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サイクル ロードレース コラム 2018年7月29日

【ツール・ド・フランス2018 第20ステージ結果速報】現TT世界王者デュムランがステージ勝利、トーマスが総合首位、フルームは総合3位へ

ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部
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現TT世界王者トム・デュムランがステージ優勝!

2018年ツール・ド・フランスの総合優勝を決める最後の戦いは31kmの個人タイムトライアル、上位4人全員がTT巧者のため、順位が変動する可能性が残された。総合順位の低い順に1分半から2分間隔で1人ずつ出走する。

第1出走は初日の落車で肩甲骨骨折したローソン・クラドック(チームEFエデュケーションファースト・ドラパック・p/bキャノンデール)、47分34秒で最初のターゲットタイムとなった。路面が濡れておりスピードを出す選手があらわれない中、マイケル・ヘップバーン(ミッチェルトン・スコット)が42分15秒をマーク。マルク・ソレル(モヴィスター チーム)に1秒差で抜かれるまで、しばらくホットシートをキープした。

懸念されていた空模様も崩れず次第に路面も乾きはじめ、ソーレン・クラークアンデルセン(チームサンウェブ)が41分44秒、ミカル・クヴィアトコウスキー(SKY)の41分42秒と、次々に暫定1位を更新していく。総合11位ボブ・ユンゲルス(クイックステップフロアーズ)が好タイムを出すもクヴィアトコウスキーに2秒及ばず暫定2位。

総合7位のロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)42分49秒に対し、総合6位のミケル・ランダ(モヴィスター チーム)は44分03秒でフィニッシュ。それまでのタイム差は35秒だったため、総合順位が入れ替わっている。また、総合順位8位のイルヌール・ザカリン(チーム カチューシャ・アルペシン)も9位ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム)を逆転している。

総合4位のクリス・フルーム(チーム スカイ)が第1計測、第2計測のタイムを更新し40分54秒でフィニッシュ、堂々の暫定1位へと踊り出た。フルームの2分後に出走したプリモシュ・ログリッチェ(チーム ロットNL・ユンボ)は第1計測でフルームから30秒遅れ、第2計測では49秒、最終的に1分11秒遅れでフィニッシュし、総合順位3位の座をフルームに返上した。

現タイムトライアル世界チャンピオンのトム・デュムラン(チームサンウェブ)は第1計測、第2計測共にフルームから2秒遅れ、40分52秒でフィニッシュし暫定2位かと思われたが、のちにフルームのフィニッシュタイムに修正が入り、1秒差で暫定1位となった。

最終走者マイヨ・ジョーヌのゲラント・トーマス(チーム スカイ)は第1計測、第2計測を更新しながら進むも、デュムランから+14秒でフィニッシュ、この瞬間にトーマスの総合優勝が決まり、デュムランは自身3ツール勝目となる区間優勝、フルームは総合3位の表彰台へと返り咲いた。

「クレイジーだった、フィニッシュした時には1秒届かなかったと思ったから本当に驚いた。今朝はいろいろあってナーバスだったけど勝利できたことが本当に嬉しい」(デュムラン勝利後インタビュー)

「信じられない、総合優勝のことは考えてなくて...調子がよすぎてコーナーを攻めていったら監督から総合優先で安全に行けと言われペースを落とした。ほんとうに何と言っていいのかわからない」(トーマス、レース後インタビュー)

第20ステージ結果

1 トム・デュムラン(チームサンウェブ/オランダ)in 00h 40'52''
2 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 00'01''
3 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)at 00'14''
4 ミカル・クヴィアトコウスキー(チーム スカイ/ポーランド)at 00'50''
5 ソーレン・クラークアンデルセン(チームサンウェブ/デンマーク)at 00'51''
6 ボブ・ユンゲルス(クイックステップフロアーズ/ルクセンブルク)at 00'52''
7 イルヌール・ザカリン(チーム カチューシャ・アルペシン/ロシア)at 01'02''
8 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ロットNL・ユンボ/スロベニア)at 01'12''
9 マルク・ソレル(モヴィスター チーム/スペイン)at 01'22''
10 マイケル・ヘップバーン(ミッチェルトン・スコット/オーストラリア)at 01'23''

個人総合順位

1 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)in 80h 30'37''
2 トム・デュムラン(チームサンウェブ/オランダ)at 01'51''
3 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 02'24''
4 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ロットNL・ユンボ/スロベニア)at 03'22''
5 ステフェン・クライスヴァイク(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)at 06'08''
6 ロメン・バルデ(AG2R/フランス)at 06'57''
7 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)at 07'37''
8 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)at 09'05''
9 イルヌール・ザカリン(チーム カチューシャ・アルペシン/ロシア)at 12'37''
10 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 14'18''

ポイント賞

1 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)467 pts
2 アレクサンドル・クリストフ(UAEチームエミレーツ/ノルウェー)196 pts
3 アルノー・デマール(グルパマ・エフデジ/フランス)183 pts

山岳賞

1 ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ/フランス)170 pts
2 ワレン・バルギル(チーム フォルテュネオ・サムシック/フランス)91 pts
3 ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)76 pts

新人賞

1 ピエール・ラトゥール(AG2R/フランス)in 80h 52'50''
2 エガン・ベルナル(チーム スカイ/コロンビア)at 05'39''
3 ギヨーム・マルタン(ワンティ・グループゴペール/フランス)at 22'05''

チーム総合順位

1 モヴィスター チーム(スペイン)242h 05'05''
2 バーレーン・メリダ(バーレーン)in at 12'09''
3 チーム スカイ(イギリス)at 31'14''

第20ステージのリタイア

なし

第20ステージ:ハイライト動画

第21ステージ 7月29日 (日) 午後10:50~午前4:30 / J SPORTS 4 [区間] ウイユ ~ パリ・シャン=ゼリゼ 103km / 2018年大会最後のエスケープ

ステージ詳細

■コースの特徴
3週間かけて21ステージ、全長約3300km、25の峠を乗り越えてきたプロトンが、ついにパリへとたどり着く。フランス南西部でリラックスした夜を過ごした一行は、この日の朝、800kmもの距離を飛行機でひとっ飛び。夕方4時過ぎにパリ北西のウイユから、最後のステージへと走り出す。

すでに総合争いは全て終了し、山岳賞やスーパー敢闘賞の行方は決まっている。おなじみシャンゼリゼの周回コースに入るまでは、いわゆる「パレードラン」が続けられるはずだ。どの選手たちもリラックスした表情で、チームメートやライバルたちと語り合い、最後のひとときを満喫するに違いない。

近年はルーブル美術館の中庭やグランパレ内部を通過してきたツールのプロトンだが、今回は高級ブティックが立ち並ぶモンテーニュ通りからシャンゼリゼ大通りへ突入する。そして残り54.5km地点で1回目のフィニッシュラインを通過した直後から、最後のアタック合戦が勃発するはずだ。「世界で一番美しい」と評判の大通りの、石畳の上で、大観衆の声援を浴びながら2018年大会最後のエスケープが逃げる。もちろん世界で最も華やかで、世界で最も権威の高い大集団スプリントフィニッシュを勝ち取るために、スプリンターたちもチーム一丸で隊列を組み上げる。

全長約7kmの周回コースを全部で8回まわったら、この夏の戦いは全て幕を閉じる。次にツールのプロトンに会えるのは1年後。2019年6月29日の土曜日、ベルギーのブリュッセルから、また新たな物語が紡がれる。

■高低差図高低差図
J SPORTS編集部

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