル(モヴィスター チーム)を含む15人で逃げ切り勝利を目指す。1級ミュール・ドレック・シュル・ロワールをティシュ・ベノート(ロット・スーダル)が、中間スプリントポイントはエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(チーム ディメンションデータ)が、3級山岳はダリル・インピー(ミッチェルトン・スコット)が先頭通過、メイン集団はすでに10分以上タイム差がついている。
無名峠で先頭グループからイバン・ガルシア(バーレーン・メリダ)、ジャスパー・ストゥイヴェン(トレック・セガフレード)、ベノートがアタックを仕掛けるも追いつかれ、ルーカス・ペストルベルガー(ボーラ・ハンスグローエ)が飛び出た形でそのままダウンヒルを利用してタイム差を広げた。残り距離15kmの登坂でペストルベルガーは吸収され、ニコラス・ロッシュ(チームサンウェブ)とベノートが抜け出し、3級サン・ジュスト坂の山頂まで400mの地点でインピーが2選手を追い抜いて山頂を先頭通過。インピー、ベノート、ロッシュ、ソレルの4人で12km先のフィニッシュ地へと急ぐ、追走は13秒後方に迫っていてメイン集団はさらに14分後方を進行中。
登り返しでベノートのアタックにインピーだけが反応、そのままタイムトライアル状態で追走を寄せつけない。3級サン・ジュスト坂でロメン・バルデ(アージェードゥゼール ラ モンディアル)がアタックするも淡々と登りをこなすチーム イネオス牽引の集団へ飲み込まれた。インピーが先頭でフラムルージュを抜け、つき位置のベノートがラスト200mでスプリントを開始するもインピーが差し返し、自身初のツール区間優勝を飾った。また、ベノートは敢闘賞を獲得している。
プロトンはその後、競ることなく16分25秒後に集団フィニッシュ、総合順位に変動はなかった。
「ツールの舞台で勝つということの偉大さ、夢がかなった。過去に幾度も逃げに乗って挑戦してきた、最後とにかく脚が残っていてよかった」(インピー、勝利後インタビュー)
第9ステージ結果
1 ダリル・インピー(ミッチェルトン・スコット/南アフリカ)in 04h 03' 12''
2 ティシュ・ベノート(ロット・スーダル/ベルギー)-
3 ヤン・トラットニック(バーレーン・メリダ/スロベニア)+ 00h 00' 10''
4 オリバー・ナーセン(アージェードゥゼール ラ モンディアル/ベルギー)+ 00h 00' 10''
5 ジャスパー・ストゥイヴェン(トレック・セガフレード/ベルギー)+ 00h 00' 10''
6 ニコラス・ロッシュ(チームサンウェブ/アイルランド)+ 00h 00' 14''
7 マルク・ソレル(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 00' 21''
8 イバン・ガルシア(バーレーン・メリダ/スペイン)+ 00h 01' 50''
9 サイモン・クラーク(EFエデュケーションファースト/オーストラリア)+ 00h 01' 50''
10 アントニー・ドゥラプラス(チーム アルケア・サムシック/フランス)+ 00h 02' 42''
・・・
27 リッチー・ポート(トレック・セガフレード/オーストラリア)+ 00h 16' 25''
32 ゲラント・トーマス(チーム イネオス/イギリス)+ 00h 16' 25''
35 ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)+ 00h 16' 25''
36 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 16' 25''
66 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール ラ モンディアル/フランス)+ 00h 03' 20''
個人総合順位
1 ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)in 38h 37' 36''
2 ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード/イタリア)+ 00h 00' 23''
3 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 00' 53''
4 ジョージ・ベネット(チーム ユンボ・ヴィスマ/ニュージーランド)+ 00h 01' 10''
5 ゲラント・トーマス(チーム イネオス/イギリス)+ 00h 01' 12''
6 エガン・ベルナル(チーム イネオス/コロンビア)+ 00h 01' 16''
7 ステフェン・クライスヴァイク(チーム ユンボ・ヴィスマ/オランダ)+ 00h 01' 27''
8 リゴベルト・ウラン(EFエデュケーションファースト/コロンビア)+ 00h 01' 38''
9 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)+ 00h 01' 42''
