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サイクル ロードレース コラム 2017年7月10日

【ツール・ド・フランス2017 第9ステージ結果速報】12選手が離脱した混乱のクイーンステージはメカトラ状態のウランがツール初勝利!

ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部
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写真:終盤に独走したワレン・バルギルは敢闘賞を獲得

ツール初登場の超級コル・ド・ラ・ビシュ、3回目の登場の超級グラン・コロンビエ、最後の激坂モン・デュ・シャ(超級)を含む7つの峠、獲得標高4600mのクイーンステージ。休息日を前に、ナンテュアからシャンベリーまで181.5kmを登っては下る試練の1日。

ゼロキロアタックで飛びたしたのはティム・ウェレンス(ロット・ソウダル)、2級山岳を登り始めるとティボ・ピノ(エフデジ)がジョイント、山岳ポイントもピノが獲得。下りで集団落車が起こりマヌエーレ・モーリ(UAEチームエミレーツ)ロベルト・ヘーシンク(チーム ロットNL・ユンボ)がそのままリタイア。

その後もピノやトーマス・デヘント(ロット・ソウダル)が山岳ポイントを獲得しながら39選手での先頭集団が超級コル・ド・ラ・ビシュを登り始める。メイン集団は3分20秒後ろからルーク・ロウ、クリスティアン・クネース、ミケル・ランダ、ミケル・ニエベ、ミカル・クヴィアトコウスキーらチーム スカイがタイム差5分程度で登る。山頂手前でピエール・ローラン(キャノンデール・ドラパック プロフェッショナル サイクリングチーム)がアタック、プリモシュ・ログリッチェ(チーム ロットNL・ユンボ)がカウンターで飛び出しそのまま先頭通過で下りへ。

アレクセイ・ルツェンコ、バーフティヤール・コージャタイエフ(共にアスタナ プロチーム)、ヘスス・エラダ(モヴィスター チーム)がラ・ビシュ峠の下りで落車、同じ場所でラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ)とゲラント・トーマス(チーム スカイ)も落車しトーマスは鎖骨骨折でリタイア。マイカはゴールしたものの重度の打撲があり休息日を経て第10ステージをスタートするかどうか判断するとのこと。

地元チームのアージェードゥゼール・ラ・モンディアルのメンバー、アレクシス・ヴュイエルモー、ヤン・バークランツ、アクセル・ドモンらが滑るようにラ・ビシュ峠を下り先頭で超級グラン・コロンビエへ。ワレン・バルギル(チームサンウェブ)、ハリンソン・パンタノ(トレック・セガフレード)、ティシュ・ビノート(ロット・ソウダル)、パヴェル・ポランスキー(ボーラ・ハンスグローエ)も後へ続く。バルギルとビノートが抜け出し、バルギルが超級山岳を先頭通過、再び長い下りへ入る。

12人の先頭集団で中間スプリントポイントをマイケル・マシューズ(チームサンウェブ)が先頭で通過し20ポイントを獲得、メイン集団とのタイム差は3分半。バークランツとトニー・ギャロパン(ロット・ソウダル)の2人が抜け出しそのまま4級山岳ポイントを通過、最後の超級モン・デュ・シャで30秒後ろから7選手が追走する。バークランツが脱落してギャロパンが独走状態に入った頃、メイン集団ではフルームにメカトラが起こりチームカーを呼んだ瞬間にファビオ・アル(アスタナ プロチーム)がアタック、ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム)やリッチー・ポート(ビーエムシー レーシングチーム)が追走したものの、すぐに踏むのをやめた。

ギャロパンにバークランツ、バルギル、バウク・モレマ(トレック・セガフレード)が追いつくとバルギルがそのままカウンターアタックで先頭へ。チーム スカイはアシストの数を減らし、ラスト28kmでアルベルト・コンタドール(トレック・セガフレード)が失速。コンタドールはこの日4分19秒遅れで総合順位も12位まで落とした。ポートの再三のアタックでマイヨジョーヌ・グループはみるみる人数を減らしフルームのカウンターでキンタナとアルが遅れ始めた。

超級山頂をバルギルが先頭通でマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュを獲得すると30秒後にフルーム、ポート、ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)、リゴベルト・ウラン(キャノンデール・ドラパック プロフェッショナル サイクリングチーム)、ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム)、ダニエル・マーティン(クイックステップフロアーズ)らのグループが通過。下りでポートが宙を舞い骨盤と右鎖骨を骨折、そのまま救急車で搬送された。

バルギルに敢闘賞が送られ、バルデが追いつきラスト11kmでアタック。20秒差をフルーム、アル、フグルサング、バルギル、ディレイラーの故障で変速できない状態のウランが追う。残り2kmでバルデを吸収すると6人でゴールへとなだれ込む。最後のカーブを曲がりフグルサングがスプリントを開始するとウランが番手、ラスト200mでバルデとバルギルも踏みしめるもウランがツールステージ初勝利を手にした。また、フルーム以外の総合勢は大幅に順位を変えた。

