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【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
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やはりロットNLの、総合6位ステフェン・クライスヴァイクがさりげなく前へ飛び出したのは、今大会最終峠の超級オービスクの山道だった。その直後、マイヨ・ジョーヌや総合表彰台を懸けた、最後の直接対決が勃発する。残り34kmから、総合2位トム・デュムランが2度、強烈なアタックを打ったのだ。1発目で総合5位ナイロ・キンタナが脱落し――前日の落車で体を痛めていた――、2発目ではトーマスとログリッチェだけがぴたり張り付いた。一方で総合3位クリス・フルームは少し脱落しかけた。驚異の21歳エガン・ベルナルが、冷静にライバルたちの元まで引き上げた。
次に仕掛けたのはログリッチェだ。残り32km地点で力強い加速を切った。こちらも2度畳みかけた。1度目はフルームには真っ先に追いかけるだけの元気があったが、ほんの数百メートル先の2度目で、ディフェンディングチャンピオンは無残にも置き去りにされた。ただデュムランとトーマスだけが、危なげなくついてきた。
背後の存在などまるで気にならないかのように、ログリッチェは加速を続けた。少し先を行く先輩チームメートのクライスヴァイクに合流した後も、自らが積極的に引っ張った。ライバルに先頭交代なんて要求しなかった。ほぼ5kmにも渡って、驚異的な毅然さで、ひたすら前進した。
「総合表彰台のことなんて考えなかった。ただ区間勝利しか狙っていなかった」(ログリッチェ、公式記者会見より)
つまり総合で自らの16秒上を行くフルームからタイムを奪うだけでなく、むしろあらゆるすべてのライバルを突き放す必要があった。この時点で約45秒前を走るランダ集団に、追いつかねばならなかった。だからオービスク中腹の短い下りゾーンを利用して、改めてフルームが追いついてきたからといって、他人との駆け引きに明け暮れるつもりなどなかった。
「チームの目標は積極的にレースを作ること。僕らは常にステージ優勝を狙って走ってきた。そして今日、まさしくそんなレースができた。2人でアタックを何度も打った。プリモシュは上りで抜け出せなかったけれど、下りですごく上手くやった」(クライスヴァイク、フィニッシュ後インタビューより)
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