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サイクル ロードレース コラム 2018年7月28日

ツール・ド・フランス2018 第19ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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19秒後に雪崩れ込んできた7人の集団内では、マイヨ・ジョーヌのトーマスがスプリントを制した。「積極的にレースを作った」ログリッチェとは対照的に、ひたすらデュムランから目を離さず、極めて守備的な走りを見せた。ただ終わりにボーナスタイムを6秒積み重ねることは忘れなかった。

「うん、僕らにとって最大の脅威は、デュムランだったから。ログリッチェもすごく強かったけど、むしろ彼の存在は、デュムランにプレッシャーをかける役割を果たしてくれた。だってデュムランは僕に対するアタックを狙いつつも、ログリッチェに対しての警戒も解くことができなかったからね。これは僕にとっては有利だった。常にデュムランの背後に控えて、彼にログリッチェとの差を詰める作業をやらせておいた」(ゲラント、公式記者会見より)

区間3位のボーナスタイムを取ったバルデや、望んでもいない敢闘賞を授与されたランダ、さらには7人の集団から12秒遅れで終えたザカリンは、失意を隠せなかった。ただしフィニッシュエリアで最も不機嫌な表情を見せたのは、デュムランだ。だって絶好調のトーマスはもちろん、苦しみ喘ぎながらも常にしがみついてきたフルームさえ突き放せなかった。なによりログリッチェの下りアタックに……どうにも納得できないようだ。

「今日はログリッチェが最強だったし、彼は飛ぶように下った。それは認める。でもログリッチェはオートバイの背後を利用して加速した。そして平地で僕を引きちぎった。阿保らしいよね。明日もきっと、彼には勝てないと思うよ」(デュムラン、フィニッシュ地インタビューより)

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