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注)ブエルタ・ア・エスパーニャ2018への出場選手に関する情報は随時発表さているため、記載情報に一部遅れが生じている場合がございます。予めご了承ください。
単に18番目の枠が開いているから……という理由で2016年にワールドチームに昇格させられた現チームは、2年連続ワールドツアーチームランキングでダントツの最下位に終わった。
1997年に誕生した史上初の南アフリカ籍ワールドチームの、存在意義は、「勝つこと」だけではない。むしろアフリカ大陸の子どもたちに「移動手段」である自転車を無料で贈り、就学・就業率を高めたい、というチャリティーの精神が根底には流れている。また所属30選手中、14人がアフリカ大陸出身選手であり、かの地での自転車競技の発展を後押ししていくのも大切な活動のひとつ。
そうは言っても成績が伴わないのは、チーム幹部の悩みの種。2015年ツールではスティーヴン・カミングスが象徴的な「ネルソン・マンデラ・デー」に区間勝利を手に入れ、2016年ツールはマーク・カヴェンディッシュが区間4勝と大活躍。昨季もジロとツールで区間1勝ずつを上げ、エドヴァルド・ボアッソンハーゲンが年間9勝と輝かしい走りを見せたものだが……2018年はとにかく勝利数が増えない。アフリカ大陸選手権のロード&個人タイムトライアルを含む「選手権」の成績を除くと、8月10日現在わずか4勝のみ。もちろんワールドツアーチームランキングも、いつもどおりに最下位を邁進中。
勝利数が伸びない原因のひとつは、エーススプリンターのカヴェンディッシュが、2月の落車で肩を痛めてしまったこと。3月にレース復帰も、やはり落車で肋骨を痛め、骨折を押して出場したミラノ~サンレモではさらに激しい落車の犠牲となってしまった。体調が万全に戻らぬままツールに参戦するも、大会半ばで制限時間アウトで失格に。不運続きにもめげず、カヴは8月中旬からレース活動を再開。シーズン後半に、チームのためにも、遅れを取り戻そうと誓う。
また来季のワールドツアー残留に向けて、8月1日の移籍解禁直後から、チームは積極的な強豪獲得に動いている。特に今季のアムステル覇者ヴァルグレン&2位クロイツィゲルとの契約を発表し、アルデンヌ系チームへの進化を予感させる。
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山口 和幸
ツール・ド・フランス取材歴25年のスポーツジャーナリスト。自転車をはじめ、卓球・陸上・ボート競技などを追い、日刊スポーツ、東京中日スポーツ、Number、Tarzan、YAHOO!ニュースなどで執筆。日本国内で行われる自転車の国際大会では広報を歴任。著書に『シマノ~世界を制した自転車パーツ~堺の町工場が世界標準となるまで』(光文社)。2013年6月18日に講談社現代新書『ツール・ド・フランス』を上梓。青山学院大学文学部フランス文学科卒。
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