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【ツール・ド・フランス2017 第16ステージ結果速報】横風吹き荒れたステージ、スプリント勝負はマシューズ!分断で遅れた総合勢は3選手
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部写真:横風の中、斜め隊列で走るチームサンウェブの面々
ル・ピュイ=アン=ヴレーを出発し中央山塊2つの山岳ポイントを登り、後半は名物の地方風ミストラルを耐えながら165km先のロマン=シュル=イゼールへ向かうステージ。
フィリップ・ジルベール(クイックステップフロアーズ)を欠く174選手がアクチュアルスタートを切ると熾烈なアタック合戦が繰り広げられた。ファーストアタックが飛び出したあと、続々と追走が出ては吸収を繰り返し、めまぐるしく先頭グループはメンバーを入れ替えた。シルヴァン・シャヴァネル(ディレクトエネルジー)、トーマス・デヘント(ロット・ソウダル)らの先頭グループに追走が追いつき、23選手で最初の3級山岳登坂開始。
メイン集団も同じペースで登りタイム差が数秒まで縮まると先頭でシャバネルがペースアップ、集団も合わせてペースをあげると後方が分断、マイヨ・ヴェール着用のマルセル・キッテル(クイックステップフロアーズ)らが取り残された。デヘントが3級山岳ポイントを先頭通過、5選手での逃げグループの数秒後に20選手程度の追走グループが、メイン集団もすぐあとに続く。
追走グループは吸収され5人の逃げが30秒程度先行する中、キッテルのポイント獲得チャンスを潰したいポイント賞2位につけているマイケル・マシューズ擁するチームサンウェブがメイン集団のペースアップをはかる。残り距離124kmでシャバネル以外の逃げを吸収、この日敢闘賞獲得のシャバネルもその4km後に吸収された。キッテルグループは1分のタイム差が縮まらない。
4級山岳ポイントをワレン・バルギル(チームサンウェブ)が先頭通過、タイム差がじわじわと広がるキッテルグループから、集団スプリント勝負に参加希望のナセル・ブアニ(コフィディス、ソリュシオンクレディ)が飛び出しチームメイトのジュリアン・シモン、ニコラ・エデ、シリル・ルモワンヌの力を借り50分かけてメイン集団合流に成功。また、総合成績12位につけていたジョージ・ベネット(チーム ロットNL・ユンボ)がリタイア、追いつくことを諦めたキッテルグループはタイム差が広がり始め、最終的に16分遅れでフィニッシュした。
向かい風、追い風と先頭で風を受けながらチームサンウェブがメイン集団を牽引。中間スプリントポイントをマシューズが先頭通過。ラスト17kmのミストラル地帯へチーム スカイが先頭でトレインを組んで突入、2015年ITTチャンピオンのヴァシル・キリエンカが牽引すると集団は縦一列棒状へ。最初にファビオ・アル(アスタナ プロチーム)が分断しかけ、後方ではハリンソン・パンタノ(トレック・セガフレード)が落車、アクセル・ドモン(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)が巻き込まれた。残り距離14km、先頭ではアルが無事に復帰し30人程度のグループが加速し続け、切り離しに成功。ダニエル・マーティン(クイックステップフロアーズ)、アルベルト・コンタドール(トレック・セガフレード)、ルイ・メインチェス(UAEチームエミレーツ)が乗りそこねた。
スプリンターではアンドレ・グライペル(ロット・ソウダル)やアレクサンドル・クリストフ(チーム カチューシャ・アルペシン)、ブアニが後続に取り残され、先頭グループへのジョイントを試みるも30秒差が縮まらない。残り距離3kmでもまだ30秒の差があり、コンタドールとは1分10秒の差がついた。ラスト1.8kmでダニエーレ・ベンナーティ(モヴィスター チーム)がアタックするも残り600mで吸収。フレフ・ヴァンアーヴェルマート(ビーエムシー レーシングチーム)がカーブを利用しロングスプリントを開始、その後ろにマシューズ、ジョン・デゲンコルブ(トレック・セガフレード)、エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(チーム ディメンションデータ)が続く。マシューズが残り200mで飛び出すとそのまま1番でフィニッシュラインを越えた。今大会2勝目、ツール通算3勝目をあげた。またこのステージで50ポイント獲得し、ポイント賞首位のキッテルに29ポイント差まで詰めることに成功している。
総合勢ではマーティンが総合タイム51秒を失い順位を5位から7位へ下げ、メインチェスは順位変わらず51秒、コンタドールは1分33秒失い順位を10位から11位に落とした。
「2勝目をあげただなんて信じられない、まだ実感がわかないよ。キッテルが遅れてると聞いて挑戦したんだ、チームが素晴らしい働きをしてくれた」(マシューズ勝利後インタビュー)
第16ステージ結果
1 マイケル・マシューズ(チームサンウェブ/オーストラリア)in 03h 38'15''
2 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(チーム ディメンションデータ/ノルウェー)at 00'00''
3 ジョン・デゲンコルブ(トレック・セガフレード/ドイツ)at 00'00''
4 フレフ・ヴァンアーヴェルマート(ビーエムシー レーシングチーム/ベルギー)at 00'00''
5 クリストフ・ラポルテ(コフィディス、ソリュシオンクレディ/フランス)at 00'00''
