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サイクル ロードレース コラム 2017年6月14日

【ツールに恋して~珠玉のストーリー21選~】3大大会制覇の偉業男ヴィンチェンツォ・ニーバリ、2014年大会圧勝劇の舞台裏

ツールに恋して~珠玉のストーリー21選~ by 山口 和幸
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優勝争いのキーとなったのは「北の地獄」と呼ばれる石畳区間を走った第5ステージだ。前日に右手首を痛めていたフルームが2度も落車。手首を骨折してリタイアした。さらに石畳の難所でニーバリがアシストとともにアタックし、もう一人の優勝候補アルベルト・コンタドールに大差をつけた。結果的にはこれがコンタドールにプレッシャーを与えることになり、第10ステージの右足骨折でコンタドールも消えていった。

結果的に総合2位に7分以上をつける圧勝だったが、全区間でニーバリにブレーキがなかったこと、そしてアスタナチームの総合力が抜群に高かったことが要因だ。アスタナはすべてのアタックに対して大逃げを容認することがなく、メイン集団の先頭に立ってコントロールした。山岳の上りでもジロ・デ・イタリア優勝経験のあるミケーレ・スカルポーニらがけん引役を務めた。

【追悼コラム】スカルポーニを悲劇が襲う。夢半ばで、突然の別れ

だからニーバリは勝負どころの山岳で温存したパワーを発揮するだけでよかった。ニーバリがアタックしても、総合2位ねらいの選手は追走せず。結果的に、山岳では1日だけコンタドールに3秒負けたが、あとはライバルとのタイム差を広げるばかりだった。

代替画像

山口 和幸

ツール・ド・フランス取材歴25年のスポーツジャーナリスト。自転車をはじめ、卓球・陸上・ボート競技などを追い、日刊スポーツ、東京中日スポーツ、Number、Tarzan、YAHOO!ニュースなどで執筆。日本国内で行われる自転車の国際大会では広報を歴任。著書に『シマノ~世界を制した自転車パーツ~堺の町工場が世界標準となるまで』(光文社)。2013年6月18日に講談社現代新書『ツール・ド・フランス』を上梓。青山学院大学文学部フランス文学科卒。

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