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【ツール・ド・フランス2019 第5ステージ結果速報】強さを見せたサガンが集団スプリントを制す!ツール区間優勝通算12勝目!!
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部写真:集団スプリントフィニッシュを制したのはペーター・サガン
第5ステージはツール初登場のサン・ディエ・デ・ヴォージュをスタートし、ドイツ国境付近のコルマールへと向かう175.5kmの旅、途中無印を含め5つの峠を越える“逃げ向き”のステージ。
アクチュアルスタートが切られると大逃げ狙いの選手たちのアタック合戦が繰り広げられ、20kmほど進んだところでサイモン・クラーク(EFエデュケーションファースト)、マッズ・ウルスシュミット(チーム カチューシャ・アルペシン)、山岳賞ジャージ着用のティム・ウェレンス(ロット・スーダル)、トームス・スクウィンシュ(トレック・セガフレード)の4選手での逃げグループが容認された。
3級グランデルブリュッシュ峠と2級オー・クニクスブール峠をウェレンスが先頭通過、この逃げで山岳ポイント10pts積み重ね山岳賞ジャージのキープに成功。中間スプリントポイントはクラークが先頭通過、集団ではエリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ)、ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)、マイケル・マシューズ(チームサンウェブ)の順で通過。
残り距離37km、2級トロワエピ峠でスクウィンシュが抜け出し単独走を開始。メイン集団はボーラ・ハンスグローエ、ドゥクーニンク・クイックステップ、チームサンウェブらの牽引でクリストフ・ラポルト(コフィディス、ソリュシオンクレディ)、カレブ・ユアン(ロット・スーダル)、アレクサンドル・クリストフ(UAEチームエミレーツ)、ヴィヴィアーニ、アンドレ・グライペル(チーム アルケア・サムシック)ら、スプリンターたちが続々と遅れ始めた。
独走しているスクウィンシュが山頂を先頭通過、残り距離22km地点でメイン集団に吸収されるも敢闘賞を獲得した。3級サンク・シャトーはクサンドロ・ムーリッセ(ワンティ・ゴペールサイクリングチーム)が先頭通過、長いダウンヒルをこなしサンウェブのコントロールでフィニッシュ地を目指す。
ラスト7.5km地点でルイ・コスタ(UAEチームエミレーツ)がアタック、逃げ切りを狙うもゴール手前2kmで吸収、依然サンウェブの牽引で一行は速度を上げ、ダリル・インピー(ミッチェルトン・スコット)のリードアウトでマッテオ・トレンティンがスプリントを開始、ジャスパー・ストゥイヴェン(トレック・セガフレード)の後ろからサガンが加速しそのままの勢いでフィニッシュラインへ飛び込んだ。サガンはツール・ド・フランス区間優勝通算12勝目、ポイント賞も2位のマシューズに47ptsの差をつけている。
「辛抱の末やっと勝てた、終日レースをコントロールしてくれたチームメイトのみんなには感謝しかない、今日は勝ててハッピーだ」(サガン、勝利後インタビュー)
第5ステージ結果
1 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)in 04h 02'33''
2 ウァウト・ヴァンアールト(チーム ユンボ・ヴィスマ/ベルギー)at 00'00''
3 マッテオ・トレンティン(ミッチェルトン・スコット/イタリア)at 00'00''
4 ソンニ・コロブレッリ(バーレーン・メリダ/イタリア)at 00'00''
5 グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(シーシーシーチーム /ベルギー)at 00'00''
6 ジュリアン・シモン(コフィディス、ソリュシオンクレディ /フランス)at 00'00''
7 マイケル・マシューズ(チームサンウェブ/オーストラリア)at 00'00''
8 ニルス・ポリッツ(チーム カチューシャ・アルペシン/ドイツ)at 00'00''
9 ジャスパー・ストゥイヴェン(トレック・セガフレード/ベルギー)at 00'00''
10 ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)at 00'00''
個人総合順位
1 ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)in 18h 44'12''
2 ウァウト・ヴァンアールト(チーム ユンボ・ヴィスマ/ベルギー)at 00'14''
3 ステフェン・クライスヴァイク(チーム ユンボ・ヴィスマ/オランダ)at 00'25''
4 ジョージ・ベネット(チーム ユンボ・ヴィスマ/ニュージーランド)at 00'25''
5 マイケル・マシューズ(チームサンウェブ/オーストラリア)at 00'40''
6 エガン・ベルナル(チーム イネオス/コロンビア)at 00'40''
7 ゲラント・トーマス(チーム イネオス/イギリス)at 00'45''
8 エンリク・マス(ドゥクーニンク・クイックステップ/スペイン)at 00'46''
9 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)at 00'50''
10 グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(シーシーシーチーム /ベルギー)at 00'51''
・・・
13 ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ/フランス)at 00'52''
14 リゴベルト・ウラン(EFエデュケーションファースト/コロンビア)at 00'57''