6 イェンス・ケウケレール(オリカ・スコット/ベルギー)at 00'00''
7 トニー・ギャロパン(ロット・ソウダル/フランス)at 00'00''
8 ティシュ・ビノート(ロット・ソウダル/ベルギー)at 00'00''
9 マチェイ・ボドナール(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)at 00'00''
10 ロマン・アルディ(チームフォルテュネオ・オスカロ/フランス)at 00'00''
・・・
12 リゴベルト・ウラン(キャノンデール・ドラパック プロフェッショナル サイクリングチーム/コロンビア)at 00'00''
13 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 00'00''
14 サイモン・イェーツ(オリカ・スコット/イギリス)at 00'00''
15 ミケル・ランダ(チーム スカイ/スペイン)at 00'00''
16 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 00'00''
17 ダミアーノ・カルーゾ(ビーエムシー レーシングチーム/イタリア)at 00'00''
18 ファビオ・アル(アスタナ プロチーム/イタリア)at 00'00''
19 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 00'00''
29 ルイ・メインチェス(UAEチームエミレーツ/南アフリカ)at 00'51''
30 ピエール・ラトゥール(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 00'51''
31 ダニエル・マーティン(クイックステップフロアーズ/アイルランド)at 00'51''
45 新城 幸也(バーレーン・メリダ/日本)at 1'33''
46 アルベルト・コンタドール(トレック・セガフレード/スペイン)at 01'33''
個人総合順位
1 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)in 68h 18'36''
2 ファビオ・アル(アスタナ プロチーム/イタリア)at 00'18''
3 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 00'23''
4 リゴベルト・ウラン(キャノンデール・ドラパック プロフェッショナル サイクリングチーム/コロンビア)at 00'29''
5 ミケル・ランダ(チーム スカイ/スペイン)at 01'17''
6 サイモン・イェーツ(オリカ・スコット/イギリス)at 02'02''
7 ダニエル・マーティン(クイックステップフロアーズ/アイルランド)at 02'03''
8 ルイ・メインチェス(UAEチームエミレーツ/南アフリカ)at 06'00''
9 ダミアーノ・カルーゾ(ビーエムシー レーシングチーム/イタリア)at 06'05''
10 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 06'16''
・・・
11 アルベルト・コンタドール(トレック・セガフレード/スペイン)at 07'10''
12 ワレン・バルギル(チームサンウェブ/フランス)at 08'48''
14 ピエール・ラトゥール(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 14'32''
106 新城 幸也(バーレーン・メリダ/日本)at 02h 19'15''
ポイント賞
1 マルセル・キッテル(クイックステップフロアーズ/ドイツ)373 pts
2 マイケル・マシューズ(チームサンウェブ/オーストラリア)344 pts
3 アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/ドイツ)204 pts
山岳賞
1 ワレン・バルギル(チームサンウェブ/フランス)117 pts
2 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ロットNL・ユンボ/スロベニア)38 pts
3 トーマス・デヘント(ロット・ソウダル/ベルギー)38 pts
新人賞
1 サイモン・イェーツ(オリカ・スコット/イギリス)in 68h 20'38''
2 ルイ・メインチェス(UAEチームエミレーツ/南アフリカ)at 03'58''
3 ピエール・ラトゥール(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 12'30''
チーム総合順位
1 チーム スカイ(イギリス)in 205h 06'20''
2 アージェードゥゼール・ラ・モンディアル(フランス)at 10'07''
3 トレック・セガフレード(アメリカ)at 01h 03'43''
敢闘賞
174 シルヴァン・シャヴァネル(ディレクトエネルジー/フランス)
第16ステージのリタイア
162 ジョージ・ベネット(チーム ロットNL・ユンボ/ニュージーランド)
104 フィリップ・ジルベール(クイックステップフロアーズ/ベルギー)
J SPORTS 編集部
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