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注)ブエルタ・ア・エスパーニャ2018への出場選手に関する情報は随時発表さているため、記載情報に一部遅れが生じている場合がございます。予めご了承ください。
スピードスケートと自転車を並立するオランダのチームで、自転車チームはこれまでのラボバンクやベルキンを継承する。かつてはウィルコ・ケルデルマンやバウケ・モレマが所属していたが、他チームにエース格として引き抜かれて移籍していった。今季はスプリンターのディラン・フルーネウェーヘン、クライマーのスティーブン・クルイスウエイク、タイムトライアルや一発アタックに強さを発揮するプリモシュ・ログリッチェがチームの主力となった。
クルイスウエイクは2016ジロ・デ・イタリアでマリアローザを5日間着用して、大会終盤まで優勝争いに加わった実績がある。グランツールすべてで結果を残すことが目標で、今季はそのジロ・デ・イタリアをパスして、ツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャを連戦していく考えだ。まずはツール・ド・フランスで6分08秒遅れの総合5位とこれまでにない成績を修めることに成功。山岳の要素が強いブエルタ・ア・エスパーニャではさらにその上をねらっていくはずだ。
クルイスウエイクと同じオランダ選手で、ブエルタ・ア・エスパーニャ6回出場のステフ・クレメント、同じく5回出場のブラム・タンキンクもレースをよく知り尽くしているので、ブエルタ・ア・エスパーニャでは頼もしいアシスト役となる。
そのクルイスウエイクを上回る成績、3分22秒遅れの総合4位でツール・ド・フランスをフィニッシュしたのがログリッチェ。シャンゼリゼで表彰台に上ったトーマス、デュムラン、フルームという長身選手に食らいつくシーンは見応えがあり、グランツールでのこれからの活躍が楽しみとなった。
グランツールになくてはならない存在のロベルト・ヘーシンクは、ブエルタ・ア・エスパーニャでも2008年に総合7位、2009年に6位、2012年に6位と好成績を連発。ただしヘーシンクが初優勝したのは2016年。フランスのオービスク峠にゴールした最難関の山岳ステージを制している。この日は15km地点で形成された41人の第1集団に加わり、最後は少人数の競り合いから抜け出して単独でゴールした。その5日前にもアタックして勝利を目指したが、モビスターのナイロ・キンタナにゴール手前で逆転されて金星を逃した。「次のチャンスをねらっていた」というヘーシンク。「こんな過酷なステージで勝てたのは素晴らしい」と語っていた。
平たんコースに強いと言われるオランダ勢が、山岳の要素が強いブエルタ・ア・エスパーニャで、そして気温40度超えの猛暑になりがちな過酷な舞台でどれだけの結果が残せるかに注目したい。
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山口 和幸
ツール・ド・フランス取材歴25年のスポーツジャーナリスト。自転車をはじめ、卓球・陸上・ボート競技などを追い、日刊スポーツ、東京中日スポーツ、Number、Tarzan、YAHOO!ニュースなどで執筆。日本国内で行われる自転車の国際大会では広報を歴任。著書に『シマノ~世界を制した自転車パーツ~堺の町工場が世界標準となるまで』(光文社)。2013年6月18日に講談社現代新書『ツール・ド・フランス』を上梓。青山学院大学文学部フランス文学科卒。
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