体調不良のアルノー・デマール(エフデジ)やそのアシストたち、マーク・レンショー(チーム ディメンションデータ)、マッテオ・トレンティン(クイックステップフロアーズ)、ユライ・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)がタイムアウトで今大会を去ることとなった。

「自分が勝ったかどうかはわからなかった。この複雑なステージで勝利できたことはとても嬉しい、チームにとっても素晴らしい日になった」(ウラン勝利後インタビュー)

第9ステージ結果

1 リゴベルト・ウラン(キャノンデール・ドラパック プロフェッショナル サイクリングチーム/コロンビア)in 05h 07'22''
2 ワレン・バルギル(チームサンウェブ/フランス)at 00'00''
3 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 00'00''
4 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 00'00''
5 ファビオ・アル(アスタナ プロチーム/イタリア)at 00'00''
6 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)at 00'00''
7 ジョージ・ベネット(チーム ロットNL・ユンボ/ニュージーランド)at 01'15''
8 ミケル・ランダ(チーム スカイ/スペイン)at 01'15''
9 ダニエル・マーティン(クイックステップフロアーズ/アイルランド)at 01'15''
10 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 01'15''
・・・
11 サイモン・イェーツ(オリカ・スコット/イギリス)at 01'15''
14 ルイ・メインチェス(UAEチームエミレーツ/南アフリカ)at 03'32''
15 ピエール・ラトゥール(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 04'19''
20 アルベルト・コンタドール(トレック・セガフレード/スペイン)at 04'19''
97 新城 幸也(バーレーン・メリダ/日本)at 27'10''

個人総合順位

1 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)in 38h 26'28''
2 ファビオ・アル(アスタナ プロチーム/イタリア)at 00'18''
3 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 00'51''
4 リゴベルト・ウラン(キャノンデール・ドラパック プロフェッショナル サイクリングチーム/コロンビア)at 00'55''
5 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)at 01'37''
6 ダニエル・マーティン(クイックステップフロアーズ/アイルランド)at 01'44''
7 サイモン・イェーツ(オリカ・スコット/イギリス)at 02'02''
8 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 02'13''
9 ミケル・ランダ(チーム スカイ/スペイン)at 03'06''
10 ジョージ・ベネット(チーム ロットNL・ユンボ/ニュージーランド)at 03'53''
・・・
11 ルイ・メインチェス(UAEチームエミレーツ/南アフリカ)at 05'00''
12 アルベルト・コンタドール(トレック・セガフレード/スペイン)at 05'15''
13 ピエール・ラトゥール(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 05'30''
43 ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)at 37'26''
117 新城 幸也(バーレーン・メリダ/日本)at 01h 12'54''

第9ステージのリタイア

168 ヨス・ファンエムデン(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)
161 ロベルト・ヘーシンク(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)
118 ユライ・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)タイムアウト
108 マッテオ・トレンティン(クイックステップフロアーズ/イタリア)タイムアウト
97 マーク・レンショー(チーム ディメンションデータ/オーストラリア)タイムアウト
75 イグナタス・コノヴァロヴァス(エフデジ/リトアニア)タイムアウト
74 ジャコポ・グアルニエーリ(エフデジ/イタリア)タイムアウト
73 ミカエル・ドラージュ(エフデジ/フランス)タイムアウト
71 アルノー・デマール(エフデジ/フランス)タイムアウト
67 マヌエーレ・モーリ(UAEチームエミレーツ/イタリア)
41 リッチー・ポート(ビーエムシー レーシングチーム/オーストラリア)
9 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)

ポイント賞

1 マルセル・キッテル(クイックステップフロアーズ/ドイツ)212 pts
2 マイケル・マシューズ(チームサンウェブ/オーストラリア)160 pts
3 アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/ドイツ)130 pts

山岳賞

1 ワレン・バルギル(チームサンウェブ/フランス)60 pts
2 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ロットNL・ユンボ/スロベニア)30 pts
3 アレクシス・ヴュイエルモー(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)27 pts

新人賞

1 サイモン・イェーツ(オリカ・スコット/イギリス)in 38h 28'30''
2 ルイ・メインチェス(UAEチームエミレーツ/南アフリカ)at 02'58''
3 ピエール・ラトゥール(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 03'28''

チーム総合順位

1 チーム スカイ(イギリス)in 115h 25'25''
2 アージェードゥゼール・ラ・モンディアル(フランス)at 07'12''
3 アスタナ プロチーム(カザフスタン)at 26'17''

敢闘賞

143 ワレン・バルギル(チームサンウェブ/フランス)

J SPORTS編集部

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