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ダニエル・マーティン(クイックステップフロアーズ)は、普段とても爆発力のある脚を武器にしており、それを活かしてこれまで傾斜がきつい様々な山岳コースで活躍してきた。
その為、第12ステージ最後に待ち構える20度の上り坂で、フィニッシュまで残り250メートルを切った時、ダニエル・マーティンにとってステージ優勝に向けた最高の舞台が整っていた。但し、本ステージでの結果は違った。彼は総合リーダーとなったファビオ・アル(アスタナプロチーム)、本ステージ優勝者のロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)、等に遅れて6位でフィニッシュした。
同ステージ後、マーティンは記者に第9ステージで発生したクラッシュで負った怪我が、今も影響を及ぼしていることを語った。
「今日のステージで分かったと思うが、僕は本来の僕でなかった。僕はサドルから降りることすら正しくできていない。当然スプリントも通常通りできない。残り400メートルになって、その状態に今自分があることがより鮮明になったよ。だから最後は最大限の力を振り絞って走る事だけを考えていたよ。ただ、フィニッシュラインまでの距離がなかなか縮まらなかったね」
第9ステージでのクラッシュ後、マーティンは深刻な腰痛に悩まされていると語っている。マーティンはチームドクターと多くの時間を過ごし、その痛みを軽減するべく努力している。
「僕は(第9ステージ後)30分位トップから離されると思っていた。だから(その後のステージで)身体の調子が思ったよりも軽く、脚が順調に回り始めた時、とても驚いたよ。一方、このステージはとてもきつかったね。ステージ終盤では、他の選手達もが皆体力切れしているのが分かったよ。これまでの12日間でとても多くの距離を走ってきたからね」
そして、最後に以下のコメントを残した。
「僕はあの様な小さなクラッシュには負けないよ “I’m not going to let that little crash defeat me” 」
引用:http://www.velonews.com/2017/07/tour-de-france/injured-dan-martin-climbs-up-tour-gc_443676
翻訳協力者:坂田裕希/家徳悠介
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