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モヴィスターチーム所属のナイロ・キンタナは、残念な結果となったツール1週目と比べ、2週目序盤はとてもよい巻き返しを起こしていた。但し、最後の第15ステージおいて、自分の順位に大きなブレーキをかけてしまった。
ツールも残すところあと1週間(6ステージ)となったが、キンタナは現在トップから6分16秒遅れの11位と、これまでの彼にしては珍しく低い位置につけている。今後のステージで何かのミラクルが起きない限り、キンタナが表彰台に上る可能性は極めて低いといえる。尚、彼がツールで表彰台を逃したことはこれまで一度もない。
「日曜日の様なステージ結果の場合、どうしても後味が悪い感覚になってしまう。良くないし、全くもって美しくない。これらの辛さを経験するのはとても難しいし、それを乗り越えるのもとても難しい。ただ、それらの結果を受け入れなくてはならない。その上で、トップと可能な限り近い位置でフィニッシュする必要がある」
「僕たちは、これまでの全グランツールで上位フィニッシュをすることに慣れすぎてしまった。ただ、これも人生だ。レースに伴う敗北や痛みを、自分が優勝した際と同じくらい謙虚な気持ちで受け入れる必要がある。勝つことに慣れている身としては、競争する相手と比べ自分が常に優位ないしはパーであると認識しているため、自分自身に勝つ強さが足らないと認めることはとても難しい。但し、僕は本ツールでの自分の走りについては冷静であり続けている。僕は優勝するのに必要な分だけ、全力で取り組んできたからね」
また、一部の識者が、ジロ・デ・イタリアに参戦したことが、本ツールでの結果に繋がっているのではと、キンタナ及びチームを指摘していることに対しては「僕はそういった批判には耳を傾けない様にしている。(批判している)彼らは、バイクの上で苦戦することがどれだけ辛いことなのか、また成功を収めるためにどれだけ犠牲を払ってきたかを知らないからね」と述べている。
最後、今後のレースについて聞かれると、力強く締めくくった。
「僕たちは最後の1週間で輝ける様に頑張るよ。ただ、先ずは僕たちの脚がどの様な状態にあるか理解する必要がある。特に昨日(第15ステージ)の様な敗北をした後だから。僕たちはツールを最高の形で終え、その後のレースに繋げていきたいと思う。僕たちのシーズンは本ツール後も続くしね」
引用:http://www.cyclingnews.com/news/quintana-you-have-to-accept-defeat-with-the-same-humility-as-victory
翻訳協力者:坂田裕希/家徳悠介
J SPORTS 編集部
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