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【ツール・ド・フランス2015 第12ステージ結果速報】ピレネー3戦目は家族や友人の声援を受けたホアキン・ロドリゲスが今大会2勝目!
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部ピレネー3連戦の最終日はラヌムザンをスタートし獲得標高3400mを越えながら195km先のプラトー・ド・ベイユを目指す過酷なコース。スタートから20km地点にある中間スプリントポイント狙いのアンドレ・グライペル擁するロット・ソウダルが主導権を握りハイペースで進む。直前でグライペルが遅れトレインが崩れた隙にチーム ジャイアント・アルペシンのトレインが先頭に躍り出るも、左から単独で加速したグライペルが先頭通過、続いてジョン・デゲンコルブ(チーム ジャイアント・アルペシン)、ペーター・サガン(ティンコフ・サクソ)、サガンがマイヨ・ヴェールをキープしたものの、グライペルとのポイント差は2まで縮まった。
その後24選手が抜け出したあとで、先日同様チーム スカイがフタをしてプロトンをコントロール。最初の2級山岳ポルテ・ダスペの登り口に着いた時には先頭集団22選手、追走2選手、5分半遅れてメイン集団という形になっていた。特に争われることもなく山岳ポイントはゲオルグ・プライドラー(チーム ジャイアント・アルペシン)が獲得、レースは淡々と進む。
1級山岳コル・ド・ラ・コールに登り始めた先頭は15選手に減り、メイン集団は8分後ろまで下がっている。山頂付近で飛び出したクリスティアン・ドゥーラセック(ランプレ・メリダ)が山岳ポイントを獲得しそのまま逃げるかと思われたが吸収。先頭集団は分断と吸収を繰り返しメンバーを変えながら進む、メイン集団との差は9分に広がっている。
残り80km地点で先頭集団の中から、この日敢闘賞のミカル・クヴィアトコウスキー(エティクス・クイックステップ)が最初に飛び出すとプライドラー、セプ・ヴァンマルク(チーム ロットNL・ユンボ)での逃げグループが形成、その後ろ1分半13選手での追走、13分後ろにメイン集団で3つ目の山、1級山岳ポール・ド・レルスへ突入した。
チーム スカイが先頭を牽くメイン集団は2分半タイム差を縮めるペースで登坂し、山頂手前5km地点でジャンクリストフ・ペロー(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)が遅れ始めた。先頭を走るクヴィアトコウスキーは追走に10秒差で山頂を抜け、ヴァンマルクと2人で25kmを巧みに駆け下りる。大粒の雨の降る中、最後の超級山岳プラトー・ド・ベイユの登り口に着いた時は、8選手の追走に対し1分52秒、メイン集団には11分半の差をつけていた。
登坂で追走のミカエル・シェレル、クリストフ・リブロン(共にアージェードゥゼール・ラ・モンディアル)が中心にペースをあげ先頭との差が縮まり、残り13.8kmでクヴィアトコウスキーがヴァンマルクを切り捨て独走へ。メイン集団ではモヴィスター チーム、チーム ロットNL・ユンボがペースアップをはかるも、登坂口で再びチーム スカイのコントロール下に戻る。追走はヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム)がアタックを仕掛けロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)、ホアキン・ロドリゲス(チーム カチューシャ)、下りで落車したルイ・メインチェス(エムティーエヌ・クベカ)の4選手まで絞られた。メイン集団はティンコフ・サクソを中心にペースをあげ、追走ではホアキン・ロドリゲスとフグルサングが加速した。
マイケル・ロジャース(ティンコフ・サクソ)が離脱したあと、ロマン・クロイツィゲルとラファル・マイカ(共にティンコフ・サクソ)が牽引するメイン集団は12選手まで数を減らした。残り7.7kmでホアキン・ロドリゲスがクヴィアトコウスキーを追い抜き単独先頭へ。メイン集団ではアルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)、アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム)、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ プロチーム)、ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム)が次々とアタックを仕掛けるも、ゲラント・トーマス(チーム スカイ)が落ち着いて吸収し続けた。クリス・フルーム(チーム スカイ)のアタックのあと、バルベルデがすかさずカウンター、再びキンタナと激しいアタック合戦が行われたが、ホアキン・ロドリゲスが今ツール2勝目となるステージ優勝を決めたころにはまた、ゲラント・トーマス先頭の落ち着いた状態に戻っていた。ゴール手前でバルベルデが得意のちょい差しでフルームから1秒差をつけた以外、なにも変わらなかった。
「この山から50kmの所に住んでいるので1000回は登って1000回はここで優勝することを夢見ていたんだ!家族や友人が大勢沿道で応援してくれているのがわかった、このステージで優勝したかったので本当に嬉しい!」(ホアキン・ロドリゲス、ツール公式サイトより)
第12ステージ結果
1 ホアキン・ロドリゲス(チーム カチューシャ/スペイン)in 05h 40' 14''
2 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)at 01' 12''
3 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 01' 49''
4 ゴルカ・イサギーレインサウスティ(モヴィスター チーム/スペイン)at 04' 34''
5 ルイ・メインチェス(エムティーエヌ・クベカ/南アフリカ)at 04' 38''
6 ヤン・バルタ(ボーラ・アルゴン18/チェコ)at 05' 47''
7 ロメン・シカール(チーム ユーロップカー/フランス)at 06' 03''
8 ミカエル・シェレル(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 06' 28''
9 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 06' 46''
10 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 06' 47''
・・・
11 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 06' 47''
13 ティージェイ・ヴァンガーデレン(BMC レーシングチーム/アメリカ)at 06' 47''
14 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ/スペイン)at 06' 47''
23 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ プロチーム/イタリア)at06' 47''
個人総合順位
1 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)in 46h 50' 32''
2 ティージェイ・ヴァンガーデレン(BMC レーシングチーム/アメリカ)at 02' 52''
3 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 03' 09''
4 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 03' 58''
5 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)at 04' 03''
6 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ/スペイン)at 04' 04''
7 ロベルト・ヘーシンク(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)at 05' 32''
8 トニー・ギャロパン(ロット・ソウダル/フランス)at 07' 32''
9 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ プロチーム/イタリア)at 07' 47''
10 バウク・モレマ(トレックファクトリーレーシング/オランダ)at 08' 02''
ポイント賞
1 ペーター・サガン(ティンコフ・サクソ/スロバキア)254 pts
2 アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/ドイツ)252 pts
3 ジョン・デゲンコルブ(チーム ジャイアント・アルペシン/ドイツ)201 pts
山岳賞
1 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)61 pts
2 ホアキン・ロドリゲス(チーム カチューシャ/スペイン)52 pts
3 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)41 pts
第12ステージのリタイア
195 ザッカリー・デンプスター(ボーラ・アルゴン18/オーストラリア)
54 アレックス・ダウセット(モヴィスター チーム/イギリス)
J SPORTS 編集部
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