10 エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ/ドイツ)+ 00h 01' 45''
・・・
11 エンリク・マス(ドゥクーニンク・クイックステップ/スペイン)+ 00h 01' 46''
12 アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット/イギリス)+ 00h 01' 47''
14 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)+ 00h 02' 04''
15 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 02' 06''
16 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)+ 00h 02' 09''
17 ダヴィ・ゴデュ(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 02' 15''
18 リッチー・ポート(トレック・セガフレード/オーストラリア)+ 00h 02' 19''
19 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード/オランダ)+ 00h 02' 45''
22 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 03' 18''
23 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール ラ モンディアル/フランス)+ 00h 03' 20''
26 ファビオ・アル(UAEチームエミレーツ/イタリア)+ 00h 03' 48''
ポイント賞
1 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)204 pts
2 マイケル・マシューズ(チームサンウェブ/オーストラリア)144 pts
3 ソンニ・コロブレッリ(バーレーン・メリダ/イタリア)129 pts
山岳賞
1 ティム・ウェレンス(ロット・スーダル/ベルギー)43 pts
2 トーマス・デヘント(ロット・スーダル/ベルギー)37 pts
3 ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード/イタリア)30 pts
新人賞
1 ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード/イタリア)in 38h 37' 59''
2 エガン・ベルナル(チーム イネオス/コロンビア)+ 00h 00' 53''
3 エンリク・マス(ドゥクーニンク・クイックステップ/スペイン)+ 00h 01' 23''
チーム総合順位
1 トレック・セガフレード(アメリカ)in 116h 12' 24''
2 モヴィスター チーム(スペイン)+ 00h 01' 50''
3 EFエデュケーションファースト(アメリカ)+ 00h 15' 24''
敢闘賞
162 ティシュ・ベノート(ロット・スーダル/ベルギー)
第9ステージのリタイア
113 アレッサンドロ・デマルキ(シーシーシーチーム/イタリア)
Cycle*2019 ツール・ド・フランス 第9ステージ ハイライト
第10ステージ 7月15日(月)午後8:55 - 深夜2:00/ J SPORTS 4
[区間] サン・フルール > アルビ 217.5km/1mたりとも平地が存在しない
■コースの特徴
過去4年間のツールは、土曜開幕→9日間レース→月曜日に1回目の休息日、というリズムで走ってきた。しかし今年のプロトンは、一旦停止の前に、いつもより1日余計に走らねばならない。ちなみに21世紀最初の大会は、開幕から12日連続レースという過酷な条件だった。
たしかに大きな起伏はない。低級の山岳が4つ用意されているだけ。ただし中央山塊を南へと抜けるこの日も、いわゆる「1mたりとも平地が存在しない」コースだ。しかも次の勝負地ピレネーへと大急ぎで接近するために、レース距離は200kmを超える。すでに十分に疲労が溜まっている選手たちにとっては、決して簡単な1日にはならないはずだ。
しかも開催委員会が今区間に込めた意図は、逃げ向きでありつつ、「上れる」スプリンターならなんとかなりそうな微妙なコース……なんだとか。確かに今回を逃すと、スプリンターにとっての勝機はあと3回のみ(第11、16、21ステージ)。今から20年前の1999年大会、全くスタート&フィニッシュで争われたステージは、サルヴァトーレ・コメッソの大逃げ勝利が決まっている。
2013年ツール100回記念大会でアルビを制したのは、ペーター・サガンだった。ユネスコの世界遺産にも指定され、1971年にはエディ・メルクスも勝ち取った歴史の古い街で、マイヨ・ジョーヌ100周年大会の栄光を手にするのは、果たしてどんなタイプの選手だろうか。
■高低差図
J SPORTS 編集部
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