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【ツール・ド・フランス2015 第10ステージ結果速報】最初の超級フィニッシュはクリス・フルームが圧倒的強さをみせステージ優勝!
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部休息日にイヴァン・バッソ(ティンコフ・サクソ)のリタイアが告げられ衝撃の走った今年のツールは2週目にしてようやく山岳ステージへと突入した。タルブを出発したプロトンは超級山岳ラ・ピエール=サン=マルタンまで167kmのコースを進む。逃げに乗ったのはこの日の敢闘賞のケネス・ヴァンビルセン(コフィディス、ソリュシオンクレディ)とピエリック・フェドリゴ(ブルターニュ・セシェ アンヴィロヌモン)の2選手。
残り80.5km地点でワレン・バルギル(チーム ジャイアント・アルペシン)が落車したものの見事15位でゴールしている。中間スプリントポイントではアンドレ・グライペル(ロット・ソウダル)がマイヨ・ヴェールを3ポイント差で奪い返し、山岳手前でチーム キャノンデール・ガーミン、アージェードゥゼール・ラ・モンディアル、イアム サイクリング、ランプレ・メリダ、モヴィスター チームらがプロトンを牽引、逃げに対し2分半のタイム差で登り口へ到着。
登坂に入るとモヴィスター チームを中心にペースアップをはかり、すぐにルイ・コスタ(ランプレ・メリダ)、ミカル・クヴィアトコウスキー(エティクス・クイックステップ)、エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(エムティーエヌ・クベカ)、アンドリュー・タランスキー(チーム キャノンデール・ガーミン)、ティボー・ピノ(FDJ)ジャンクリストフ・ペロー、ロメン・バルデ(共にアージェードゥゼール・ラ・モンディアル)と各チームのエースたちが遅れ始めた。
ラスト11km地点で逃げのフェドリゴを吸収するとロベルト・ヘーシンク(チーム ロットNL・ユンボ)が抜け出し、後方ではヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ プロチーム)が遅れメイン集団は23選手まで絞られた。残り10km地点でラファエル・バルス(ランプレ・メリダ)がヘーシングまでジャンプアップしたがすぐに振り落とされ、アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム)がクリス・フルーム(チーム スカイ)にアタックで揺さぶりをかけるも動じない。
バルギルが遅れアダム・イェーツ(オリカ・グリーンエッジ)が遅れヘーシンクが吸収された残り6.8kmでアルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)が遅れ、リッチー・ポート(チーム スカイ)が加速するとティージェイ・ヴァンガーデレン(BMC レーシングチーム)も脱落しフルーム、ポート、ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム)の3選手のみとなった。
ラスト6.4km地点でフルームがアタック、キンタナも追走するが差は開くばかり。フルームはそのまま圧倒的なタイム差をつけて1位でゴール、ツール通算6勝目をあげた。2位に入りたいキンタナは脚を使い果たしポートに抜かされ3位+1分04秒遅れとなった。コンタドールは5位+2分01秒、ティージェイ・ヴァンガーデレンは10位+2分30秒、ニーバリは13位に入ったアシストのヤコブ・フグルサングにも及ばず21位+4分25秒でゴールしている。
「主要選手が遅れたときいてポートとゲラント・トーマスにペースアップをお願いした。最も急な斜面でアタックした、完璧なシナリオだった。そのあとでポートが2位に入ってボーナスタイムをライバルから奪ってくれるなんて、嬉しい驚きだ」(フルーム、ツール公式サイトより)
第10ステージ結果
1 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)in 04h 22' 07''
2 リッチー・ポート(チーム スカイ/オーストラリア)at 00' 59''
3 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 01' 04''
4 ロベルト・ヘーシンク(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)at 01' 33''
5 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 02' 01''
6 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)at 02' 01''
7 アダム・イェーツ(オリカ・グリーンエッジ/イギリス)at 02' 04''
8 ピエール・ローラン(チーム ユーロップカー/フランス)at 02' 04''
9 トニー・ギャロパン(ロット・ソウダル/フランス)at 02' 22''
10 ティージェイ・ヴァンガーデレン(BMC レーシングチーム/アメリカ)at 02' 30''
・・・
11 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ/スペイン)at 02' 51''
21 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ プロチーム/イタリア)at 04' 25''
個人総合順位
1 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)in 35h 56' 09''
2 ティージェイ・ヴァンガーデレン(BMC レーシングチーム/アメリカ)at 02' 52''
3 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 03' 09''
4 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 04' 01''
5 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)at 04' 03''
6 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ/スペイン)at 04' 04''
7 トニー・ギャロパン(ロット・ソウダル/フランス)at 04' 33''
8 ロベルト・ヘーシンク(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)at 04' 35''
9 ワレン・バルギル(チーム ジャイアント・アルペシン/フランス)at 06' 12''
10 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ プロチーム/イタリア)at 06' 57''
ポイント賞
1 アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/ドイツ)225 pts
2 ペーター・サガン(ティンコフ・サクソ/スロバキア)222 pts
3 マーク・カヴェンディッシュ(エティクス・クイックステップ/イギリス)172 pts
山岳賞
1 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)51 pts
2 リッチー・ポート(チーム スカイ/オーストラリア)40 pts
3 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)32 pts
第10ステージのリタイア
42 イヴァン・バッソ(ティンコフ・サクソ/イタリア)
2 ラース・ボーム(アスタナ プロチーム/オランダ)
J SPORTS 編集部
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