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【ツール・ド・フランス2015 第19ステージ結果速報】復調のニーバリが今大会初区間優勝!チーム スカイの牙城が崩れはじめる!!
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部アルプス3日目はサン=ジャン=ド=モーリエンヌから獲得標高4000m以上、4つの山を経てラ・トゥッスイール - レ・スィベル目指す138kmの山岳ステージ。
スタート直後に1級ショシー峠15kmの登坂が始まり、山岳賞を確固たるものとしたいホアキン・ロドリゲス(チーム カチューシャ)を含めた24選手での先頭集団が山頂を目指す。メイン集団ではアルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)のアタックにアレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム)だけが反応、チーム スカイの今まで盤石だったアシスト勢に綻びがみえ、ワレン・バルギル(チーム ジャイアント・アルペシン)、バウク・モレマ(トレックファクトリーレーシング)、ロベルト・ヘーシンク(チーム ロットNL・ユンボ)、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ プロチーム)などが続々と飛び出したため、メイン集団は大幅に数を減らしながら山頂手前で先頭集団に追いついた。
山頂手前1kmでニーバリが飛び出しロドリゲスとステフェン・クルイスウィク(チーム ロットNL・ユンボ)が追い、ロドリゲスが山岳ポイントを先頭通過、長い下りはクルイスウィクが先頭で駆け下りる。ペースがあがったままのメイン集団はアシストのいないクリス・フルーム(チーム スカイ)が自らフタをするために集団の先頭へ。その前を走るのはロドリゲス、ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)、リゴベルト・ウラン(エティクス・クイックステップ)、ピエール・ローラン(チーム ユーロップカー)のみ。下りが終わる頃にはペースは落ち着き、登りで遅れていた選手も続々と戻り始め、平坦路で逃げの3選手が諦めて集団に合流し、ローランだけが1人でペダルを踏み続けた。
集団から20選手ほどが飛び出し先行するローランに合流、中間スプリントポイントをシリル・ゴチエ(チーム ユーロップカー)が先頭通過、登坂距離22.4kmの超級クロワ・ド・フェールにつく頃に、1分半後ろを走るメイン集団はチーム スカイがコントロールするいつもの光景に戻っていた。山頂まで12.5km地点でローランが1人抜け出し独走を開始、メイン集団ではイアン・スタナード(チーム スカイ)が遅れ始めたところでアスタナ プロチームがペースを上げる。リッチー・ポート(チーム スカイ)が抑えにいくもニーバリが加速、ミケーレ・スカルポーニ(アスタナ プロチーム)の牽引でフルームのアシストたちは遅れていった。山頂まで4kmの地点でフルームにメカニカルトラブルが発生し脚を止めた瞬間、ニーバリがアタック。フルームは直ぐに走り出し集団には追いついたものの、ニーバリは後続に約1分の差をつけローランに次ぐ2番手で超級山岳を越えた。
先頭を走るローラン、1分後にニーバリ、その1分半後にメイン集団とタイム差はほぼそのままで下りを終え登坂距離5.7kmの2級モラール峠、登りでニーバリがローランとの差をつめダウンヒルを一緒に下り、最後の1級ラ・トゥッスイール峠序盤の急斜面、ゴールまで16kmの地点でニーバリがローランを置き去りにした。2分17秒後方を追走するメイン集団は残り5.1km地点でキンタナのアタックにフルーム、コンタドール、バルベルデ、バルデが反応、脚を緩めないキンタナに対しバルデが遅れ、バルベルデとコンタドールが遅れ、フルームも差が広がっていった。
ニーバリが魂の咆哮をしながら通算5回目、今大会初のステージ優勝を果たし、総合でも順位を7位から4位へ大きくジャンプアップさせた。キンタナが44秒後に、フルームは1分14秒後、コンタドールは2分26秒後に集団ゴール。下りの途中でバイク交換の不運があったバルデは5位に入り山岳賞トップに躍り出た。この日敢闘賞で11位に入ったピエール・ローランが総合10位にランクイン、ゲラント・トーマスが22分遅れで総合順位を4位から15位へと落とした。
「カンゲルトやグリブコ、スカルポー二がものすごく働いてくれた、沿道の応援の熱狂に感激した。総合のことは考えずステージ優勝だけを考えていた、とても嬉しい」(ニーバリ、レース後インタビュー)
第19ステージ結果
1 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ プロチーム/イタリア)in 04h 22' 53''
2 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 00' 44''
3 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 01' 14''
4 ティボー・ピノ(FDJ/フランス)at 02' 26''
5 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 02' 26''
6 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 02' 26''
7 バウク・モレマ(トレックファクトリーレーシング/オランダ)at 02' 26''
8 ロベルト・ヘーシンク(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)at 02' 26''
9 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ/スペイン)at 02' 26''
10 サムエル・サンチェス(BMC レーシングチーム/スペイン)at 02' 26''
・・・
53 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)at 22' 00''
個人総合順位
1 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)in 78h 37' 34''
2 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 02' 38''
3 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 05' 25''
4 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ プロチーム/イタリア)at 06' 44''
5 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ/スペイン)at 07' 56''
6 ロベルト・ヘーシンク(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)at 08' 55''
7 マティアス・フランク(イアム サイクリング/スイス)at 12' 39''
8 バウク・モレマ(トレックファクトリーレーシング/オランダ)at 13' 22''
9 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 14' 08''
10 ピエール・ローラン(チーム ユーロップカー/フランス)at 17' 27''
ポイント賞
1 ペーター・サガン(ティンコフ・サクソ/スロバキア)420 pts
2 アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/ドイツ)316 pts
3 ジョン・デゲンコルブ(チーム ジャイアント・アルペシン/ドイツ)281 pts
山岳賞
1 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)90pts
2 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)87pts
3 ホアキン・ロドリゲス(チーム カチューシャ/スペイン)78pts
新人賞
1 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)in 78h 40' 12''
2 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 11' 30''
3 ワレン・バルギル(チーム ジャイアント・アルペシン/フランス)at 24' 22''
チーム総合順位
1 モヴィスター チーム(スペイン) in 236h 58' 50''
2 ティンコフ・サクソ(ロシア)at 51' 00''
3 アスタナ プロチーム(カザフスタン)at 53' 36''
敢闘賞
ピエール・ローラン(チーム ユーロップカー/フランス)
第19ステージのリタイア
49 ミカエル・ヴァルグレン(ティンコフ・サクソ/デンマーク)J SPORTS 編集部
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