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サイクル ロードレース コラム 2018年7月28日

ツール・ド・フランス2018 第19ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ついに山頂まで2km、ランダやバルデの集団を捕らえた。吸収直前にはマイカが飛び出した。しかし、むしろロットNLが、またしても力強いアタックを試みる。今回もクライスヴァイク→ログリッチェの順に攻撃に転じた。

ログリッチェはこの時も迷いなく踏み続けた。厚い雲の上に突き出す山頂を越え、テクニカルなダウンヒルに入ると、霧の中を恐れず突き進んだ。すぐに、ほんの少しだけ、ライバルとの間に空白ができた。さらに残り8km地点の、市街地を貫くゾーンでペダルを数踏みすると、勢いはますます増した。

「こういったタイプの下りは、ほんのちょっとでも差がつくと、穴を埋めるのはひどく難しくなる。僕が下り始めた時、すぐに小さな差をつけられた。だから努力を続けた。しかも残り5kmでタイム差が10秒に開いたと無線で知らされたから、ラインまで全力を振り絞ったんだ」(ログリッチェ、公式記者会見より)

得意のタイムトライアルポジションを崩し、ようやく脚を緩めたのは、フィニッシュラインのわずか20m手前だった。それから両腕を悠々と天に上げた。表彰台では得意のテレマークポーズを披露した元スキージャンパーは、1年前の夏には、スロベニア人として史上初めてツールの区間勝利を手に入れた。今年はスロベニア人として史上初のツール表彰台へと王手をかけた。後続集団をペダルで19秒突き放し、もちろん区間首位のご褒美であるボーナスタイム10秒を収集。つまりフルームに対する16秒の遅れを、13秒リードへとひっくり返した。しかも総合2位デュムランとの差も19秒に詰めた!

「チームは素晴らしい仕事をしてくれたし、最後には最高の結末を迎えられた。明日は表彰台のことは考えない。自分のことだけに集中する。ただ自分自身を誇りに思えるような、そんなタイムトライアルの走りを実現したい。その結果にまつわる数字にはこだわらない。だって今日の結果だけで、僕のツールはすでに大成功なんだから」(ログリッチェ、公式記者会見より)

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