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サイクル ロードレース コラム 2018年7月30日

【ツール・ド・フランス2018 第21ステージ結果速報】諦めずに努力すれば報われる、それを体現したゲラント・トーマスが個人総合優勝

ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部
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シャンゼリゼを制したのはアレクサンドル・クリストフ

シャンゼリゼを制したのはアレクサンドル・クリストフ

灼熱の21日間、3315kmのフランス一周の旅を締めくくる第21ステージはウイユからパリまでの116km。マイヨ・ジョーヌを纏うゲラント・トーマス(チーム スカイ)には黄色くペイントされた特別バイクを用意、チームメイトはバーテープやグローブ、ジャージの胸元部分チームロゴに黄色入れておめかし。山岳賞のジュリアン・アラフィリップ擁するクイックステップフロアーズもチームカーに赤い水玉をプラスしてこの日を迎えた。

0キロ地点を過ぎても最終日特有のパレードは続き、セーヌ川を渡りメゾンラフィット城を見ながらシャンパンで乾杯、記念撮影などが行われた。クリス・フルーム(チーム スカイ)もメイン集団を牽引し、遅くなり過ぎない速度でパリ市内へ。この日、引退を発表したシルヴァン・シャヴァネル(ディレクトエネルジー)が、シャンゼリゼに入ると単独で飛び出し、沿道から大声援と祝福を受けながら最初の周回を楽しんた。

シルヴァン・ディリエ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)、テイラー・フィニー(チームEFエデュケーションファースト・ドラパック・p/bキャノンデール)、ミヒャエル・シェアー(BMCレーシングチーム)、ダミアン・ゴーダン(ディレクトエネルジー)、ニルス・ポリッツ(チーム カチューシャ・アルペシン)、ギヨーム・ヴァンケイスブルク(ワンティ・グループゴペール)の6人が抜け出し先頭グループを形成、メイン集団は30秒後ろから追いかける。

グルパマ・エフデジ先頭でメイン集団がタイム差を詰めるのに苦労すること残り1周半、アラフィリップとケヴィン・ルダノワ(チーム フォルテュネオ・サムシック)がアタックするも不発に終わる。ルーカス・ポストルベルガー(ボーラ・ハンスグローエ)の牽引で逃げの6人を射程圏内に捉えた。

先頭グループからポリッツがアタックし、最終周回を知らせる鐘が鳴り響く中ほかの5人はメイン集団に吸収され、シャンゼリゼの登りを駆け上がる途中でポリッツを飲み込み、トレック・セガフレードが先頭でエトワール凱旋門のロータリーをこなし各チーム隊列を作りながら栄光のフィニッシュラインを目指す。

最後のオベリスクを曲がり残り距離2.5kmでマルコ・マルカート(UAEチームエミレーツ)が渾身のアタック、イヴ・ランパルト(クイックステップフロアーズ)とダニエル・オス(ボーラ・ハンスグローエ)がカウンターでそのままぬけだし黄金のジャンヌ・ダルク像を越え、ランパルトが独走で移動遊園地地帯を抜け、大きくリードした状態で再びシャンゼリゼへ。

追いかけるメイン集団はトレック・セガフレードの牽引で速度が上がり残り距離300mでランパルトを追い抜くとリードアウトされたジョン・デゲンコルブが発射、番手から飛び出したアレクサンドル・クリストフ(UAEチームエミレーツ)がアルノー・デマール(グルパマ・エフデジ)やクリストフ・ラポルテ(コフィディス、ソリュシオンクレディ)の追い上げを寄せ付けず、シャンゼリゼでの集団スプリントを制した。トーマスとフルームは肩を組んでのタイム差なしフィニッシュ。総合敢闘賞にはダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ)が選ばれている。

「シャンゼリゼで勝つことはずっと夢だった!凱旋門では後ろの方に位置してたけれどロベルト・フェラーリが引き上げてくれた、最後はデゲンコルブの後輪まで連れていってくれた、最適の場所でラスト20mでは勝利を確信できた」(クリストフ勝利後インタビュー)

「チーム全員が素晴らしかった、スタッフにもありがとう。マイヨ・ジョーヌ着ていることが信じられない。応援してくれたみんなにありがとうと伝えたい。子どもの頃に言われた、どんな時も諦めずに努力し続けること、それは報われる時がくる、それが今なんだ」(トーマス、表彰台スピーチ)

第21ステージ結果

1 アレクサンドル・クリストフ(UAEチームエミレーツ/ノルウェー)in 02h 46'36''
2 ジョン・デゲンコルブ(トレック・セガフレード/ドイツ)at 00'00''
3 アルノー・デマール(グルパマ・エフデジ/フランス)at 00'00''
4 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(チーム ディメンションデータ/ノルウェー)at 00'00''
5 クリストフ・ラポルテ(コフィディス、ソリュシオンクレディ/フランス)at 00'00''
6 マクシミリアーノ・リケーゼ(クイックステップフロアーズ/アルゼンチン)at 00'00''
7 ソンニ・コロブレッリ(バーレーン・メリダ/イタリア)at 00'00''
8 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)at 00'00''
9 アンドレア・パスクアロン(ワンティ・グループゴペール/イタリア)at 00'00''
10 ジャスパー・デブイスト(ロット・ソウダル/ベルギー)at 00'00''

個人総合順位

1 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)in 83h 17'13''
2 トム・デュムラン(チームサンウェブ/オランダ)at 01'51''
3 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 02'24''
4 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ロットNL・ユンボ/スロベニア)at 03'22''
5 ステフェン・クライスヴァイク(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)at 06'08''
6 ロメン・バルデ(AG2R/フランス)at 06'57''
7 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)at 07'37''
8 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)at 09'05''
9 イルヌール・ザカリン(チーム カチューシャ・アルペシン/ロシア)at 12'37''
10 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 14'18''

ポイント賞

1 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)477 pts
2 アレクサンドル・クリストフ(UAEチームエミレーツ/ノルウェー)246 pts
3 アルノー・デマール(グルパマ・エフデジ/フランス)203 pts

山岳賞

1 ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ/フランス)170 pts
2 ワレン・バルギル(チーム フォルテュネオ・サムシック/フランス)91 pts
3 ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)76 pts

新人賞

1 ピエール・ラトゥール(AG2R/フランス)in 83h 39'26''
2 エガン・ベルナル(チーム スカイ/コロンビア)at 05'39''
3 ギヨーム・マルタン(ワンティ・グループゴペール/フランス)at 22'05''

チーム総合順位

1 モヴィスター チーム(スペイン)250h 24'53''
2 バーレーン・メリダ(バーレーン)in at 12'33''
3 チーム スカイ(イギリス)at 31'14''

総合敢闘賞

91 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)

第21ステージのリタイア

なし

第21ステージ:ハイライト動画

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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