マルセル・キッテルの快進撃にライバルたちも脱帽

マルセル・キッテル（クイックステップフロアーズ）が第10ステージで今ツール4勝目を挙げ、マイヨ・ヴェール獲得が徐々に確実なものになっている一方で、ライバルのスプリンターたちはキッテルの強さに脱帽の様子だ。

アンドレ・グライペル（ロット・ソウダル）は自身のツイッターで、チームメイトの働きに感謝の意を表すとともに、自身のパフォーマンスの不甲斐なさを悔いた。

「ロット・ソウダルの献身的な働きに感謝。自分のパフォーマンスが情けない。おめでとう、マルセル・キッテル。」（グライペルのツイッターより）

他のライバルたちもキッテルの攻略法は見つかっていないようだ。各選手のコメントは以下の通り。

■ディラン・フルーネウェーヘン（チーム ロットNL・ユンボ）：ステージ3位
「彼が言ってた通り最後の1キロのポジションは悪かった。でも彼の加速力は先行したダニエル・マクレイを抜くのには十分だったね。最後のカーブで僕は多分14位ぐらいのかなり後ろの位置にいて、理想のポジションではなかった。でもキッテルはもっと後ろにいたのに1位でゴールしたんだ」

「チームのサポートには感謝している。今ツールで一番の結果だったけど、3位になるためではなく、ステージ勝利のためにスプリントをしている。キッテルのミスにつけこむというのが、我々が勝てる唯一の方法だと思うよ」

■ダニエル・マクレイ（フォルトゥネオ・オスカロ）：ステージ7位
「レース終盤に訪れた複数のスプリント機会において、（スプリントをかけることを）躊躇してしまった。その機会を（スプリントの機会を）待ちすぎてしまった。それもあって、最後の350メートルになったタイミングでスプリングをかけたが、その考え（スプリントのタイミング）は結果早すぎたね。最初とても良い感じでスプリントに入れ、途中キッテルを抜けたことで期待もしたが、最後の最後にはキッテルの爆発力にやられてしまったよ」

■アレクサンドル・クリストフ（チーム カチューシャ・アルペシン）：ステージ5位
「僕はすごくいいポジションにいた。ローランズ（ロット・ソウダル）が僕たちの前を走っていて、僕の前にはマルコ・ハラー（チーム カチューシャ・アルペシン）がいた。最後のストレートの手前でローランズが不運にもカーブをミスしてしまい、かなり遅れをとってしまった。そこから加速したけど、残り200メートルあたりで、他の選手がすごいスピードで僕らを抜いていった。最後はなんとか同じスピードに達したけど、遅すぎたんだ」

引用：http://www.cyclingnews.com/news/rival-sprinters-bow-to-kittels-tour-de-france-dominance/

翻訳協力者：坂田裕希/家徳悠介

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