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【ツール・ド・フランス2018 第18ステージ結果速報】フレンチスプリンターのアルノー・デマール区間優勝!集団ゴールの総合勢は変動なし
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部ハードだった65kmの超短距離決戦を終え、146人がトリ=シュル=バイーズから171km先のポーを目指す平坦ステージ。アクチュアルスタートのあと、トマ・ブダ(ディレクトエネルジー)、マシュー・ヘイマン、この日の敢闘賞ルーク・ダーブリッジ(共にミッチェルトン・スコット)、ニキ・テルプストラ(クイックステップフロアーズ)、ギヨーム・ヴァンケイスブルク(ワンティ・グループゴペール)の5選手が抜け出し、逃げに乗りたいチームがメイン集団から次々と飛び出したため、最初の1時間は平均時速48.8km/hのハイスピードでレースは進んだ。
4級山岳ポイントをテルプストラが、中間スプリントポイントはヴァンケイスブルクが先頭通過、メイン集団とのタイム差は最大で2分21秒。ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム)やアダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット)が落車しキンタナが左腕を負傷、集団に戻ったあとで治療を行った。
2度目の4級山岳ポイントをヴァンケイスブルクが先頭通過、その直前にメイン集団からサイモン・クラーク(チームEFエデュケーションファースト・ドラパック・p/bキャノンデール)がアタック、メイン集団が一気に加速しゴール手前16kmで先頭グループを吸収、各チーム互いに逃げを出さない構えでゴールスプリントへの準備に入った。
アルノー・デマール擁するグルパマ・エフデジが隊列を組んで残り距離を詰める、メイン集団は縦一列棒状に伸びきって長い下りを滑り下りていく。懸念された横風の影響もなく、広い道幅をいっぱいに使い、クリストフ・ラポルテのコフィディス、ソリュシオンクレディ、ジョン・デゲンコルブのトレック・セガフレードなどのチームが位置どり争いに動く。残り距離3kmまではスプリンター不在のチーム スカイも参加して、時速60km/h近い速度でマークス・ブルグハート(ボーラ・ハンスグローエ)の牽引でポーの街中へ突入。
大きなラウンダバウトを幾つかやり過ごし、人数が絞られた状態でチームEFエデュケーションファースト・ドラパック・p/bキャノンデールが先頭でフラムルージュを抜け、コフィディス、ソリュシオンクレディ、トレック・セガフレードと先頭が次々と代わりながら加速し、残り距離200mジャコポ・グアルニエーリ(グルパマ・エフデジ)のリードアウトで発射したデマールが番手のラポルテの追随を許さず区間勝利を手にした、自身ツール通算2勝目。また、総合勢はタイム差なしの集団ゴールをしている。
「大きな勝利だ!山岳ステージで過ごした困難な時間はすべて区間優勝だけを考えて乗り越えた、チームメイトのおかげで完璧なスプリントができた、チーム全員の勝利だ」(デマール勝利後インタビュー)
第18ステージ結果
1 アルノー・デマール(グルパマ・エフデジ/フランス)in 03h 46'50''
2 クリストフ・ラポルテ(コフィディス、ソリュシオンクレディ/フランス)at 00'00''
3 アレクサンドル・クリストフ(UAEチームエミレーツ/ノルウェー)at 00'00''
4 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(チーム ディメンションデータ/ノルウェー)at 00'00''
5 ソンニ・コロブレッリ(バーレーン・メリダ/イタリア)at 00'00''
6 マクシミリアーノ・リケーゼ(クイックステップフロアーズ/アルゼンチン)at 00'00''
7 ジョン・デゲンコルブ(トレック・セガフレード/ドイツ)at 00'00''
8 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)at 00'00''
9 テイラー・フィニー(チームEF・ドラパック/アメリカ)at 00'00''
10 ティモティ・デュポン(ワンティ・グループゴペール/ベルギー)at 00'00''
個人総合順位
1 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)in 74h 21'01''
2 トム・デュムラン(チームサンウェブ/オランダ)at 01'59''
3 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 02'31''
4 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ロットNL・ユンボ/スロベニア)at 02'47''
5 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 03'30''
6 ステフェン・クライスヴァイク(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)at 04'19''
7 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)at 04'34''
8 ロメン・バルデ(AG2R/フランス)at 05'13''
9 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)at 06'33''
10 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)at 09'31''
・・・
11 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 11'25''
12 イルヌール・ザカリン(チーム カチューシャ・アルペシン/ロシア)at 11'31''
13 ボブ・ユンゲルス(クイックステップフロアーズ/ルクセンブルク)at 14'20''
ポイント賞
1 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)467 pts
2 アレクサンドル・クリストフ(UAEチームエミレーツ/ノルウェー)196 pts
3 アルノー・デマール(グルパマ・エフデジ/フランス)183 pts
山岳賞
1 ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ/フランス)140 pts
2 ワレン・バルギル(チーム フォルテュネオ・サムシック/フランス)73 pts
3 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)54 pts
新人賞
1 ピエール・ラトゥール(AG2R/フランス)in 74h 37'04''
2 ギヨーム・マルタン(ワンティ・グループゴペール/フランス)at 06'27''
3 エガン・ベルナル(チーム スカイ/コロンビア)at 08'31''
チーム総合順位
1 モヴィスター チーム(スペイン)223h 09'09''
2 バーレーン・メリダ(バーレーン)in at 24'20''
3 チーム スカイ(イギリス)at 56'13''
敢闘賞
63 ルーク・ダーブリッジ(ミッチェルトン・スコット)
第18ステージのリタイア
なし
第18ステージ:ハイライト動画
第19ステージ 7月27日 (金) 午後8:55~深夜2:15 / J SPORTS 4 [区間] ルルド ~ ラランス 200.5km / 総合トップ10入りを巡る争いが正念場
■コースの特徴
マイヨ・ジョーヌや総合表彰台、総合トップ10入りを巡る争いが正念場を迎える。翌日は個人タイムトライアルで、2日後はパリ到着。つまりライバルを直接争いで蹴落とせるチャンスは、泣いても笑っても、この日が最後なのだ。
今ツールで数々の奇抜な試みを取り入れてきた開催委員会だが、最終バトルには、極めてクラシカルなステージを用意した。古き良き時代を思わせる200kmを超える長距離コースに、1910年大会でツールの仲間入りを果たし、かれこれ70回以上もプロトン通過を見守ってきたアスパン、トゥルマレ、オービスクという屈指の伝統峠たち。
奇跡の泉が湧き出るルルドから、長い1日は走り出す。まずは中盤で1級アスペン(登坂距離12km、6.5%)、超級トゥルマレ(17.1km、7.3%)に立ち向かう。標高2115mのトゥルマレ山頂を先頭通過した勇者には、2代目大会委員長の名を冠した「ジャック・ゴデ記念賞」が与えられる。
そこから35kmもの長い下りで一旦仕切り直すと、クライマックスの3連続登坂へ。2級ボルデル(8.6km、5.8%)、無等級スロール(7km、8.1%)、そして超級オービスク(6.6km、4.9%)。しかも各山頂後にはごく短い下りが挟み込まれているだけで、つまり実質30km近くに渡って上り基調は続く。
あとはフィニッシュ地まで20kmの下り坂。33年ぶりにツールに登場するラランスで、ピレネーの戦いは締めくくられる。同時に2018年の山岳賞マイヨ・ア・ポワ・ルージュの最終的な持ち主も決定する。
■高低差図J SPORTS 編集部
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