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サイクル ロードレース コラム 2016年2月2日

ドバイ・ツアー プレビュー

サイクルNEWS by 寺尾 真紀
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2月のアラビア半島で開催される、ドバイ・カタール・オマーンの中東3連戦。
3つのレースすべてに出場する選手にとっては、ほぼ3週間の長期遠征。
その最初の戦いが、アラブ首長国連邦で行われるドバイツアーだ。

ドバイ・ツアーとは

ドバイ・ツアーは、アラブ首長国連邦最大の都市、ドバイで開催される4日間のステージレース。ツアー・オブ・カタール、ツアー・オブ・オマーンに続く中東第3のレースとして2014年に誕生し、コンチネンタル・サーキットのレースとしては最高カテゴリのHC(Hors Classe)に昨年昇格した。ドバイ・スポーツ・カウンシルとジロ・デ・イタリアの主催者であるRCSスポルトの共同で主催されている。

3回目の開催となる今大会は、2月3日〜6日の日程で開催され、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

昨年まで

昨年の大会では、マーク・カヴェンディッシュ(当時はオメガファーマ・クイックステップ所属)がオープニングステージのスプリントをまず制した。ハッタダムへの17%の上りを駆け上り、第3ステージを制したジョン・デゲンコルプ(ジャイアント・アルペシン)に総合成績で一度はリードを許したものの、最終ステージのスプリントで2勝目を挙げ、ボーナスタイムで総合優勝をももぎとった。

初開催の2014年には、初日の10kmTTで優勝したテイラー・フィニー(BMCレーシング)がリードを守りきり総合優勝。スプリントステージ3つすべてをマルセル・キッテル(当時はジャイアント・シマノ所属)が制し、他を圧倒した。

今年のコース

今大会の全日程は、ジュメイラの海岸線を望むドバイ・インターナショナル・マリーン・クラブ(DMIC)からスタートする。4ステージのうち3ステージはほぼ平坦で、フィニッシュラインは集団スプリントで争われる可能性が大きい。第3ステージには昨年お目見えた最大勾配17%のハッタダム頂上ゴールが登場し、総合優勝争いのキーポイントとなる。

※ドバイ・ツアーでは、中間スプリントポイントを先頭で通過した3選手(3秒→2秒→1秒)、ステージで上位3位に入賞した選手(10秒→6秒→4秒)にタイム・ボーナスが与えられる。最終日のスプリントによって、前日の第3ステージ終了時点のタイム差が逆転される可能性も大いにあり、総合優勝の行方についても、最後の最後まで目が離せない争いになるだろう。

第1ステージ(2月3日)ドバイ・シリコン・オアシス・ステージ 179km
ドバイ・インターナショナル・マリーン・クラブ〜フジャイラ
(スプリント・ステージ)

アラブ首長国連邦は7つの首長国から構成されるが、ペルシャ湾(西海岸)に面するドバイ首長国から、内陸のシャールジャ首長国、ラアス・アル=ハイマ首長国を通り、オマーン湾(東海岸)に面するフジャイラ首長国に向かうステージ。近代的なドバイの市街地を離れたあとは、砂漠の景色が続く。後半にはハッタ山脈の近くを通過するため、残り40km地点にちょっとした上りがあるが、そこから沿岸に向けて下って行き、最終盤はフジャイラの6.6kmのサーキットを3周する。海沿いのサーキットでのスプリント争いは、かなり高速のものになるだろう。

第2ステージ(2月4日)ナキール・ステージ 187km
ドバイ・インターナショナル・マリーン・クラブ〜パーム・ジュメイラ
(スプリント・ステージ)

昨日と同じようにマリーン・クラブをスタートして一度砂漠に向かうが、そこから東海岸へは向かわず、8の字を描くようにしてドバイへと戻ってくる。ドバイ・マリーナのテクニカルな市街地コースを走り抜け、人工島パーム・ジュメイラへ。海に向かってまっすぐ進み、アトランティス・ザ・パーム正面でのゴールとなる。昨大会の第2ステージと同一のゴールだが、昨年はエリア・ヴィヴィアーニ(チーム・スカイ)が集団スプリントを制している。

第3ステージ(2月5日)ザ・ウェスティン・ステージ 172km
ドバイ・インターナショナル・マリーン・クラブ〜ハッタ・ダム
(中級山岳ステージ)

ドバイを出発して砂漠を横断し、東方の山岳地帯へと向かうステージ。この日登場する3つの上りは、全てレース後半に集中している。最初の上りはゴール前35km地点に登場する。続く2番目の上り(最大勾配10%)は残り5.8km地点から。そして最後の難関、ハッタダムの頂上ゴール。ゴール1km手前から緩やかにのぼりはじめるが、ゴール前200mからフィニッシュラインに向け8%、10%と勾配がきつくなり、最大勾配は17%に至る。
ステージの長さは昨年より30kmほど短縮され、ゴール前18kmに全ての上りがつめこまれた昨年のステージより多少難易度が下がった印象だ。
昨年はアップヒルのパワースプリントをジョン・デゲンコルプ(ジャイアント・アルペシン)が制している。今年もルーラーや上りスプリントを得意とする選手に有利だが、各チームの戦略やアタックのタイミングによっては、パンチ力のある選手や独走力のある選手にチャンスが生まれる。

第4ステージ(2月6日)ビジネス・ベイ・ステージ 132km
ドバイ・インターナショナル・マリーン・クラブ〜フルジュ・ハリファ
(スプリント・ステージ)

ドバイツアー最終ステージは超高層ビル『ブルジュ・ハリファ』の足元にゴールする、スプリントステージ。第1回、第2回大会とコースのレイアウトはほぼ変わらず、最高地点まで828mと世界でいちばんの高さを誇る超高層ビルの前で、一昨年はマルセル・キッテル(当時はジャイアント・アルペシン、現エティックス・クイックステップ所属)、昨年はマーク・カヴェンディッシュ(当時はエティックス・クイックステップ、現ディメンションデータ所属)が集団スプリントを制した。

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