15 ティージェイ・ヴァンガーデレン(EFエデュケーションファースト/アメリカ)at 00'53''
18 ダヴィ・ゴデュ(グルパマ・エフデジ/フランス)at 00'57''
21 ヴィンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ/イタリア)at 01'01''
22 アレクシー・ルツェンコ(アスタナ プロチーム/カザフスタン)at 01'06''
23 アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット/イギリス)at 01'06''
25 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)at 01'06''
35 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)at 01'28''
37 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 01'30''
38 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 01'30''
39 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)at 01'30''
43 リッチー・ポート(トレック・セガフレード/オーストラリア)at 01'43''
45 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード/オランダ)at 01'43''
46 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール ラ モンディアル/フランス)at 01'44''
51 ワレン・バルギル(チーム アルケア・サムシック/フランス)at 02'16''
53 ファビオ・アル(UAEチームエミレーツ/イタリア)at 02'19''
81 イルヌール・ザカリン(チーム カチューシャ・アルペシン/ロシア)+ 00h 12'38''
ポイント賞
1 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)144 pts
2 マイケル・マシューズ(チームサンウェブ/オーストラリア)97 pts
3 エリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ/イタリア)92 pts
山岳賞
1 ティム・ウェレンス(ロット・スーダル /ベルギー)17 pts
2 トームス・スクウィンシュ(トレック・セガフレード/ラトビア)9 pts
3 クサンドロ・ムーリッセ(ワンティ・ゴペールサイクリングチーム/ベルギー)6 pts
新人賞
1 ウァウト・ヴァンアールト(チーム ユンボ・ヴィスマ/ベルギー)in 18h 44'26''
2 エガン・ベルナル(チーム イネオス/コロンビア)at 00'26''
3 エンリク・マス(ドゥクーニンク・クイックステップ/スペイン)at 00'32''
チーム総合順位
1 チーム ユンボ・ヴィスマ(オランダ)in 56h 42'43''
2 チームサンウェブ(ドイツ)at 01'44''
3 EFエデュケーションファースト(アメリカ)at 01'57''
敢闘賞
137 トームス・スクウィンシュ(トレック・セガフレード/ラトビア)
第5ステージのリタイア
なし
Cycle*2019 ツール・ド・フランス 第5ステージ ハイライト
第6ステージ 7月11日(木)午後8:55 - 深夜2:00/ J SPORTS 4
[区間] ミュールーズ > ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ 160.5km(山岳)/エディ・メルクスが初めて区間勝利を飾った地
■コースの特徴
初登場は2012年と極めて近年だが、すでに「ツール前半戦の勝負地」としての風格をたたえるプランシュ・デ・ベルフィーユ。2019年大会も、最大勾配20%超の激坂が、マイヨ・ジョーヌ候補たちをふるいにかける。
しかし今年のステージは、ほぼ激坂一発勝負だった2012年や2017年とはひと味違う。ニバリが区間を制した2014年大会と同じく、むしろ本格的な難関山岳ステージだ。全長160.5kmのコースには、7つの峠がぎゅうぎゅう詰め!
スタート直後から繰り返し訪れる起伏の中でも、ひときわ特別な意味を持つ峠が105km地点の1級バロン・ダルザスだ。登坂距離11km、平均勾配5.8%のこの山こそ、1905年にツール史上初めて登場した「峠」であり……なにより1969年ツール初出場のエディ・メルクスが、生まれて初めて区間勝利を飾った地でもある!すでに大会初日に1日だけ黄色いジャージをまとっていた「人食い」は、50年前の第6ステージを制すると共に、マイヨ・ジョーヌを再びまとった。もちろん最終日まで、もう2度と脱ぐことはなかった。
残り19km地点の2級シュヴレール峠では、昨季から導入された「ポイントボーナス」も発生する。ただし大会前半戦を盛り上げる目的で登場した昨大会とは違い、今年は総合争いを盛り上げるために、山岳ステージの終盤の山に配置された。しかも上位通過の3人に与えられるボーナスタイムは8、5、2秒……と決して無視できない数字である。
なにより興味深いことに、最終激坂は今年、距離が1.1km伸びた。過去3回は5.9km・8.5%・最大勾配20%の山道だったが、今年は7km・8.7%。フィニッシュ地を少し上方に移動し、おかげで最大勾配も24%に上方修正。文字通りの壁をよじ登った先で、総合本命たちの間に、かなりのタイム差が発生している可能性はある。
■高低差図
J SPORTS 編集部
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